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*レイバーネット日本・メーリングリストより

海樹です

5・27集会が済んで

集会の中で、「(福知山線で)駅の停車時間が15秒に設定されているなんて、どー やって乗り降りするのか?」という発言がありましたので、私のよく乗る東京・総武 線の停車時間を測定してみました。その結果、新宿−秋葉原間(夜間)で、停車時間 が15秒での運行が確認できました(昼間は20秒〜25秒でしたが)。ドアが開く のに2秒、閉じるのに3秒、乗降に10秒でした。一駅間の走行時間は1分20秒平 均といったところでした。すたこらさっさと走っていました。

それはさておき、 (鉄道の)“公共性とは何か?”ということを考え直さなければいけないと再認識し ています。確かに現在のJRは、かつての国鉄に比べても比較にならないほど劣悪化し ています。しかし、かつての国鉄にも問題はあったはず。国鉄で長い間一緒に働いて きた同僚を、政府から首にしろよ!と言われたら“ハイそうします”とそのまま実行 した組織ですので。単なる国鉄回帰論では困ると思っております。

 そんなことを考えていたら、ふと、ユルゲン・ハーバーマスの「公共性の構造転 換」〜市民社会の一カテゴリーについての探究〜(1973、未来社刊)の存在を思 いだしました。学生時代に読んだ本だったのですが、改めて第2版を読んで見て、再 発見することがたくさんありました。そのなかに、「公共性は『作りだされる」必要 がある。それはおのずから『存在する』ものではない」と言っている箇所が改めて強 く印象に残りました。公共性とは国家から与えられるものでもなく、私的領域の延長 線上にあるものでもなく、別のものになったと。他にも、現代の電子情報社会は狩猟 民族の文化に似ているとか、結社(アソシエーション)のような中間層に可能性があ るとか・・・。カール・マルクスの「交通」の概念なども読み返してみたい気もしま した。

 何かと、せわしなく、「行きあたりばったり」の日本ですが、少し立ち止まって考 える時間も必要かと思いました。


Created byStaff. Created on 2005-05-30 10:53:11 / Last modified on 2005-09-05 03:00:27 Copyright: Default

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