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トリンプとのたたかい
トリンプ・フィリピン署名

トリンプ・タイ

タイのトリンプの下請け工場、Body Fashion社は、2009年8月29日、「経済危機による注文の減少」を理由に約二千人の労働者を解雇した。

そもそもの発端は、2008年4月24日、トリンプ労働組合代表のジトラ・コチャデジュさんがテレビのインタビューの時に着ていたTシャツに「No stand, No criminal. Different thinking, Not crime」と書かれていたことが、「会社の評判を落とす」として解雇されたことだった。 タイでは映画館で映画が始まる前に国王の映像と歌が流され、観客は全員起立しなければならないとされているが、このTシャツの文句は、国歌演奏時に起立しない権利を主張し、王室への敬意を強制することに反対するものだという。 この解雇は、AHRCをはじめとする国際的な人権団体により、表現の自由を侵害するものとして非難された。

ジトラさんの解雇の直後、Body Fashion職員の70%を組織するトリンプ労働組合のメンバー3000人は、ジトラさんの解雇は夏の賃金交渉に対する攻撃とみなし、ジトラさんの解雇に反対して復職を求めるストライキを行った。 解雇撤回を求める交渉の中で、トリンプ・インターナショナル本社はジトラさんの復職を最後まで拒否した。

そして会社側は8月29日、バンフリ工場で経営上の理由を口実として約二千人の職員を大量解雇した。 労組によれば、Body Fashion社の経営は安定しており、人員削減の理由は労働組合つぶしにあると見ている。

トリンプの争議については、 労働情報に掲載された記事(外部サイト) がよくまとまっている。 また、CAWネット・ジャパンの記事(外部サイト)は 現場のようすや中国での争議などについてもふれられているのでお読みいただきたい。 さらにYouTubeのThe Price Of Labour - Thailandは 劣悪な労働条件の中で働いていたサムスンやトリンプの労働者がさらに安価な労働力のために解雇されるタイの労働者についてのショート・ドキュメンタリーだ。 ナレーションは英語でわかりにくいかもしれないが、トリンプ解雇者が占拠して自主生産を続けている拠点(下記「プロテストパンツ "Try Arm"」参照)の内部のようすも映っており、 タイの現状がよくわかる。なお、トリンプ・タイ労働組合の英文サイトには、詳しい情報のほか、多くの写真や動画も掲載されている。


トリンプに対するヨーロッパでの抗議

2009年12月、ヨーロッパ全域でトリンプ・インターナショナルによるタイ、フィリピンでの労働弾圧に抗議するデモが行われた


2009/12/3、スイスのバート・ツルツァッハにある本部前での抗議デモ。

2009/12/8、ドイツのベルリンでの抗議デモ。

2009/12/11、オーストリアのウィーンでの抗議デモ。

2009/12/14、デンマークのコペンハーゲンでの抗議デモ。

2009/12/18、オランダのアムステルダムでの抗議デモ。


プロテストパンツ "Try Arm"



大量解雇されたBody Fashonの労働者たちは、タイ労働省内の一角を占拠、5台のミシンを持ち込み、 長年培った技術を使って下着や水着の自主生産を開始した。 彼女たちがたちあげたTRY ARMブランドは、本社の方針による不当な解雇を訴え、また彼女たちのたたかいの経済的基盤になるものだ。 購入希望者は、TRY ARMブログへ!

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