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郵政首切り25年・名古屋哲一の月刊エッセイ

 7月6日、ボクは郵便局を退職した

  28年争議の解決総仕上げ、4・28闘争もいよいよ最後の大詰めを迎えている。2月13日最高裁大々勝利の決定後、気がついたらもう半年弱が過ぎている。

 7月末には、遅れ遅れになっていた「仮称:4・28ネット祝勝活かす講(略称:4・28講)」<旧呼び名:ネット基金>の立上げを予定、やっと28年間もの膨大な支援連帯者への、「お礼」「記念品」「仮称:(新)郵政共同センターの事務所拠点化」などに着手できる。

 これが一段落する8月末頃に、ページ数を増やした「4・28から」最終号を発行して、4・28ネットを解散する運びだ。

 その後は、長期のリフレッシュタイム。この10年程、ボクが最も切望し続けたのは「時間」だった。やり残していることが山のようになり、時間がないための不義理も蓄積している。山といっても、高尾山ではなくエベレストだ。「リフレッシュ期間中、何も一切完璧にしないからね」と周囲には宣言しているが、そして皆「OK、OK」と言ってくれているが、「“何も一切完璧に”なんてどうせ無理」とほくそ笑んでいる態度での「OK、OK」なのが、ちょいと不安だ。

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 7月6日、国家公務員共済の審査会事務局を竹中・元船員争議団と庄野元免職者とボクが訪問し、(他の免職者も参加自由の)不服申請の受領手続きが終了した。審査会決定までには、半年から2年程を要するそうだ。

 申請内容は、「(a)26年分の郵政共済長期掛金の返却=法的に徴収権の時効は2年」「(b)介護保険・過去分の保険料(約7年分)の返却(共済短期給付と同様にすべきで遡及徴収したのはおかしい。そもそも時効は2年)」等。

 民間争議でこの分野を切り開いてきた石原・東芝アンペックス労組元委員長等も全面バックアップなので、99%の勝利見込みがある。勝利すれば、国鉄闘争をはじめ全争議団に福音をもたらすことになる。それでボクも「頑張る」と言いたいところではあるが、なにせ、年金・保険・税金だとかのお金関係とは縁遠い「知的生活」をおくってきたので、竹中さん石原さんの両理論家ボランティアに「頑張って頂きたい」と言う他はない。

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 同じく7月6日、ボクは郵便局を退職した。

 介護休暇申請が不可になった。年休は、当局の「裏技」特例運用により、当初の6/22(金)期限が7/5(木)まで延長の「小成果」を得た。6/27に7/6から母親の介護休暇を申請したが、必要書類が揃わずに介護休暇断念へ至った。

 いろいろあったが、一言だけ言っておくと、「育児介護休業法」では休暇を権利と明記しているが「郵政公社就業規則」では承認してアゲルや休暇中の行動規制といった姿勢だったり、「介護予防」の発想が全く無いなど、すごく後退し矛盾が多い。

 他に「忠臣蔵47士切腹論(討ち入りを江戸中が拍手したのに、その後生き長らえて不名誉事があってはならない)」もあった。「28年間分の年休権一人提訴」で、当局が絶対避けたい10/1民営化時にまで窮地へ追いやるなら、全体的な「争議解決活動の終了モード」状況では、行命権・処分権をもつ当局が「窮鼠猫を噛む」ような不名誉事作りにイソシムこともあるだろう。年休権問題は、この際一区切りをつける事にして、退職の道を選択した。

 「28年長期争議」後の就労の特殊性について、以下に箇条書きしておく。

 一昔前どころでなく三昔前となる職場環境の激変(4・28処分以降の全逓=JPUの敗北と変質による荒廃、及び、公共性否定=競争主義による仕事の中身の変質)〜睡眠障害などの病気や体力の衰え〜やっと仕事に習熟しだす3年弱後に停年退職〜習熟前でも職場人権闘争の前面に立つことへの期待や必要性〜「3年間の郵便局勤務後、28年間の争議人生」=職場内活動よりも争議中に培われた人間関係・ノウハウ・経験等を活かした活動の方が有効等。それに「処分撤回、原職復帰」を28年前から掲げてきたが、両方とも既に達成された〜復帰後も勤務し続けられるのが理想だが、前記の困難な状況など、それを覆すまでには4・28闘争は届かなかった。また「各自の生活諸状況変化に合わせた勤務地・諸労働条件の設定」といった復職条件や権利を、復職前の交渉で確定させることは必要だったし、とりわけ長期争議の場合「数ヶ月・数年の研修・軽減勤務期間」などの特殊的要求も不可欠だった。

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退職はしても、日本郵政公社〜10/1発足日本郵政株式会社への謝罪要求は、長期的スタンスで仲間と共に続く。全逓(現JPU)本部と全郵政〜10/22合併発足JP労組に対しても同様だ。さらに9月の、東京総行動及び「三多摩地域」「仙台:郵政合同」「郵政倉敷労組」報告集会や合宿といった楽しい活動も待っている。9月以降に取り組む「所得税5年時効問題」や、つい最近バックペイにクレームをつけてきた税務署対策等、そして「無効確認裁判新提訴」の課題もある。

こうやって書き上げてみたら、リフレッシュタイム突入は10月になりそうだ。7月22日の「郵政ユニオン東京地本大会」で、ボクは「メデタク?」、執行権も会議出席義務もナシの「何も一切完璧に」しなくてよい「新設:特別執行委員」に就任した。仲間が親切心と老婆心で、ボクの知らぬ間に新設してくれた。この仲間の優しさに応えるためにも、「何も一切完璧に」しない長期リフレッシュを実現するのだ!

名古屋哲一(郵政4・28免職者)

「郵政ユニオン九州地本機関紙」及び「大阪・吹田千里支部機関紙」にも掲載

*タイトルはレイバーネット編集部


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