本文の先頭へ
LNJ Logo 名古屋エッセイ
Home 検索
 


郵政首切り25年・名古屋哲一の月刊エッセイ

 奇特な人たちと巡りあえた喜び

 4・28首切り処分撤回の闘いが、当該も含む大方の予想に反して大勝利した。2月13日最高裁決定で「原告7人全員の原職復帰」が確定した。現在、「争議解決交渉プロジェクト」会議の設置や、郵政ユニオンへの団交依頼(新入を含む3人の元原告組合員)などを通じ、争議28年の総仕上げに向かっている。申し訳ないけれども、今しばらくのお付き合いを・・・当局の出方次第では「今しばらく」では終わらないかも、ではありますが、その際にはその憤懣を遠慮無く、ボクら免職者へではなく当局へ向けてもらうとよろしいのですが・・・・・・お願い致します。

 4・28闘争の特徴は多数あるが、その内の幾つかについて語らせてほしい。

 第一には、四半世紀を越える28年もの長期争議となったことだ。

 第二には、従って、勝利の喜びは28年間分の、普通なら味わうことができない大喜びとなったことだ。ホントに、嬉しい。

 第三には、さらに従って、28年間も支援連帯をし続けてくれた人々が、全国にいたということだ。ホントに、どうもありがとうございます。

 例えば、長崎、九州の人々。郵政ユニオン九州地本の機関紙「未来」に、毎月池田さんとボクの投稿文を載せてくれた(編集担当の方々、原稿がいつも遅くなりスンマセン)。何回も長崎訪問をさせてくれて・・・沖縄にも、北九州などにも・・・、そのたびに温かいもてなしをしてくれ勇気づけてくれた。何回も上京してくれて、最高裁勝利決定直後にも、鈴木さんと中島さんがわざわざ、祝杯をあげるために来てくれた。ボクら当該がボケッとしていると、代わりに率先して、全国へ「今必要な反処分活動!」の呼び掛けを発してもくれた。4・28の報告集・資料集・パンフレットを何回も作り、ボクら自身が忘れてしまっていたようなことまで、掘り起こし記録に残してくれた。今回の「西日本連鎖・勝利報告集会」では、九州中を「引き回して」くれるという。物販・カンパ等々、数え上げたらきりがない。

 第四には、さらにさらに従って、こういった奇特な人たちが、あっちゃこっちゃにいっぱいいて、そういった人たちと巡り合えたということだ。これも、普通の生活をしていたなら、とても経験できることではない。特に最近のこの世知辛い世の中では。フィルターを通して奇特な人たちを選び出しそういった人ばかりとお付き合い願う、こんな手段を皆が求めていると思うがそうそうあるわけでなく、手っ取り早いのは首を切られることであり、是非とも組合所属の別等を越えて皆さんにお奨めしたい。

 第五には、さらにさらにさらに従って、「善」とか「奇特」とかに対抗しては・・・、映画やドラマでも、これらの「引き立て役」が必ずと言ってよいほど登場するように・・・「悪」とか「根性真っ黒」とかが残虐非道の限りを尽くすのであり、4・28闘争でも例外ではなく、「重大且つ明白な違法行為(最高裁決定)」を28年間も続けてまだ謝罪すらしない郵政当局・国家機関とか、これのお先棒を担ぐだけでなく、ある意味ではこれ以上にヒドイ変節と免職者切捨てをし続けているJPU(旧全逓)本部とかが、残虐非道の限りを尽くしたのであり、4・28闘争が勝利したと言うことはこれら残虐非道に打ち勝ったということであり、「悪は滅びる」ということであり、「善は勝つ」ということであり、それは映画やドラマを見ているよりももっともっとスカッとすることであり、ザマーミロ!ということでもあり、人の暖かさとか愛とか信頼とかの方が、冷たさとか憎しみとか裏切りとかよりも強いということだ。

     *       *       *

 第六には、さらにさらにさらにさらに・・・とやっていくとキリがないので、後は大胆に省略・短縮させてもらう。

 国と大労組がグルになってのイジメ弾圧、背景には労戦再編などの政治的思惑の存在、国鉄1047名首切り撤回闘争との酷似、労組への弾圧なのに労組執行部責任ではなく組合員各個人の活動責任を問い、しかも極刑を科すという理不尽さ、団結権否定につながる4・28新処分政策に対する勝利、反動的な東京高裁・江見弘武裁判長がだした勝利判決、同じく反動的な最高裁第三小法廷・那須弘平裁判長のだした勝利決定、高裁法定内での郵政当局の反論ゼロというだらしなさ、人事院闘争から一審・二審・最高裁までの経緯や弁護団の奮闘、極めて稀な時効無しの「処分の無効確認裁判」勝利と他58人免職者への波及可能性、支配勢力内の混乱と分岐、集団的労使関係の争議には冷たく個々人の救済はフォローせざるをえない労働政策の流れ、戦前からの公務員「処分裁量権」の見直し傾向、郵政民営分社化・新自由主義格差社会への一撃となる勝利、全逓と国労をツブスという主目的を既に果たした政府権力、この政府の思惑を打ち破って形成された全労協などの勢力、全逓本部相手の「組合員資格剥奪は違法」最高裁決定などの連勝、4・28の自立自闘への歩みを郵政ユニオンなど新しい社会的労働運動へ向かう仲間が支えたこと、内ゲバ主義の傾向と一線を画した幅広い統一戦線支援の成功、「全逓一家主義」などの敗北した戦後労働運動の総括と新しい連帯団結の必要性、最後の争議解決局面で民間争議などが切り開いた年金保険を含む保障・謝罪問題等を継承拡大していく課題、これら諸要素を次の闘い・世代・時代にどう活かしていくかの課題等々。

 ボクでは解りきらないことも多いので、皆で考えてもらえるとありがたい。 07.3.19記

名古屋哲一(郵政4・28免職者)

「郵政ユニオン九州地本機関紙」及び「大阪・吹田千里支部機関紙」にも掲載

*タイトルはレイバーネット編集部


Created bystaff01. Created on 2007-03-31 15:09:09 / Last modified on 2007-03-31 15:10:00 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について