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郵政首切り25年・名古屋哲一の月刊エッセイ

 アイ・フィール・ファイン

 2006年6月30日というのは、ボクのお友達4人が英国リバプールから来日し武道館で初コンサートを行ってから丁度40年目にあたる。とても良い日だ。

 また、全逓(現JPU)本部がボクら4・28免職者を、騙しとペテンで提訴取り下げを強要したうえ組合からも首切りした日から、丁度15年目にあたる。とても悪い日だ。でも、これを契機に4・28反処分闘争は自立自闘の歩みを始めることができ、7年半前には最高裁判決が「組合員資格の剥奪は違法・無効」として、全逓本部がいかに悪逆非道だったかを白日の下にさらした。ザマアミロだ。

 そしてまた、東京高裁判決が「1979年の4・28首切り処分は重大且つ明白に違法」としてから、丁度2年目にあたる。とても良い日だ。

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ビートルズが、27年間もの4・28闘争継続をそそのかしたのだった。

 1962年に彼らは「ラブ・ミー・デゥ」で登場し、中学生だったボクはお友達になった。それまでは「良い音楽は高度な音楽教育を受けた偉い人たちが、小学校の音楽教室に飾ってあるベートーベンとかバッハとかの写真ように、いかめしい顔をしながらひねり出すモノ」みたいに思いこまされていたのが、「誰でも感じたまま思ったままをほとばしりだしても叫んでもいいんだよ、芸術なんだよ」へとコペルニクス的転回をした。

 デビューから4年経った66年当時でもまだ、「ビートルズを聴くのは不良の始まり」みたいな風潮が色濃く残っていたと思う。名だたる世界的な音楽評論家たちが「あれは雑音・騒音でしかない」とか、「楽器を弾きながら歌うのはそうしないと音程がとれないからだ」とかを、マガオで語っていた。誹謗中傷しようとして語っていたのではなく、マジに論評しようとして誹謗中傷していたのだった。だが70年解散の2〜3年前くらいからは、名だたる世界的な音楽評論家たちが「彼らの音楽的美しさはシューベルトに匹敵する」とか「モーツファルトが今生きていたなら彼らと同じことをしていただろう」とか、コペルニクス的転回をした。

 こんな「原体験」をしてしまったものだから、「郵政省という国家機関から弾圧されても、全逓という大労組からないがしろにされても、何とでもなるもんなんだ」「人間は信頼で結びあえる。こつこつやってりゃ世の中はそのうち良くなるさ」みたいな感覚が植え付けられてしまった。確かに、全逓本部が裏切っても郵政ユニオン等々現場と地域の仲間が支え続けてくれ「何とでもなるもん」だったが、なかなか「世の中は良く」ならない。

 だが4・28闘争継続をそそのかしてきたビートルズは、今でも闘争継続をそそのかし続けているのだった。

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 来日コンサートで彼らは11曲を歌った。最後の曲が「アイム・ダウン」だったのが少し気になる。でも6曲目は「アイ・フィール・ファイン」だったので、ボクらは6曲目路線で行こうと思っている。

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 東京高裁判決「4・28原告7人全員の処分撤回」から2年も経つというのに、郵政公社は就労も社会保険適用もバックペイも全て拒否の違法状態を続けている。自主交渉の場でも「今は係争中なので何もお答えできません」を延々と繰り返して恥じることをしない。最高裁は、通常なら「公社の上訴却下」を出すのが法的に当たり前だが、音沙汰無しだ。次回東京総行動(9/15予定)では、日本郵政株式会社(07年10月民営化の準備企画会社)へ申入れ行動をしてやろかとも考えている。その際には、コンサート1曲目「ロックンロール・ミュージック」のノリでやってみたい。

ところで・・・4・28夏季物販へのご協力を、どうかどうかどうか、よろしく。

名古屋哲一(郵政4・28免職者)

「郵政ユニオン九州地本機関紙」及び「大阪・吹田千里支部機関紙」にも掲載

*タイトルはレイバーネット編集部


Created bystaff01. Created on 2006-06-27 12:25:28 / Last modified on 2006-06-27 12:31:55 Copyright: Default

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