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LNJ Logo 韓国: #27:朴槿惠応援団の純情
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愛はどのように変わるか

[ワーカーズ27号]朴サモの純情

シン・ナリ記者 2016.12.05 14:05

[出処:写真/ジョンウン]

4%の愛は相変わらずだ。 韓国ギャラップは11月第4週の朴槿恵(パク・クネ)大統領支持率調査の結果を4%と発表した。 前の3週間に5%だった朴大統領の支持率がさらに1%低下した。 歴代大統領で最低の記録でもある。 だが4%は活発だ。 「朴槿恵(パク・クネ)を愛する人々の会(以下朴サモ)」は11月30日、 李在明(イ・ジェミョン)城南市長の兄の李在善氏を城南支部長に任命した。 朴槿恵-崔順実ゲート疑惑が確認され、 萎縮していた彼らは朴槿恵大統領に対する支持をさらに積極的に繰り広げている。 11月19日の集会が代表的だ。 朴サモと韓国自由総連盟などが「大韓民国憲法守護のための国民の叫び」という大規模集会を開き、ソウル駅広場から南大門までデモ行進を続けた。 主催側推測7万余人、警察推測1万余人が集まった。 「大統領下野絶対反対」、「法治主義を守護しよう」といったプラカードが広場にひるがえった。

朴槿恵は憲法だ

朴サモは「憲法」を重要な価値に掲げている。 憲法はまさに朴槿恵大統領でもある。 彼らにとって朴槿恵大統領を守ることは「憲政秩序を守護」することのようだ。 朴サモをはじめとする亀尾希望フォーラム、反国家教育清算国民連合などの保守大連合が主催する12月3日の集会は 「憲政秩序守護のための国民の叫び」を掲げた。 朴槿恵大統領の有罪が認められる前の大統領の下野や弾劾は、憲法、法治の崩壊だと見る。

「朴槿恵=憲法」を守るための努力は、情勢分析と対応につながる。 日ごとに変わる状況の中で、朴サモは対応策を忙しく用意する。 朴槿恵大統領が3次対国民談話をした11月30日、野党圏は「即時弾劾」の方針を固めた。 セヌリ党の非朴系は「12月9日弾劾」の方針を固守した。 「朴大統領4月退陣」をめぐり与野代表が交渉すべきだという要求も出てきた。 朴サモも一番小さい可能性にも備えるべきだと意見を集約した。 朴サモ中央会長のチョン・グァンヨン氏は、国会が選ぶ3つの可能性として、弾劾通過と弾劾否決、野党圏の弾劾放棄を占った。 彼は朴サモの掲示板に文を載せ、野党圏の弾劾放棄は難しいが、何事にも可能性をおいて準備しなければならないと書いた。 どんな状況になってもキャンドルの行動様相がますます暴力的に変わるとし、 私たち(朴サモ)がすべきことを問いかけた。

議論は活発に行われた。 朴サモの会員は、弾劾を防ぐための行動を苦労して考えた。 言論、検察、国会の三分野を集中攻撃するべきであり、 非朴系議員の事務室をいちいち訪問してデモをしようと要求する人がいたり、 セヌリ党事務所と弾劾に賛成するセヌリ党地域議員室を占拠しようという意見も出てきた。 デモよりも報道機関と従北勢力と戦うべきだという主張もある。 デモや占拠、集会など多様なアイディアが集まっていると同時に、 言論に対する怒りを表出させている。 虚偽報道で民心を歪め、朴大統領を死地に追いやろうとしているということだ。 朴サモが「虚偽/歪曲報道監視センター」を運営している理由だ。

孫石熙の嘘を一つ一つ明らかにしろ

「望ましい社会におけるメディアの態度は、 多様な情報と見解を提供しなければならない。 独占したり、みだりに遮断することもいけない。 しかし韓国のメディアは情報と見解の偏向性という重病にかかっている。」

「韓国のマスコミは自ら巨大化し、自分の言論権力と収益を守る目的だけに忠実だ。 マスコミ自身のための利害関係が合う権力と強い関係を構築して協力する。」

朴サモが運営する「虚偽/歪曲報道監視センター」は、言論の偏向した視線を正すために努力している。 韓国言論が傲慢と狂気で「朴槿恵大統領失脚」を図っているからだ。 マスコミがキャンドル集会に参加した市民の数を膨らませているというのが代表的な不満だ。 11月26日の集会をはじめ、従北左翼アカが光化門キャンドルデモに100万人が集まったとホラを吹いているが、マスコミは彼らの主張をそのまま書き写しているという。 マスコミが参加人員を膨らませていることを指摘したある朴サモ会員は、掲示文で 「米国防省が人工衛星により分析した写真では、せいぜい11万3374人しか参加しなかったことがわかっている」とし 「100万、190万だと爆弾あられのように数字を操作する韓国のマスコミは、本気で韓国をほろぼそうと飛びかかっているようだ。 扇動、操作、陰湿な攻撃のペンで社会をごちゃごちゃにしている」といった。 20分で光化門の人員が60万人から80万人、また20分で80万人から100万人に増えたというのもおかしな流言飛語だと断言する。

マスコミが小中高大学生を扇動しているという批判も出てきた。 「美しい市民文化の定着」、「デモ隊の文化的なパフォーマンス」を写真と映像で美化し、子供たちを魅惑しているという。 彼らは一時、共に保守の道を歩いていたが、朴サモの集会を報道せずにデモを美化するTV朝鮮と朝鮮日報との決別を宣言した。

現在、彼らはJTBCの孫石熙(ソン・ソッキ)社長が崔順実のタブレットPCを入手したのではなく、でっちあげて報道したという主張を続けている。 崔順実が捨てたPCを入手したのではなく、国内でタブレットPCを譲り受けてドイツで捏造したという。 その根拠として、孫石熙社長が10月に何日か放送をせず、 当時、フランクフルト空港にいるのを見た人がいるという目撃談を伝えたりもする。

2030の活動も忙しい。 「朴サモ2030青年フォーラム」が構成され、彼らは赤い旗は見たくないとし、 太極旗を付けて集会に参加する方案を議論したり、愛国青年としての人生を悩む。 各自忙しい人生の中でも祖国の困難に背を向けるのはやめようと励まし合う。 20代のリーダーと30代のリーダーを選出し、SNSのグループで情報を共有する。 朴サモ・コミュニティを活性化するための悩みを率いているのも彼らだ。 朴サモ2030青年フォーラムのある会員は 「左派が朴サモをあざ笑う時によく言うのが、自分だけの世界に閉じ込められた小部屋の老人、遺物だと言う。 左派のコミュニティを見ると、相互作用がうまくいっている。 こうしたことはよく見て学ばなければならない」とし 「会員が掲示文を書くたびに、間違いは積極的に指摘し、良いことは褒め、 熱く文を書こう」と書いて多くの会員の支持を受けた。 同時に報道機関と野党の世論扇動から朴大統領と保守を守るために12月3日に集会を準備し、コミュニティ内外をまとめる。

会員数7万6000人、正午を過ぎれば訪問数6万人に達する朴サモ・コミュニティ。 日常の中で左派とどう付き合うべきかという生活のヒントから、 野党代表の記者会見や与党人士の言葉が記事化されるとすぐにリアルタイムで意見を集め、活動方向を決める空間。 世論に巻きこまれないように、急いで敏捷に意見を集め、次の行動を議論する空間。 同時に脈絡が削除された主張と、未確認の主張、信じたい主張が事実に化ける空間。 「罪がない者だけが朴大統領に石を投げよ」と叫ぶ朴サモの志は固い。(ワーカーズ27号)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2016-12-06 00:20:11 / Last modified on 2016-12-06 00:20:12 Copyright: Default

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