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名古屋コラム

郵政首切り20年・名古屋哲一の月刊エッセイ

 ヒッチャカメッチャカ考〜イラク反戦

  米英軍の占領へ軍事加担するための「イラク特措法」は、イラク復興支援のためとの嘘を法律に明記して7月26日成立した。「どこが戦闘地域か私に分かるわけがない」という小泉首相の国会答弁をものともせずに、自衛隊は法律に明記されているとおり「非戦闘地域」へ派遣されることになった。派遣の大義も必要性も憲法との整合性も何もないまま、とにもかくにも派遣されることに なった。

 「イラク復興支援特措法」のヒッチャカメッチャカは、イラク戦争自体のヒッチャカメッチャカに由来する。このヒッチャカメッチャカはいっぱいありすぎる。

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 そもそもがイラク侵略戦争を始める必要はなかった。大量破壊兵器等の査察継続を主張した国連安保理を無視してブッシュ米大統領は、3月20日バグダッドへ民家の被害も省みず爆撃を開始した。国際法違反を承知でと言うよりも、「米新帝国」が牛耳る新国際秩序の方が国際法よりも優位にある事を世界中に教えてあげるといったネオコン的ヒッチャカメッチャカで、わざと国際法違反をしてみせたように思える。

イラク戦争はイラク人民の虐殺と言ってよいものだった。赤子の手をひねるのに等しい戦争であることは、開戦前から周知の事実だった。5月1日ブッシュ の戦争終結宣言以降でも、ユニセフの7/17発表によれば、イラクの子供の 死傷者は1000人以上にのぼる。非人道兵器であるクラスター爆弾の不発弾などによるものだ(開戦以来のイラク民間人死者6/11=3200人〜7200人、91年湾岸戦争時の2278人を超えた。米兵死者7/9=211人 ・戦闘時死者は143人。その後も死者数は増え湾岸戦争時の総計147人を7/18に超えた。「ハイテク兵器によるピンポイント攻撃で民間人に配慮している」などと、奴らは言っていたのだ。身近な人の死を想像してみてほしい。たった一人の死でもとてつもなく重いものなのに、このような数字の羅列になると想像力が失われていく・・・。

 4月9日ヤラセの「フセイン像倒壊劇」放映までに米英軍が投下した精密誘導爆弾は約1万4千発、トマホーク巡航ミサイル約750発(一発7200万円、一説には2億円)。ブッシュ政権の中には、軍需産業関連企業の元経営者チェイニー副大統領や国防長官、石油・エネルギー利権に関係深い連中がいっぱい巣くっている。

 バグダッド陥落直後、米軍は石油関連施設をすぐに警護したが、歴史的に貴重な発掘品が納めてあった国立博物館も病院も略奪者が荒らすに任せていた。病院の安全を守り敵味方の区別なく負傷者を治療するとしたジュネーブ条約にも米軍は違反した。それだけではなく、行政関連施設への略奪行為をあおり、その「民衆の姿」をマスコミに撮影させたりもした。  

  戦闘中の期間、米のマスコミにもアラブのマスコミにも、傷ついたイラクの子供を両手に抱いて顔を緊張させた大人の写真が一面トップで掲載された。但し、米のマスコミのそれは「子供を助ける米軍兵士」の写真だった。20歳の女性兵士=ジェシカ・リンチ上等兵は米特殊部隊に救出される場面を大々的にマスコミ報道されヒロインとなった。だがその後、イラク軍の待ち伏せで負傷したのではなく自軍の交通事故かなんかで負傷し、特殊部隊が突入した時には収容先の病院にはイラク軍が一人もいなかった等の証言も飛び出した。

 ヒスパニックや黒人の中ではイラク戦争支持は少数だったが、イラク派兵兵士の中での比率は人口比に較べとても高いこと。バグダッドの子供たちは爆弾が降っていても外へ遊びに出ていたが、それは24時間閉じこもって恐怖に耐えるよりはマシだからだったこと。フセインの息子2人を米軍は逮捕せず殺したが、逮捕して裁判にでもなり、80年代のイラン戦争で米政府がフセインを支えたこと等々ヤバイことを証言される事がこれでなくなったこと。アフガンでも未だ200万人が帰還できていないこと。大量破壊兵器に関するデッチアゲを認める米政府高官の証言も飛び出し、双子の赤字などただでさえ大変なブッシュ政権内で責任の押し付け合いが始まっていること等々、やはりヒッチャカメッチャカは多すぎて書ききれない。

 外国のブッシュだけではない。4・28処分や全逓本部の裏切りや、サービス残業や郵政民営化等々郵政内だけでもヒッチャカメッチャカはいっぱいある。

                             名古屋哲一(4・28免職者)

郵政九州労組・郵政近畿労組大阪北「機関紙7月末号」掲載

*タイトルはレイバーネット編集部


Created byStaff. Created on 2005-09-04 20:41:02 / Last modified on 2005-09-29 06:44:51 Copyright: Default

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