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資本論を読む会(世田谷)のご案内
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2025/12/14 資本論を読む会(世田谷)のご案内

◆当会主宰の宮崎氏による英語版翻訳『資本論』(宮崎氏による英語版の翻訳)をテキストにした輪読会です(もちろん各出版社刊の邦訳と読み比べています)。
 この間、第一篇「商品と貨幣」第一章「商品」のところを、時間をかけて議論しています。第3節「価値の形式、または交換価値」(宮崎氏による翻訳。全集版では「価値形態または交換価値」)の相対的価値形式(全集版は形態)ところを読み合わせています。前回は「相対的価値形態と等価形態」、相対的価値形態にある商品aが等価形態にある商品bによって価値が表現されるメカニズムについて学び、さらに最終的に貨幣形態の発生にまでにいたるプロセスを議論しました。
 2つの異なった商品の互いの関係(リンネルと上着の交換関係)が「相対的価値形態(自分では価値を表せないが、価値あることを示そうとするリンネル)と等価形態(価値物・上着)」として捉え、相対的価値形態にあるリンネルは価値物としての上着に等しいものとして、価値表現される関係が明らかにされました。そして商品を作る労働は抽象的人間労働に還元され、互いに等置されるのですが、流動状態にある人間労働は価値形成はするものの価値ではないこと、価値は凝固状態において、対象的形態において。価値になるのだということを確認しました。

◆当読者会では、『資本論』を読み、参加者それぞれが思い思いの見解で意見交換しています(多々脱線あり)。ロシアによるウクライナ侵略、イスラエルによるジェノサイド、台湾を巡る日中関係の険悪化、等々、世界秩序がドラスチックに変動しています。並行して資本主義の変容も進んでいます。国家による経済への介入、バブルを連想させる株価の変動、円安も進んでいます。国内政治情勢も高市自民党総裁の登場によって急速な経済の軍事化が勢いを増しています。極端なナショナリズムの高揚や排外主義への傾斜が進んでいることもその反映でしょう。
 当会には資本主義に反対や賛成の方も参加なさっています。テキスト(英語版宮崎氏訳)は英文、和文とも用意してあります。手ぶらでご参加ください。共に学び語り合いましょう。また、メーリングリストへの登録により、Zoom の参加も可能です。

           記
◆日時
 第198回  2025年 12月 14日(日) 午後6時半より9時まで。

◆テーマ
 第一篇「商品と貨幣」第一章「商品」の第3節「価値の形式、または交換価値」(全集版では「価値形態または交換価値」)を検討します。
 ★会場は三軒茶屋のキャロットタワー3F 生活工房スペースC。
  世田谷区太子堂4丁目1−1 ☎ 03-5432-1543(生活工房) 東急田園都市線 三軒茶屋駅前。 
  会費・入会金は無料ですが、1〜200円以下でのカンパをお願いしています
  第199回(26年1/18)、第200回(2/15)と続く予定です。

◆連絡先
 資本論を読む会(代表 宮崎恭一) kyo-miya@k08.itscom.net 03-3720-1621(宮崎) メーリングリストの会員も募集中です。

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