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三万人以上がロンドンで反戦デモ

by Mike Marqusee

10月13日の土曜日、デモを組織したCNDが予想もしなかった30,000人から 50,000人もの人々がロンドン中心部で戦争に抗議するデモ行進を行なった。 デモ隊の列が出発点のハイドパークから出るのに90分もかかり、先頭が5キロ 先のトラファルガー広場に到着しても、まだ数千人の人々が公園にいた。

このデモにより、反戦運動がイギリスにおける重要な政治的な力になった。 現在でも、大メディアはわれわれの存在にしらんふりを決め込んでいるが、 このたいへんなできごとの後では、もうしらんふりを続けるのは難しいだろう。 戦争反対の次の国民的抗議行動は11月18日の日曜日にロンドンで行なわれる予 定だ。

このデモの主要なスローガンは、「われわれの名においてではなく」―― トニー・ブレア首相はイギリス全体を代表して話しているのではない。英米軍 がアフガニスタンに対して軍事攻撃を始めてから一週間もたたないうちに、 抗議は広く、生き生きと、そして断固としたものになった。若者と老人、 黒人も白人も、あらゆる宗教・無宗教の人々、ベテランの政治活動家と始めて 抗議をする数千の人々、こうした人々がすべて政府に向けて明快なメッセージ を送ったのだ。「われわれは、われわれの名を借りて行なわれる不公正な戦争 を許さない」と。

デモの隊列には、労組(UNISON, NUT, TGWU, CWU, MSF and NUJ)、反人種差別 主義者、ムスリム団体、パレスチナ難民、トルコ人とクルド人のグループ、専 門学校生と大学生、そして広範囲な地域的・全国的平和団体とあらゆる主張を 持つ左翼活動家たちのバナーが見られた。バーミンガム、シェフィールド、 カーディフ、ケンブリッジ、コルチェスター、ヨーク、ランカスター、 ライセスター、ポーツマス、プリマスなど、あらゆる地方からデモ隊がやって きた。バナーの中には、Lawyers Against the War、Medics Against the War、 そしてもちろん、Media Workers Against the Warなどがあった。

「私がロンドン中心部で見た抗議デモの中で、最も広い社会的な多様性を持ち、 多民族によるものだった」とNational Civil Rights Movementの反人種差別活 動家のSuresh Groverが語った。「これは、イギリスにいる南アジア人が 誤解の余地なく、この冷酷で偽善的な戦争に対して反対の声を上げていること の証拠だ。」

この三週間にイギリスで行なわれたなんらかの反戦活動に直接参加した25万人 を超える人々のうちの数万人が、このデモ行進に参加した。

土曜日のデモは、先週一週間、イギリス中で開かれた反戦集会の後に行なわれ た。Stop the War Coalitionは、アナウンスから24時間もたたない月曜の夜、 ダウニング街に2000人の人々が抗議に集まった。火曜日には、グラスゴーの 集会に500人が、そしてシェフィールドの集会には300人が集まった。水曜日 には、ロンドンの中心街で開かれたMedia Workers Against the Warの集会に 600人以上が集まり、しかもニューキャッスルの集会には200人、London School of Economicsには100人以上が集まった。木曜日にはリバプールの イベントに300人、ロンドン東部のニューハムの集会に250人、ノッティンガム の集会には160人が集まったのである。

2001年10月14日、Independent in Sundayより

全国的な反戦デモに集まった膨大な参加者に驚かされる

By Cole Moreton

イスラムの衣装をまとった老人と元グリーンハムの女性たち、 マクドナルドの前を通りすぎるときにブーイングを浴びせかけるこわもて のアンチキャピタリストたち。ロンドンで行なわれた昨日の平和デモは、 これまでのどんな戦争でもなかったほどすみやかに、ウェブサイトと 電子メールを使って広がった戦争に反対する多様な人々の連帯の強さを 人々にみせつけた。

これほど多くの人々が集まったことに、主催者も驚いていた。「警察は 10000人ぐらいを予想していたが、はるかにずっとずっと多くの参加者が いた」とこのデモのために、予定していたスターウォーズ反対デモを キャンセルしたCampaign for Nuclear Disarmamentの議長の キャロル・ノートンは語った。警察は、ハイドパークからトラファルガー 広場まで行進した人々の数を20,000人と見積もっているが、主催者側は 50,000人とみている。

暑い日のやかましく、手に負えないデモだったが、人々は問題を起こす かわりに噴水の回りで踊っていた。デモを牛耳ろうとしていたSocialist Workers' Partyのような極左グループは、数の力で負けていた。

Stop the War Coalition in BirminghamのSalma Yakoobは、トラファルガー 広場の舞台から演説を行なった。「もし今日、左翼しかここにいなかったら、 すべて左翼がやったことだと言われただろう」と彼女は言った。「もしCNDだけ しかここにいなかったら、中産階級のエリートたちだと言われたかもしれない。 もしイスラム教信者しかいなかったら、われわれは原理主義者と呼ばれた かもしれない。アジア人と黒人しかいなかったら、少数民族と言われた ことだろう。トニー・ブレアよ、われわれは戦争反対で団結してここにいる。 あなたはわれわれすべてを放逐することはできない。」

詩人のAdrian Mitchellは1964年にトラファルガー広場で始めて彼が朗読した 一編を披露した。「それはベトナムについての詩だ」と彼は言った。「しかし それは今も通用する。その詩は、何千マイルも離れたところで、 われわれの名前により恐ろしい虐殺が行なわれている間、イギリスで おとなしく座っていることについてのものだ。」

The Stop The War Coalitionは、11月18日に、全国的なデモ行進を行なう 予定だ。

以上、原文はhttp://www.mwaw.org/article.php?sid=138&mode=thread&order=0

当日のデモの様子は、以下のURL(Indymedia UK)などで見ることができます。

"http://uk.indymedia.org/front.php3?article_id=13988&group=webcast":http://uk.indymedia.org/front.php3?article_id=13988&group=webcast

"http://uk.indymedia.org/front.php3?article_id=13979&group=webcast":http://uk.indymedia.org/front.php3?article_id=13979&group=webcast

"http://uk.indymedia.org/front.php3?article_id=13911&group=webcast":http://uk.indymedia.org/front.php3?article_id=13911&group=webcast

日本語訳文責: 安田


Created byStaff. Created on 2001-10-15 21:14:05 / Last modified on 2005-09-05 02:58:26 Copyright: Default

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