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トリンプとのたたかい
トリンプ・タイ

フィリピントリンプ労働者は暴力でピケから撤退させられた

あなたも署名を!

2010年5月4日、200人以上の警察・ガードマンが工場の敷地内に侵入し、ピケを破壊し抵抗している労働者を排除した。彼女たちを支援し行動をおこそう!

新たなピケをはり闘争を継続している女性たちへの嫌がらせをやめるように、フィリピン政府関係者に抗議の声を届けよう!

抗議署名はClean Clothes Campaignサイトの 抗議署名 のページでお願いします:

(事実経過)

 フィリピントリンプ工場は、マニラ首都圏タギック市の工業団地で稼動していたが、2009年6月末に突然、工場閉鎖をおこなった。フィリピントリンプ労組は2ヵ所―閉鎖された工場の正門前と裏手の組合事務所にピケをはり抗議行動を続けながら、労働雇用省の調停機関である中央斡旋調停委員会(NCMB)を仲介にして、退職金の増額や閉鎖した工場での自主操業をもとめて闘ってきた。しかしながら、フィリピントリンプの親会社・トリンプインターナショナル社は、調停に応じず交渉は暗礁にのりあげた。

2010年1月、トリンプインターナショナル社はフードターミナル社に工場を売却してしまい、フードターミナル社は労働者に立ち退きをもとめて提訴をおこなった。同時に、工場占拠の損害賠償、1ヵ月150万ペソ(万円)、総計700万ペソを組合に要求した。この提訴をうけて、4月末、地裁は暫定的禁止命令を出し、労働者に工場から立ち退くように発令した。

 5月4日早朝、200人以上のガードマン、警察が2ヵ所のピケを襲い、ピケにいた労働者に5分で私物をまとめて立ち退くように強制し、10分後にピケは破壊された。ファイル、備品、5台のミシン、労働者の私物は外にほうりだされ、抵抗した労働者はケガをおわされた。工場は鋼鉄のバリケードで覆われ、工場の敷地内にあった組合事務所には入れなくなってしまった。労働者たちはすぐに新たなピケを工場前に立て直し抗議を続けているが、工場周辺には多くのガードマンが配置され、労働者は暴力におびえている。


抗議文は以下のフィリピン政府関係者、フードターミナル社宛てに送られます。

Marianito Roque労働雇用省長官
Maria Theresa A Pintoフードターミナル会社社長
Freddie Tingaタギック市市長

(抗議文内容)
私はトリンプインターナショナル社と2009年7月に解雇されたタギック市のトリンプ労働者の労働争議を憂慮し、この手紙を書いています。
 聞くところによれば、2010年5月4日、200人以上の武装したガードマンがトリンプ工場内に侵入し、昨年夏より解雇に抗議してピケをはっている労働者たちを排除したということです。ガードマンたちは労働者たちに暴力をふるい、ケガをおわせ、ピケのテントを壊し、組合事務所内にあった備品・私物を投げ捨てました。また、立ち退き命令がでたばかりか、フード・ターミナルは700万ペソの損害賠償を請求しているそうです。
 トリンプ労働者は、トリンプインターナショナル社が実施した労働組合の権利侵害と大量解雇が国際労働法に遵守していないと、10ヵ月におよぶ抗議行動を継続しています。最近、OECDガイドラインに違反しているという申立を、トリンプインターナショナル社の本社があるスイスのナショナル・コンタクト・ポイント(NCP)に提出しました。また、フィリピン政府の仲裁機関である中央斡旋調停委員会の協議は、トリンプが組合との交渉を拒否しているため、なんの進展もないと聞いています。トリンプ労働者はフィリピントリンプ労組(BPMTI)に組織されています。
 この多国籍企業に長い間働いた労働者への保障と労働組合の権利を求めて闘っているトリンプ労働者への支援をお願いします。とりわけ、●平和的に抗議行動をしている労働者へのハラスメントをやめること、●4月23日にだされた暫定的禁止命令の執行を中止すること、●トリンプ労働者が閉鎖されたトリンプ工場を使い労働者共同組合を設立するために支援をすることを強く要請します。