| 第99回 聡子の部屋「近代日本の優生学」 | |
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2026/01/08 第99回 聡子の部屋「近代日本の優生学」投稿者: 聡子の部屋次回の「聡子の部屋」は以下になります。 会場は浅草・田原町Readin’ Writin’ BOOK STORE オンラインは30分前にURLをメールにて送ります。 あとから配信アーカイブは、約1ヶ月間見ることができます。 この機会に、是非ともご参加ください。 ・日時:2026/1/8 (木)19:00 ・テーマ:「近代日本の優生学」 ・概要:相模原事件は、施設入所者の社会的有用性の欠如を理由として、その殺害を正当化し、しかも犠牲者が大量だった点に特色がある。一方、20世紀前半の近代の優生学は、遺伝学の知見を応用し、遺伝性の障害をもつ人の誕生をあらかじめ防ごうとするものである。だから、相模原事件との共通性を指摘するなら、根底に「社会的有用性に欠ける人は社会の重荷だから消去する」という発想がある、ということだろう(優生思想と言う)。 実は、近代以前、中世社会においても、社会的有用性に欠ける人はそれと把握され、時として重荷だと考えられた。つまりこの認識自体は一定程度普遍的である。だから、優生学の特徴は、社会的有用性に欠ける人を重荷としたことではなくて、誕生前に「消去する」という発想の実践にある。この歴史認識は妥当か。また、現代の生殖技術を用いた障害児の誕生の回避は、法や政治権力の規定によるものではなく、カップルの自己決定としてなされている。それは、近代の優生学の延長上に位置づけられるのか、それともその間に断絶があるのか。さらに、現在われわれは、「社会的有用性に欠ける人は社会の重荷だ」けれども工夫して共存する社会から、「社会的有用性に欠ける人は社会の重荷だから消去する」社会への転換の真っただ中にいるのか、それともそうではないのか。皆さんとともに考えたい。 ・講師:本多創史(ほんだそうし)さん 1972年東京生まれ。取り立てて得意なことも特技もない凡庸な人間なのに普通の人の嗜好や感覚にはどうしてもなじめず、社会の片隅で棲息する他なくなりました。大学四年のとき、父親が右足を切断して障害者家族に。障害がはじめて自分の問題になり、大学院では聴覚障害者の使用言語を調査しました。その後、研究の方向性を見失って焦った時期もありましたが、やがて優生学史研究を始めました。今後は、近世やそれ以前の日本の障害者のありようを明らかにしたうえで、近・現代日本における優生学・優生思想の登場と展開を位置づけてみたいと考えています。 ・チケットサイト:https://peatix.com/sales/event/4740467/tickets ・アーカイブ配信サイト:https://satokonoheya-archive.peatix.com __________________ 「聡子の部屋」とは? ジェンダー、外国人差別、排外主義、セクシャル・マイノリティ、原発、基地、オリンピックなど、いま日本社会はさまざまな問題を抱えています。 この状況を私たちはどう受け止め、変えていくために、どんな行動をとればいいのでしょうか? この連続イベントでは、幅広い交友関係を持つ社会学者の梁・永山聡子さんが、いま会いたい人たちをゲストに招き、現在の取り組みや今後について迫ります。 東京・田原町にある書店「Readin’Writin’ BOOKSTORE」で月1回開催します。途中の回だけの参加も大歓迎です。 公式HP https://www.satokonoheya.com Twitter https://twitter.com/Satoko_no_heya Fecebook https://www.facebook.com/satokonoheyaroom __________________________________ オンライン配信への参加方法 __________________________________ *販売を締め切り次第(当日18:30ごろ)、お申し込み時にご入力いただいたメールアドレスへオンライン配信用のURLをお送りいたします。そこから配信をご覧いただけます。当日18時30分以降にお申し込みの方は翌日の19時以降にあとから配信URLを送付します。 ※申し込みされていない方とのURLの共有はご遠慮ください。また1つの画面を複数人で視聴する場合も、人数分のチケット購入をお願いいたします。URLが流出した場合、配信を停止することがあります。 ※配信のトラブルで停止した場合は、 こちらでURLを再送いたしますので、しばらくお待ちください。お手元の映像が止まったけれども連絡が来ていない場合は、 ご自身の設定や回線をお確かめください。 ※配信映像は、次回の回まで限定でアーカイブ配信いたします。ネット環境等のためにオンライン配信を見られなかった方はこちらをご利用ください。 __________________________________ 会場での参加をご希望の方へ __________________________________ 新型コロナウイルス感染防止の観点から、会場参加は事前にお申し込みいただいた方に限定しております。 お申し込みなく来店された方は、入店をお断りすることがございますので、ご注意ください。 会場:Readin’ Writin’ BOOK STORE 〒111-0042 東京都台東区寿2-4-7 __________________________________ 「聡子の部屋」アーカイブ動画 販売中! __________________________________ <アーカイブ購入サイト> ・葛西リサ(追手門学院大学 地域創造学部地域創造学科准教授)「誰とどこに住むかは〈じぶん〉が決める!ー住まいは人権」 https://satokonoheya-archive045.peatix.com ・金富子(東京外国語大学名誉教授、Fight for Justice共同代表)「2000年女性国際戦犯法廷を語り継ぐ」 https://satokonoheya-archive046.peatix.com ・小林美香(ジェンダー表象・写真研究)「写真歌謡」からみるアーティストとファンダムの関係」『ジェンダー目線の広告観察』重版記念 https://satokonoheya-archive047.peatix.com ・内藤千珠子(大妻女子大学)「アイドルの国」と見えない性暴力 https://satokonoheya-archive048.peatix.com ・瀬山紀子(埼玉大学ダイバーシティ推進センター教員)、後藤悠里(成城大学社会イノベーション学部教員) 「社会が生じさせている『生きづらさ』をききとること」刊行記念「障害があり女性であること: 生活史からみる生きづらさ」 https://satokonoheya-archive049.peatix.com ・日暮かをる(包括的性教育推進法の制定をめざすネットワーク副事務局長) 「世界に拡がる「包括的性教育」が日本に拡がらない理由(『なぜ学校で性教育ができなくなったのか』刊行記念)」 https://satokonoheya-archive050.peatix.com ・朱喜哲(哲学者)「大切だけど使いづらい「正義」?─日・韓・米のあいだで考える」『〈公正(フェアネス)〉を乗りこなすー正義の反対は別の正義か』刊行記念 https://satokonoheya-archive051.peatix.com ・玉川裕子(桐朋学園大学音楽学部教授)「ジェンダーからみる音楽文化史」 『「ピアノを弾く少女」の誕生──ジェンダーと近代日本の音楽文化史』刊行記念 https://satokonoheya-archive052.peatix.com ・荒井悠介(明星大学人文学部人間社会学科教員)「渋谷センター街で若者たちが得た「資本」とはなにか」『若者たちはなぜ悪さに魅せられたのか──渋谷センター街にたむろする若者たちのエスノグラフィー』刊行記念 https://satokonoheya-archive053.peatix.com ・宮下萌(弁護士)『レイシャル・プロファイリング──警察による人種差別を問う』刊行記念 https://satokonoheya-archive054.peatix.com ・石島亜由美「フェミニズムと妾と愛人」『妾と愛人のフェミニズム: 近・現代の一夫一婦の裏面史』刊行記念 https://satokonoheya-archive055.peatix.com ・稲垣健志「なぜ今「レイシャル・キャピタリズム」なのか?」『レイシャル・キャピタリズムを再考する』刊行記念 https://satokonoheya-archive056.peatix.com ・黃�$(Oy(翔「ひまわり運動から10年、「民主主義」台湾を考え直す」 https://satokonoheya-archive057.peatix.com ・松田英亮「台湾ホモナショナリズム─「誇らしい」同性婚と「よいクィア」をめぐる22人の語り」刊行記念トーク https://satokonoheya-archive058.peatix.com ・佐々木静代「韓国文学が日本で読まれている理由、 そして大人のためのおすすめ本」ゲスト:CHEKCCORI https://satokonoheya-archive059.peatix.com ・許美善(ほ・みそん)「悲しみの他者化 ―セウォル号沈没事故から10年、韓国社会を語る」 https://satokonoheya-archive060.peatix.com ・遠藤正敬さん 「日本人」をつくってきた戸籍─その歴史と未来を問う https://satokonoheya-archive061.peatix.com ・李英美さん「史料が語る入管の歴史──『出入国管理の社会史』刊行記念トーク https://satokonoheya-archive062.peatix.com ・柳姃希さん「韓国セクシュアル・マイノリティ運動から考えるコミュニティの未来」 https://satokonoheya-archive063.peatix.com | |