本文の先頭へ
西倉実季さん講座:第4回「美的労働(aesthetic labour)から見る職場のルッキズム」
Home 検索

2026/01/10 西倉実季さん講座:第4回「美的労働(aesthetic labour)から見る職場のルッキズム」


■ファッションで描く社会〜装い・お手入れ・自分らしさ【ふぇみ・ゼミ2025】
私たちは、ファッションや身なり、そして身体そのものを通して、自分を表現し、社会と深く関わっています。しかし、こうした身体表現は、自分らしさを探求するだけにとどまらず、社会の規範や不平等を映し出し、差別や抑圧を無自覚に再生産している側面があります。
例えば、美容整形や化粧、そして脱毛といった行為は、個人の「美」の追求であると同時に、ルッキズムや資本主義といった社会的な力と結びつき、身体に特定の規範を生み出す仕組みでもあります。また、美的労働を通じて、外見が労働の評価対象となる現代社会の不平等が浮かび上がります。さらに、入れ墨や民族衣装は、文化実践であると同時に、差別の歴史や抑圧の記憶を含んでもいます。そして、私たちが身につける衣服の背後には、グローバルな貧困と搾取の現実が隠されています。
この講座の目的は、単に知識を得るだけではありません。ファッションや身体に関する様々な研究と実践を通して、身体、経済、ジェンダー、民族、階級、障害がどのように絡み合い、この社会の不平等な構造を作っているのかを探ります。この講座で得た学びを、自分自身の装いや身体の実践に引きつけて考えることで、不平等や差別をなくしていくための、具体的な一歩をそれぞれが見つけていくことを目指します。

■日程
2026年1月10日(土)18:00〜20:00

■講座概要
現代社会の接客サービス労働において、企業やその商品のイメージを外見で表現して顧客にアピールする「美的労働(aesthetic labour)」が出現しています。この講義では、美的労働を通じて従業員に求められる外見とジェンダーや社会階層との関係、美的労働が重視される社会におけるルッキズム(外見にもとづく差別)の問題、外見管理「能力」が評価される労働社会に生きることの困難などについて考えます。

■講師プロフィール
〈西倉実季さん〉
東京理科大学教養教育研究院教員。専門は社会学、障害学、ジェンダー研究。おもな著書・論文に、『ルッキズムってなんだろう?―みんなで考える外見のこと』(平凡社、2025年)、「ルッキズムと外見の序列化―美的労働(aesthetic labour)に着目して」(『法社会学』90号、2024年)など。

■ご予約・詳細は以下のURLから!
https://fashion-femi.peatix.com/

■開催方法
ハイブリッド開催(Zoom/東京・赤羽会場)

■日程・講師・各回テーマ
第1回 11月16日(日)18:00〜20:00 河野夏生さん「脱毛プロパガンダ〜表象から読み解く日本の脱毛文化〜」
第2回 11月29日(土)19:00〜21:00 ほんまなほさん「ボールルーム・カルチャーとファッション:大阪・釜ヶ崎での実験から」
第3回 12月14日(日)19:00〜21:00 谷本奈穂さん「美容整形の動機に見るジェンダー」※完全オンライン開催
第4回 2026年1月10日(土)18:00〜20:00 西倉実季さん「美的労働(aesthetic labour)から見る職場のルッキズム」
第5回 2026年1月24日(土)18:00〜20:00 石田依子さん「刻まれる沈黙――『海の沈黙』における海・身体・制度の交錯」
第6回 2026年2月14日(土)18:00〜20:00 梁・永山聡子さん「誰が着てもよいのか?ーチマ・チョゴリの政治社会学」
※Zoomと東京・赤羽会場を併用するハイブリッド開催(録画配信有)
※第3回のみ完全オンライン開催

■チケット代
▽一回券
・一般 1,980円(税込)
・2025年度寄付者〈10,000円以上〉・学生 1,650円(税込)
・2025年度ふぇみ・ゼミU30受講生 1,100円(税込)

▽全6回通し券
・一般 11,300円(税込)
・2025年度寄付者〈10,000円以上〉・学生 9,500円(税込)

*寄付者の方にはパスポート以外にもさまざまな特典がございます。これを機にご寄付/パスポートのご利用をご検討ください(https://femizemi.org/donate/tokuten/)

■お問い合わせ
ふぇみ・ゼミ事務所 〒115-0044 東京都北区赤羽南2丁目4-7 鷹匠ハイツ403
メール  femizemi2017@gmail.com
HP  https://femizemi.org/
ご予約・詳細 https://fashion-femi.peatix.com/

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について