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私の危機、社会の危機、国家とは何か?

[ワーカーズ23号/イシュー]

チャムセサン編集チーム 2016.10.10 11:38

▲写真ホン・ジノン

「国家ですか? その国家がセウォル号に130個も穴をあけました。 船を壊して真相究明を妨害するんです。 セウォル号特別調査委員会の強制終了も同じです。 与小野大なのに、特別法は制定されません。 政権が変われば真相が糾明できるでしょうか? そう信じている人はほとんどいません。 哲学が違う政党、政府が必要です。 信じられるのは国民だけなのです。 今でも平日だけで最低600人、週末には数千人がセウォル号犠牲者の弔問にきます。」

10月3日、光化門セウォル号広場状況室でキム・ヨンテク氏が話した。 セウォル号惨事から1000日が近付く光化門。 青瓦台と政府総合庁舎と向き合った犠牲者遺影の姿は、3年前のある日から止まっている。

朴槿恵政権が人生を奪ったのは、セウォル号の犠牲者だけではない。 昨年11月14日の民衆総決起の時に警察の直射放水銃で倒れたペク・ナムギ農民は、 1年後に息をひきとり、政府の謝罪ではなく解剖検査令状が飛んできた。 民主労総のハン・サンギュン委員長は当時の民衆総決起大会を主導した容疑で、5人の拘束者とともに1年近く鉄格子の中に閉じ込められている。 使用者による労組破壊に苦しみ命を絶ったユソン企業支会の組合員、ハン・ガンホ烈士が息をひきとってから200日が越えたが、やはり誰も責任を負わない。 コルトコルテック、ユソン、甲乙オートテック、ゴールデンブリッジ、旭硝子、東洋セメント、ハイテクRCDコリア労働者たちの戦いも、毎日毎日やっとのことで続いている。 江南のサムスン本館前の半導体労働者の健康と人権守備隊(パノルリム)の座り込みも、1年になった。 障害等級制・扶養義務制廃止のための光化門座り込みは1500日を越えた。

世界的な資本主義危機の中で、国家は別の犠牲者を探している。 造船と海運は構造調整の真っ最中で、鉄鋼と石油化学も秒読みに入った。 国民の安全と福祉に責任がある公共機関は、成果退出制を強行しようとする政府の放火を受けている。 化学団地と原発の周辺で続いた地震は、根本から揺らぐ韓国社会の姿そのままだ。 住民たちの反対にもかかわらず、また政府はTHAAD敷地を決めて朝鮮半島の危機をさらに煽っている。

今、韓国という国家は果たして国家の姿なのであろうか? 街の民心はどうか? 「ワーカーズ」が民衆総決起を控え、四つの現場の民心を取材した。〈ワーカーズ23号〉

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2016-10-17 14:39:52 / Last modified on 2016-10-17 14:39:55 Copyright: Default

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