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News Item 20040906m1
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もっと自立し!創意工夫した楽しい闘いで!連帯の輪を拡げ!争議に勝利しよう!

―第2回裁判交流合宿報告

 新自由主義がまかりとおり、多くの職場で労使協調労組が首切り反対闘争を放棄する 中で、争議団や個別争議が闘われてきた。こうした争議団が自らの争議を勝ち抜こうと して、ナショナルセンターや上部団体の壁を乗り越えて結集した組織が「首切り自由は 許さない!実行委員会である。

 9月4日から5日にかけて、富士山の麓にある裾野市で「第2回裁判闘争交流合宿」 が48名で開催され、厳しい環境にある裁判闘争をどうやって闘えば争議の解決につな がるかを議論しあった。

 今回の合宿のポイントは、東京地裁民事36部(難波裁判長)での動きに象徴される ように、明治乳業争議団、京王新労、関西航業争議団、仲立証券分会など大型争議や国 鉄方式による解雇事件などが集められ、使用者性や不当労働行為、不利益変更などを認 めない不当な流れが作られていることにあった。

 昨年に続き「総行動を考える」というテーマで講演された平賀健一郎(中小政策ネット)さ んは、争議団の闘いがもたれ合いやマンネリ化していることを危惧して、「自立・創意・連帯」をキーワードにしながら、その時代にあったアプローチや、自分の争議が勝つ ことで争議全体がどう変わるかを意識的に追及する必要性を熱弁された。

 また、萩尾健太弁護士からは、「今日における裁判闘争」ということで、最近の特徴的な 判例から傾向をスポイルしながら、裁判闘争を運動のテコにして、幻想を持たず現場・ 法廷を貫いて被妥協的に闘うことの重要性を強調された。

 参加者からは、「裁判8連敗しながら、社長宅行動などの大衆行動で和解した」(吉 本争議)、「民事再生下でも整理解雇4要件を認めさせたことは今後の争議に活かせる 」(イセキ争議)、「様々な政治的背景も考えられるが、全動労争議団などが国鉄改革 法問題で江見裁判長を名指しで批判したことも影響したのではないか」(郵政4・28 )、などが報告された。

 とりわけ法人格否認の法理と正面から対決した関西航業のむずかしい争議を、全日空 を相手に勝利和解にまでこぎ着けた闘いの顛末についての村中(航空連)さんの報告は 、争議団に多くの教訓と感銘を与えていただいた。こうしたパワーをもらって、国鉄闘 争や教育労働者(日の丸・君が代や解雇・再任拒否)、郵政(4・28・深夜勤)と民 間争議や戦後補償裁判などを結合させた今後の共同行動を確認した。

 また、合宿では「日独裁判官物語」や「人らしく生きよう・パリ上映報告ビデオ」(ビデオプレ ス制作)、山形大学での廃寮反対闘争をドキュメントした「泥ウソとテント村」などの 上映会や、夜が白むまで議論に花を咲かせた方もいた全体交流会など、争議の重しに耐 える生活からしばし解放されたひとときの合宿でした。

(首切り自由は許さない!実行委員会事務局)


Created byStaff. Created on 2004-09-06 13:03:37 / Last modified on 2005-09-05 02:59:56 Copyright: Default

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