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根津さんをクビにできず!〜都教委が12人の教員に処分発令
3月31日、都教職員研修センターで「君が代不起立」の処分発令があった。午後3時すぎ、根津公子さんが発令書を手に建物から出てきた(写真)。満面の笑み、手で丸をつくっている。その瞬間、支援者から歓声が上がった。26日の「最低最悪」の中西判決を受け、誰もが「免職処分」を予測していたからだ。この日処分された教員は12名で、根津さんと河原井純子さんは「停職6月」、渡辺厚子さんが「停職3月」だった。根津さんは3度目の「停職6月」だが、転勤もなく「累積加重処分」をぎりぎりで食い止めた。「大勢の人が一緒にたたかってくれたから」と根津さん、河原井さんは「それにしても重い処分。でもあきらめない」と記者会見で語った。(M) 写真速報渡部通信処分撤回を求めて被処分者通信(近藤順一)報道紹介動画(UnionTube)お礼(根津公子)

国労バッジ事件で職場の同僚が証言〜JRに逆質問で反撃
3月31日、JR東日本でただ一人国労バッジを着用し続ける辻井義春さんの第3回証人尋問が神奈川県労働委員会で行なわれ、支援者50名がかけつけた。この日の証人は職場の同僚、秋澤修さん。秋澤さんが最も強調したのは、「まじめに働いてきた辻井さんが、たかが1センチ四方の国労バッジをつけていた位で、何故生活苦を強いられるほどの重い処分を受けなければならないのか!」と言う事だ。JR側代理人からの「勤務時間中の組合活動をしたことが処分の原因だということを知っているか?」の質問に、逆に「なぜそれくらいの事で、そんなに苦しめるのか?」と逆質問する迫力で反撃した。(湯本雅典) 報告

読売「押し紙」著作権裁判で黒藪さん勝利判決!〜言論封殺の目論見つぶす
3月30日、東京地裁627号法廷にて、読売新聞社西部本社の江崎法務室長がジャーナリスト黒薮哲哉さんに対して、ウェブサイトへの催告書掲載が著作権侵害にあたるとして訴えていた裁判の判決が出た。判決は「催告書」じたいが原告のものではないこと、さらに著作物性も認められない、として原告の請求を棄却した。黒藪さんの勝利判決だ。判決当日は出版労連・出版ネッツと「押し紙」問題で新聞社と係争中の新聞販売店の方々が福岡からかけつけ、裁判所前で宣伝行動をおこなった。判決が言い渡されるといっぱいの傍聴席から拍手がわきおこった。18時半からは報告集会(写真)が開かれ、50名が参加した。(安齋徹雄) 報告

都教委、臨時会を開き処分決定!〜ロビーで抗議のシュプレヒコール
3月30日午前、東京都教育委員会は卒業式における「君が代不起立」教員(16名前後)の処分を決める臨時会を開催した。免職が危惧される根津公子さん、河原井純子さんは支援者と共に、会場の都庁30階に出向き、要請書を教育委員に渡そうとした。しかし、待っていたのはガードマンの壁だった(写真)。その場で10をこえる抗議文が次々に読み上げられた。「不起立だけでクビという日本社会にしていいのか」ーそれは歴史の逆戻りを問う怒りの言葉だった。その後、参加者は教育委員に届けとばかり「処分をするな!クビにするな!」のシュプレヒコールを何度も上げた。処分発令は31日午後、水道橋の教職員研修センターで行われる。「被処分者の会」や「解雇させない会」は抗議行動を呼びかけている。(M) 写真速報動画(UnionTube)根津報告要請書(近藤順一)31日の予定

反貧困フェスタに1700人〜「はたらく」テーマに熱いディスカッション
3月28日、反貧困フェスタ2009が東京・神田一橋中学校で開催され終日賑わった。炊きだしでは、たくさんの野宿者が列をつくり「年越し派遣村」を彷彿させた。参加人数は約1700名で、若者から年配者まで幅広く、多様な人々が交流するフェスタとなった。午後は体育館でシンポジウム「いま"はたらく"が危ない」(写真)があった。ここでは、派遣切りされた人などから労働現場の生々しい実態が語られた。また連合・全労連・全労協・市民団体の代表による討論があり、批判や注文も含めた熱いディスカッションがあった。閉会集会で、反貧困ネット代表の宇都宮弁護士は「シンポの中で“労働組合と市民運動の出会いが派遣村を成功させた”という話が出たが私もそう思う。これからも相互の連携を強め、人らしい働き方ができる社会をつくろう」と呼びかけた。 写真1(オープニング)写真2(レイバーネット)ワーキングプア川柳あつまる写真3写真4 スナップ写真(Y)TBSニュースアサヒコム

取材に応じたら解雇!〜阪急トラベルサポート社が組合つぶしの攻撃
「週刊金曜日」の取材に応じて、職場の実態などを話したら、会社から「虚偽・名誉毀損・業務妨害」とされ、事実上解雇(アサイン停止)される事件が起きた。阪急トラベルサポート社によるこの事件は、東京東部労組の阪急トラベルサポート支部を嫌悪し、委員長の塩田卓嗣さん(写真・派遣添乗員)を狙いうちにしたもの。塩田さんは、3月18日に突然、今後一切仕事をさせないという「アサイン停止」通告を会社から受けた。組合と「週刊金曜日」は26日、厚労省で共同記者会見を行い、その不当性を訴えた。佐高信発行人は「これではジャーナリズムは成り立たない。売られたケンカは買う」と怒りを露わにした。組合は「ユニオン・反貧困運動全体への攻撃」と受け止め、同社を社会的に批判する大運動を展開する予定だ。 記者会見(UnionTube)当該ブログ

フィリピントヨタ労組が大量解雇8年目で抗議行動〜会社は工場に警官隊
フィリピントヨタ労組は、233名大量解雇8年目の3月16日に、抗議行動を行った(写真)。抗議行動は、ラグーナ州サンタロサ市バリバゴ団地の公営交通中央ターミナルで、トヨタが労働者に対して違法な活動を行ったこと、そして今もなお引き続き労働者の権利を侵害していることを、地域住民に知らせ暴露していった。ところが、その翌日、トヨタ工場で「銃を携帯した警官隊による工場内巡察」という異常な事件が起きた。組合は、労働者を脅すために会社がこの巡察をやったにちがいない、とみている。その工場巡察の映像がユーチューブにアップされた。(支援する会) 詳細巡察の映像(YouTube)

「歌わない自由」などない!〜中西裁判長が君が代で「最低最悪」判決
3月26日午後、「君が代」処分の不当性を訴えた2つの裁判(高校教員173名・根津河原井2名)の判決が東京地裁であった。ともに中西茂裁判長で「国歌斉唱の職務命令は思想信条を侵すものではなく、合理性・必要性がある」と都教委の言い分を丸飲みし、教員側の訴えをすべて退けるものだった。判決には「思想信条の自由ばかり言っていたら、社会は成り立たない」という趣旨の記述もあり、お上に楯突くものは許さないという支配者の論理が貫かれていた。憲法が否定されファッショに道を開く内容で「最低最悪の判決」(河原井さん)だった。裁判所前では400人を超える人々が、何度も怒りのシュプレヒコールを上げた。30日に都教委は卒業式の処分を決定するが、裁判所のお墨付きを得た都教委のさらなる暴走が懸念される。(M) 写真1写真2根津河原井弁護団声明処分撤回を求めて渡部通信写真速報動画(UnionTube)アサヒコム解雇させない会HP歴史に残る不当判決不起立応援歌(UnionTube)

一審判決と基本は変わらず〜JR不採用事件・鉄建公団訴訟控訴審判決
3月25日10時半、1047名JR不採用事件の鉄建公団訴訟(原告約300人)の控訴審判決が東京高裁(南裁判長)であった。傍聴抽選に355人が並び、マスコミ各社が取材するなど関心は高かった。判決は、一審の内容とほとんど変わらず、不当労働行為は認めたものの解雇撤回はなく、慰謝料は一審より50万プラスの一人あたり550万円だった。また救済対象を一審より狭め、広域採用辞退者6名の原告については、慰謝料を減額し275万円とした。判決を聞いた原告は「悔しい」と一言。だが、抗議のシュプレヒコールはなかった。なお、南裁判長は判決の最後に「この判決で早期に解決してほしい」と異例のコメントをした。(M) 報告集会原告団HP安全問題研究会の声明感想(久下格)報告集会レポート

石原教育改革の狙いが見えた!〜冊子『東京日の丸行進曲』発行
石原都政や文科省が進めてきた「教育改革」は、「できない子はできないままでいいから、安い労働力になれ」という新自由主義経済の要請から来るものであった! 石原都政下の君が代の強制と「教育改革」の狙いがよくわかる冊子『東京日の丸行進曲』が発行された。この冊子は2008年11月26日、映画「あきらめない―続・君が代不起立」の上映会で行われた渡辺治さん(一橋大学教員)の講演録から多くの情報を引用した上で、壱花花が加筆をして漫画を添えたもの。漫画がたくさん載っているので読みやすく、目から鱗の内容だ。なぜあれほど「君が代」強制が行われているのかがよくわかる。詳細 発行=壱花花・3月25日1000部発行・16ページ・200円(送料実費)・申し込みはメールでビデオプレスまで。

根津公子さん「君が代不起立」貫く〜若い教員から共感の声
3月24日、根津公子さんが勤める都立あきる野学園で卒業式があった。度重なる処分で、昨年「停職6ヶ月」を受けた根津さんだが「おかしいことには従えない。ノーと言い続ける」と今回も「不起立」を貫いた。「あきる野」の卒業式は去年の「南大沢養護学校」と違って、警察も警備も一切なかった。約30名の支援者もソフトにアピール、校門周辺は和やかな雰囲気だった。この間、根津さんは教員の間に支持を広げており、今回の不起立でも、若い教員から共感の声が寄せられたという。しかし、都教委は職員を派遣して「現認」し、30日の臨時会で免職など重処分を強行しようとしている。「解雇させない会」では緊急要請行動への参加を呼びかけている。(M) 写真速報3/25都庁前アクション3/26一日行動渡辺厚子さんのたたかい *写真=卒業式前の根津さん

イラクで国際労働者大会開かれる〜アメリカ帰還兵2名も参加
3月13〜14日の2日間、イラク・アルビル市内で第1回国際労働者大会が開催された。大会はIFC(イラク自由会議)が提唱し、 USLAW(米反戦労働者の会)が共同して準備委を結成し、開催にこぎつけたもの。国内18州の15州から約200人の労組代表が、そして海外からは6ケ国(米、英、日、豪、イラン、南ア)19人が参加した。またイラク帰還兵(IVAW)の2人の青年も参加し大歓迎を受けた。大会の最大の成果は、 イラクの三大労組が統一ナショナルセンター結成で合意したこと。なお日本からは、なかまユニオン、松下PDP原告の吉岡力さん、イラク平和テレビ局イン・シャパン、MDSが参加した。(木村修) 報告

いやな都政でございますねぇ!〜表現の自由奪う「安心条例」反対でデモ
3月22日、都議会が審議中の「安心・安全まちづくり条例」に反対するデモ行進が行なわれた。新宿・大久保公園に集まった参加者は、住民に「迷惑」と感じさせるだけで規制、取締りの対象になる改悪都条例の恐ろしさを、にぎやかな演出で沿道の人々に訴えた。改悪案は、このまま進めば27日の本会議で可決成立、4月1日から施行される。「街頭や歩行者天国におけるパフォーマンスなどの迷惑行為、街の秩序を乱す行為」が取り締まりの対象となり、労働運動や市民運動の街頭行動が大きく制限されることになる。「迷惑」の一言で表現の自由を奪っていいのか。デモ主催者は、都議会に対して緊急抗議を集中するよう呼びかけている。(Y) 写真速報動画(YouTube)

高校生9条の会「Peace Party 9」〜井筒監督のパッチギトーク炸裂
3月21日午後、東京の全労連会館で高校生9条の会主催「Peace Party 9」が開催された。高校生中心に160名が参加、憲法9条についてのトークで交流した。映画「パッチギ2」上映後、井筒和幸監督 (写真右)と高校生たちとの間で熱いトークが展開された。「若者は給料が高いからといって自衛隊に行くな、きっとPTSDになるよ。戦争は男たちの浅知恵でやるものだから、女の人たちが戦争させないようにバカな男たちを説き伏せてほしい。戦争は絶対いかんよ、せいぜいパッチギぐらいで止めてください」。冗談を言いながらも、高校生たちの鋭い質問に、判りやすく答える井筒監督に対して、会場から感心する声がたびたび起きた。(ジョニーH) 報告

「運動への不信とあきらめ」をどう打破するか〜レイバーネット2009総会
3月20日、レイバーネット2009総会が都内で開催され35人が集まり、今後の方向など熱心に討論した。共同代表の河添誠さん(写真右)は「非正規・反貧困の運動から見えるもの」と題して特別報告。「派遣切りなどで数十万人規模の首切りが進んでいるが、実際に組合に組織された人は、約2千人と推定される。これは少なすぎる。最近、労働相談に来る人は所持金が800円という人もいた。こうなると、もはや労働相談以前の問題。自己責任の意識が強く、とことん追いつめられている。また運動に対する根深い不信やあきらめがある。ここをどうするかが課題」「レイバーネットは、07年にユニオンYes!キャンペーンを行ったが、深まる時代の危機と若者の意識状況にフィットした新たな展開が必要だ」と力を込めた。 報告問題提起(河添誠)川柳班

「ゼロ回答」に抗議してストライキ〜郵政労働者ユニオンと電通労組

3月19日、09春闘の「ゼロ回答」に抗議して郵政労働者ユニオンと電通労組がストライキを決行した。郵政ユニオンは非正規労働者の待遇改善を要求したが、これにもまったく回答がなかったため、全国10支店で午前8時から時限ストに入った。電通労組は全国4拠点・約50名がストを行なった。写真左は、東京・深川郵便局前、右はNTT東日本本社前。 動画(UnionTube)スト報告郵政ユニオンHP

レイバーネットの「これまで・これから」〜20日に総会を開催
2001年にスタートし、今年9年目に入るレイバーネット日本は、3月20日午後、SKプラザホール(東京・飯田橋)で総会を開催します。今年は「経済恐慌下」という事態になりましたが、昨年来ひろがっている「非正規・反貧困」などの新たな労働・社会運動をみすえながら、レイバーネットの発展をめざしていきたいと思います。総会では、映像「年越し派遣村」の上映や河添誠さんの特別報告「非正規・反貧困の運動から見えるもの」もあります。レイバーネットをつくるのはあなたです! 会員でなくとも参加OK。ぜひお気軽にご参加ください。 詳細 *写真=ニュースレター最新号

新連載「飛幡祐規 パリの窓から」〜フランス社会運動の深部を伝える
1月29日に統一ストと200万人という記録的な規模のデモが行われたフランスでは、その後もめざましい社会運動が続いている。そのパリから月1回、レイバーネットに連載コラムが寄せられることになった。筆者の飛幡祐規(たかはたゆうき)さんは文筆家・翻訳家で、『ふだん着のパリ案内』『それでも住みたいフランス』など多数の著書がある。2005年から2年間は、ウェブサイト「先見日記」でフランスやヨーロッパの時事コラムを発信してきた。本コラムでは、労働問題だけでなく、社会・文化など幅広く、しかも深部から取り上げてもらう予定。第1回では、フランスの海外県・アンティル諸島で起きた大規模なゼネストと勝利、背景にある植民地的構造の問題を取り上げている。(編集部) 第1回 : アンティル諸島のゼネストと「詩的なもの」

「コッタジ」がやってくる〜5月に「あんにょんハイサイわくわくコンサート」
5月2日、東京・上野公園の水上音楽堂で「あんにょんハイサイわくわくコンサート」が開催されることになった。韓国・沖縄・日本の音楽グループが参加し、米軍基地のない平和なアジアをもとめる民衆文化が一堂に会す。韓国からは、絶大な人気を誇る「希望の歌コッタジ」が4年ぶりに来日するほか、民俗楽器の演奏グループ「トヌム」も参加。日本からは「寿」や琉球舞踊、朝鮮舞踊などが披露される。1200人の会場を埋めて、この国の腐った政治家たちに対して、労働者・民衆のエネルギーをぶつけていきたいと、実行委員会は準備にフル回転だ。ブログが開設され、予約受付もはじまった。ブログでは「コッタジ」の歌声を聴くこともできる。 賛同のお願いブログ(予約受付中)

なくそうハウジングプア〜住まいの貧困に取り組む運動がスタート
経済的貧困が「住居の貧困」に直結する問題に取り組む全国ネットワークの設立集会が3月14日、都内であった。主催は「住まいの貧困に取り組むネットワーク」。会場となった東京新宿区の大久保地域センターに約200人が集まった。参加者は、現場からの切実な訴えに耳を傾け、支援者、専門家らも交えて議論した。集会後、新宿に向かってデモ行進(写真)。「公共住宅を造れ」「大家は入居差別をやめろ」「家賃を下げろ」「保証人制度をなくせ」「貧困ビジネスを規制しろ」「住まいの貧困とたたかうぞ」。夕方になって気温が急に下がった。寒風を突き裂く怒りのシュプレヒコールが、夜の新宿駅周辺に響きわたった。(T・横山) 写真速報47NEWS詳細報告

嘘をつく都教委が許せなかった!〜三鷹高校・土肥校長が「最後の授業」
3月13日都内で、都教委とたたかう三鷹高校・土肥校長の講演会「最後の授業」が、アジア記者クラブ主催で開催された。土肥校長(写真)は「都教委のやり方はおかしいと思う校長は多いが、降格などの脅しで物が言えない。私がマスコミ等で声を上げた一番の理由は、都教委が三度にわたって嘘をつき続けてきたこと。校長会で発言したことを平気で言っていないと否定する。これで私はキレた。嘘は、教育人が絶対やってはいけないことだ。今回、98%が合格する再雇用を拒否されたが、裁判を起こして、都教委の実態を全て明らかにする」と語った。また土肥校長が生徒にいつも言っていること、それは「戦争は人の心の中から始まる。だから心の中に平和のトリデを築け」だった。(M) アジア記者クラブHP

政治家による教育現場への介入は違法〜七生養護学校事件で画期的判決
東京・七生養護学校の元教職員31人が、都教委と都議に対して慰謝料を請求した裁判で、東京地裁は3月12日、都と土屋敬之(民主)・田代博嗣(自民)・古賀俊昭(自民)の3都議に計210万円の支払いを命じる判決を言い渡した。矢尾渉裁判長は「3都議が視察と称して校内に立ち入り、保健室において教員らを批判し非難した行為は、政治家である3都議がその政治的な主義・信条に基づき、学校教育に介入・干渉するものであり、学校における教育の自主性を阻害しこれを歪める危険のある行為で『不当な支配』に当たる」とし、都と3都議に対して5〜20万円の慰謝料を原告らに支払うことを命じた。政治介入を容認した都教委を批判する画期的判決だった。(ジョニーH) 速報渡部通信 *写真=新聞報道より

抵抗する一人の農婦の生き方〜ドキュメンタリー映画「長江に生きる」
世界最大のダムといわれる中国の長江をせき止めた三峡ダムが今年完成予定である1918年、孫文が構想して以来、一世紀近くたって国家の壮大な夢がかなうわけだ。この間、長江沿岸の街や村は水没し、140万人もの人々が強制移住させられた。その補償は少なく、移住者の貧困化は今、社会問題にまでなっているという。「水没の前に」「長江哀歌」「いま、ここにある風景」などの映画で、この間のいきさつを知ることができたが、いずれもビル群の解体のすさまじさや住居を追われた人々の右往左往する姿をとらえたものばかりだった。馮艶監督のドキュメンタリー「長江にいきる」は、それらとは違って7年の歳月をかけ、移住に抵抗する一人の農婦の生き方に焦点を当てながら、国家の夢が庶民の生活の犠牲の上に成り立っていることをあぶり出す。(木下昌明) つづき映画サイト木下昌明の映画講座(3/15)

スティーブ・ゼルツアーさん、国会前座りこみの国労闘争団を激励
3月10日、来日中のスティーブ・ゼルツアーさん(レイバーネット米国・写真)が、JR不採用問題の政治解決を求めて座り込んでいる国労闘争団・家族らを取材・激励した。この日国会前には、約100名の被解雇者を中心に計250名が座り込みを続けていた。マイクを握ったスティーブさんは「アメリカでも日本でも、民営化がもたらしたものは、公共サービスの破壊と労働条件の著しい悪化だった。ナカソネがNHKで堂々と“国労をつぶすために民営化をやった”と語っているが、これは労働法違反の犯罪行為である。ナカソネを犯罪者として逮捕し、刑務所に送るべきだ」と力強くアピールし、大きな拍手を浴びた。(M)他の写真関連HP鉄建公団訴訟控訴審判決

荒川国際平和展2009開催〜沖縄・パレスチナ・東京大空襲を結んで
3月7、8の両日、東京荒川区のムーブ町屋4階ギャラリーで、「荒川国際平和展2009」(主催・実行委)が開催され、約100人が訪れた。一夜にして10万人以上の生命が奪われた1945年の東京大空襲から64年。今年も被害の大きかった東京下町をはじめ、各地で追悼行事が開かれている。2000年、区民有志が集って始めた同企画展は9年・10回目を数える。大空襲の戦禍を語り継ぎ、平和を願う思いは変わらないが、地元東尾久地区への本土初空襲の実態調査や、世界の戦場を取材するジャーナリストらの写真、一般公募作品の展示など、多彩な内容が特徴だ。(Y) 報告

住まいを奪われた仲間へ〜「自由と生存の家」が入居者公募を開始
派遣切りなどで住まいを奪われた仲間のために開設する「自由と生存の家」の入居者公募が開始された。この家は、東京・新宿のアパートを一軒丸ごと借り切り、改修したもので、4月1日にオープンする。入居を希望する人は、実行委員会にメール(freeter.jutaku@gmail.com)か電話(03-3373-0180)で問い合わせてほしいとのこと。また4月4日には、反貧困ネットの雨宮処凛さん・湯浅誠さん、派遣ユニオンの藤堂悟さんらをシンポジストにした、自由と生存の家設立記念シンポジウム「ハウジング・プアから見えるもの」が開催される。 詳細サポーターズクラブ呼びかけ *写真=「自由と生存の家」改修中(当該ブログより)

3月8日 東京のデモ : 「ないかくだとうデモ」「移住労働者マーチインマーチ」

写真=ムキンポさん →「ムキンポ小僧の写真館」写真(わったんブログ)

たたかいは一人からはじまる!〜辻井さんを励ます会に110人
3月6日都内で、JR東日本でただ一人国労バッジを付け続けている辻井義春さんを励ます会が開催され、会場あふれる110人が集まった。JRウォッチ代表の佐高信さんの「元凶はJRの民営化、つまり私物化にある」という講演に始まり、多くの支援者が辻井さんへ激励の言葉を寄せた。この日初上映されたビデオ「国労バッジははずせない!」(20分・湯本雅典作品・写真)は事件の意味だけでなく、辻井さんの家族の思いを伝えるもので、感動が会場いっぱいに広がった。ある支援者が「辻井さんは労働者魂そのもの。一人じゃ大衆路線じゃない、と批判する人がいる。でもたたかいは一人から始まるもの。そこから広げていくことが大事ではないか」と訴えると、大きな拍手が起きた。 写真速報動画(バッジの歌あり)ケータイ写真報告(松原)ビデオの紹介・申込み報告(黒金好)

君が代処分にNO!都庁前アンサンブル〜教員・市民が手をつなぐ
3月4日夕べ、「君が代処分にNO!都庁前アンサンブル」が開催された。東京教組傘下の各区教組や、学校労組、市民等が都教委に「君が代」不起立を理由にした解雇(免職)を行わないように要請した。大分・大阪・群馬から来た人含め150名が参加、また上京闘争中の国労闘争団も駆けつけた。要請後の集会で、卒業式で不起立すると免職処分が危惧される根津公子さんと河原井純子さんが発言(写真)。河原井さんは「教え子を戦場に送るな、という言葉を授業や日常生活の中で具体化することが必要だ。おかしいことはおかしいということから始めよう」と述べた。処分を決める都教委定例会の前日3月25日には、より大規模な「都庁前アンサンブル」を計画している。(佐々木有美) 写真速報渡部通信解雇させない会HP田中直子さんの要請文報告(根津)

たかがバッジ されどバッジ〜筋をつらぬく辻井さんを応援しよう!
3月2日、神奈川県労働委員会でJR東日本でただ一人国労バッジ着用を続ける辻井義春さん(JR本郷台駅勤務)への処分(最高10日間出勤停止)が不当であるか否かを審理する証人尋問が開催され、辻井さんを支援する労働者、市民40名が傍聴にかけつけた。JR東日本は、バッジを理由に定年後の再雇用を拒否する通告をしてきており、その問題がこの日の証人尋問の焦点になった。 報告
 また3月6日には東京・飯田橋で、JRウォッチ主催の「辻井さんを励ます会」が開催される。新作ビデオや「バッジの歌」の初披露をはじめ、佐高信さんが「懲りないJR」と題して辛口講演を行う。「水泥棒」が明らかになったばかりのJR東日本だが、安全と人権を軽視する「金儲け民営化体質」が改めて問われることになるだろう。 3/6詳細JRウォッチの呼びかけJR東の不正取水関連HP *漫画=壱花花


パナソニックとたたかう解雇者が勢揃いした「大阪総行動」
3月2日、全国一般全国協議会主催の大阪総行動を取材。パナソニック・グループと闘う解雇者が勢ぞろいし、パナソニック本社を包囲し、闘いの飛躍を実感させる力強い行動になりました。パナソニック電工と闘う佐藤昌子さん、松下プラズマ・ディスプレイと闘う吉岡力さん、そして松下冷機に対して立ち上がった三宅さんもかけつけ、いよいよ巨悪と立ち向かう陣形ができあがるとともに、日本の労働運動がまぎれもなく新たな方向に踏みだしていることを感じさせる行動でした。(木村修) 他の写真動画(UnionTube)報告(山原)

朗読劇・替え歌・川柳で痛烈に政治風刺〜「憲法寄席」が春席
文化のチカラで改憲を止めようと07年に結成された「憲法寄席」創作集団が、3月1日、都内で「2009年春席」を開催した。会場は180名で満杯。李政美ミニコンサートを間にはさんで、朗読劇「やまねこ裁判」と「具沢山の寄席鍋」が初上演された。「やまねこ裁判」は裁判員として召集される国民がどんな体験をさせられるかをリアルに表現し、その怖さを伝えた。「寄せ鍋」では「麻生内閣冬景色」をはじめ9曲の替え歌・漫才・ワーキングプア川柳の構成で、政府や派遣切りの大企業を痛烈に風刺した。「蟹工船 次は楢山 節考か」など川柳は身につまされるものばかり。笑いの中に、時代の危機を感じさせる舞台だった。(M) 他の写真動画「麻生内閣冬景色」 *写真=「寄せ鍋」のフィナーレ


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