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2月10日午後、レイバーネット日本の設立総会および記念集会は約70名の参加を得て、法政大学92年館で開催された。 狭い会場がぎっしりうまり、関心の高さを窺わせた。第一部は「設立総会」として、趣意書・会則・事業計画・予算・運営委員などを決めた。全労協の藤崎議長が来賓の挨拶を述べた。 代表になった伊藤彰信さんは「レイバーネット日本は個人をベースにしたもので、情報源がみなさん一人ひとり。ぜひ発信を」と呼びかけた。

安田幸弘さんは、実際の画面を使って参加型のウェブサイトの使い方を説明した。会場からは、「普通の労働者が使えるようなやさしい技術のサポートをしてほしい」という声が出された。

第二部のメインゲストはインターネット先進国で労働運動先進国である韓国労働ネットの事務局長イ・ヨングンさん。かれは労働ネットがゼネストを海外に伝えることから生まれた過程、現状の取り組みなどを1時間にわたって詳しく報告した。韓国労働ネットはいまや「運動の司令部的役割」を持つまで発展しているという。ネットの活用例は豊富で、解雇した会社のホームページをパロディ化して闘った事例や、サイバーデモでインターネットを規制しようとした政府・情報通信部のサーバーをダウンさせた闘いの事例など、大いに刺激される内容だった。イさんは、「個人主義的傾向をもつ若者を味方にするためにもインターネットを使っていくべきだし、自由な言論は民主主義の基礎になる」と強調。また「一労働組合のサイトだと閉鎖的になる。レイバーネットの良さは情報の共有にある」と述べた。そして「20世紀のインタナショナルは限界にぶちあたったが、21世紀のインタナショナルはインターネットから生まれる」と結んだ(報告の全文は別途掲載予定)。また一緒に来日した労働者ニュース制作団の金明準氏から補足説明があった。

パネルディスカッションでは、日本国内での取り組み状況が具体的に出された。パネリストは法政大学大原社研の鈴木玲さん、ジャパンユニオンの石川源嗣さん、白木屋・魚民で飲まない会の河添誠さん、JCA-NETの安田幸弘さん(予定していた国労闘争団は急用で欠席)。それぞれの話から、インターネットが日本の労働運動に新たな風を起こしていることがわかった。(報告別途掲載予定)

その後、会場から熱心な意見や質問が相次いだ。17時45分、大幅に時間超過した集会だったが、新しい運動の始まりを予感させる集いになった。


Created byStaff. Created on 2001-02-11 00:59:09 / Last modified on 2005-09-05 02:58:04 Copyright: Default

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