本文の先頭へ
LNJ Logo 名古屋
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
Document 200409nagoya
Status: published
View

会員関連サイト

more...

名古屋コラム

郵政首切り25年・名古屋哲一の月刊エッセイ

 金メダルに鳴りやまぬ拍手

岡山県北部・南部・広島県へは、池田実免職者と一緒に9月10日〜14日、福島県郡山市へは一人で9月20日〜21日、「東京高裁6/30逆転勝利判決、4・28報告集会」の旅をした。皆さん、ありがとうございました。

 これらの4・28報告会や諸集会での報告発言の場などが、「原告7人全員の懲戒免職処分撤回=地位確認」判決以降、相続いている。「反処分25年のビックリ成果、オメデトさん」「皆のおかげです、皆の勝利です、アリガトっす」・・・全国に喜びを分かち合ってくれる仲間がいるのは、とても嬉しいだけではなく、客観的には敗訴した日本郵政公社や政府への追撃にもなっている。「オメデト」「アリガト」の後は必然的に飲み会へと至るのだが、「嬉しい、ビックリ、嬉しい」と言いながら酒を酌み交わしているだけで敵への追撃にもなっているなんて、ホントに嬉しい限りだ。

       *       *       *       *

 9月10日、岡山空港へはOさんが迎えにきてくれた。高梁郵便局内のJPU(旧全逓)事務所を訪問したりした後、大漁旗が貼りだしてある「ビックリ屋」さんで「囲む会」が催された。備中北の各局から20人ほどの仲間が集まってくれ、つい先日郵政ユニオンを旗揚げしたIさんの司会で「マル生とは」「25年間で辛かったこと」「今後の展望」の3点に絞り質問と話し合いをした。郵政ユニオン長崎の中島義雄さんから熱いメッセージ(というよりも論文)が届けられて配布・読み上げられた。

 9月11日、「秋季物販」で御世話になっている山腹の郵便局職場と“こだわりのブドウ農家”2軒を訪問、郵政の仲間3人が案内してくれた(尚、翌日の「市場調査」では、岡山駅構内「ニューピオーネ4房2kg」が「8千円+送料950円(東京宛)」、4・28物販の「3800円/送料込」は真にビックリ値段なのだった)。

夕方の岡山南部集会では、JPUや郵倉労の郵政と地域の仲間半数ずつ48人が岡山勤福に参加した。「H画伯」の司会で郵政岡山「労働者ネット」共同代表の笠原さんが主催者挨拶、30分ずつの免職者報告の後、郵政出身の下市このみ市議、東京総行動を何回も共にした日逓臨時社員(全国一般NOA委員長)、全逓を抗議脱退後この種の集まりへの参加は10年ぶりくらいという人、国労組合員らが発言した。

 「特別権力関係」について、岡山中央局の雇止め裁判の支援者=井上町議がビックリ発言。「『公務員は民間人と較べ諸権利を制限される』との法は、戦後に学説的には否定され、現在は判例も否定の流れにあるが、(処分の)裁量権に関しては初めて4・28高裁判決で否定された。この流れからすれば最高裁でも勝つはずだ」。

 9月12日、深夜勤の関係もあって午後2時から、広島東郵便局の会議室に於いて郵政ユニオン中国地本4支部24人(スクラムユニオンの仲間も参加)で報告会。判決当日に傍聴してくれたMさんの司会で、10年も続く毎年の中国地方連鎖集会の想いや越年闘争を前後する想い等が語られ、今後、いかに全国各地での闘いをしていくのか知恵を出し合っていこう、となった。午後4時からの全員飲み会では人が増え、途中、金メダルを持参した仲間が池田さんとボクの首に掛けてくれたので皆がビックリ。当然にも鳴りやまぬ拍手! またもや夜遅くTさんの家へ、ご連れ合い様々のご迷惑など顧みることなくご馳走に浸り、停年退職の伊達さんと共に午前2時までお酒を酌み交わしたのだった。午後4時から午前2時までのお酒!

       *      *      *      *

 9月20日、午後2時に郡山教組会館へ約20人が集まって報告交流集会を開いた。電通労組の仲間の司会、主催者挨拶は国労と郵政ユニオン、連帯挨拶は国労仙台闘争団と全国一般朝日広告争議団、続いて4・28の報告を30分間話した。討論では、郵政合同からトヨタ方式(=JPS)の酷さや、全国一般の仲間と共に郵便局3局への朝ビラを手伝っている教組専従からは「JPS室長が手渡されたビラを局員から奪い取った」とのビックリの報告、地域の重鎮=坪井さん等から企業内組合主義を越えていく必要性などが出された。又ビックリのことに、15年ぶりくらい、三多摩地域活動の時の仲間が、自分で育てた放し飼い卵を持って駆けつけてもくれた。そして翌日、ガイド付き五色沼〜鶴ヶ城経由で神奈川の「元気の出る集会」へと向かった。

旅の間、「判決を聞いて涙が出た」と語ってくれた人、嬉しかった。「なぜ25年も闘い続けられたの?」と尋ねてくれた人、ありがとう。でも逆にボクは尋ねた。「なぜ25年も支援してくれたの? し続けられたの?」。

名古屋哲一(郵政4・28免職者)

*タイトルはレイバーネット編集部


Created byStaff. Created on 2005-09-04 20:41:08 / Last modified on 2005-09-29 06:44:52 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について