韓国:誰が甲で、誰が乙か? | |||||||
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誰が甲で、誰が乙か?[寄稿]歌手リサンとウジャンチャンチャンのソ・ユンス氏との紛争
チェ・インギ(貧民運動家) 2016.07.11 14:29
現在、報道機関とインターネット上で、 新沙洞のウジャンチャンチャンのソ・ユンス氏とリサンとの間の紛争をめぐり、 歪曲された内容が伝えられている。 この事件は韓国社会の自営業者と賃借商人の現実を超え、 社会的弱者の境遇を赤裸々に見せる事例そのものだ。 この事件の概要は次の通りだ。 ウジャンチャンチャンのソ・ユンス氏は、2010年11月に職場をやめて2億7500万ウォンとその他の施設費を投資してコプチャン屋を開業した。 しかし2年も経たないうちに、歌手のリサンが建物を買い、空け渡すことになった。 ウジャンチャンチャンのソ・ユンス氏の権利金と施設費など、多額の資金を店に注ぎ込んだ状態で、財産上の大損害を受けることになり、抵抗するしかなかった。 このような状況は、すでに韓国社会の賃借商人と零細自営業者の普遍的な問題で、誰も受け入れなかった。 幸い、この事件は社会的に知らされて、世論に力づけられてソ・ユンス氏は1億8千万ウォンの賠償を受け、建物の地下でまた商売をするようになった。 ただし移転することになったソ・ユンス氏はリサン側との合意書に 「貰入者が駐車場に対する用途変更を望む時には賃貸人はこれを協力する」という合意書を作成したことが分かった。 ここまでは円満な解決であるかのように見えた。 問題は、ソ・ユンス氏が合意文のとおりに駐車場用途変更をリサンに要求したが、拒否されたので訴訟をすることになり、 リサンも駐車場工事は不法建築物だという理由で明け渡し訴訟をすることになる。 2次紛争だが、裁判所では訴訟がすべて棄却された。 その後、同一の建物だが、営業場所が地上から地下に変わったので、商店街法によりまた5年が適用されるようになった。 商店街法が5年を保障していて、ソ・ユンス氏が2年ほど商売することができる期間が残っているが、 問題は「換算保証金」の基準を越える商店は家主に営業を続ける意志を表示しなければ有効ではなく、そうしなければ商売を継続できない。 事実上、この制度は貰入者にとって不利な制度だ。 再契約しないソ・ユンス氏のミスを機会として結局、新しい紛争が始まったのだ。 7月7日朝、リサンがウジャンチャンチャンへの強制執行を試みた。 そして最近、リサンは裁判所に追加の執行を申請したと知らされた。 多くの露天商と撤去民は血がにじむ強制執行を経験しながら毎日毎日を暮らしており、 その気持ちをよく知っている。 今回の事件で抜く方の論理がいかに重要か、全てを法の通りに解決しなければならないという論理が事件の展開の中心にあるという事実もよく知っている。 だが考えみれば、法はどこにあるのか? 執行があった当日、裁判所の名札をつけた者たちが現場に来たが、公務員を詐称しているだけで公務員ではないことが確認された。 公務員詐称罪のような違法になるかもしれない。 強制執行に参加する用役はまたどうなのか? 誰であれ人に暴行してはいけない。 だが撤去の成果に汲々とする用役班は、人を引き出したり押し出して罵声を浴びせるなどして暴力を使った。 撤去現場の前に法はあったのか? 彼らは用役の基本的な安全帽、安全靴の着用もせず、恐ろしい暴力を法執行の名で執行した。 長時間封鎖した状態で、人の基本的な欲求であるトイレに行きたいという哀願も無視して道を開けなかった。 失神したり負傷しても同じだった。 その上、掘削機を動員し、ナイフを持って屋根に上がり、テントを破った。 ナイフを持っていたことだけでも非常に危険な状況ではないのか? もしその反対なら処罰されたのは明らかだ。 韓国の法はどこに行ってしまい、向こう側の法だけが残ったのか? 参考までに、韓国の強制執行制度について国連人権委で人権侵害の素地が大きいので制度を改善しろという勧告を毎年送っている。 これまで撤去現場と露天商摘発の現場で暴力的な執行によりいかに多くの人々が死んできたのか? 全てを法の通りに執行するという思考は、現実の多様な問題をきちんと解決できないことを長い間見せ、証明してあまりあったのではないか? 特に言論は興味中心の記事で国民に誤った認識を植えつけてはならない。 手で月を指し示すのであって、とんでもないところを指して、事態の本質を曇らせてはいけない。 今、ウジャンチャンチャンのソ・ユンス氏は、リサンの家の前で真夏の暑さを押し切って対話で対立を解決することを懇々と望んでいる。 まさに対話で円満な合意をしよう。 対話は、問題解決の最初のボタンではないのか? リサンはこれまで活動を通じ、多くのファンを持っていて、特に青少年層の支持を受ける芸能人だ。 芸能人として金儲けに目がくらんだ者に思われ、結局公益性を破壊する人になってはなるまい。 われわれは今回の紛争を通して、彼らの活動にとって汚点になることを望まない。 今はリサンが手を差し出す番だ。 そしてウジャンチャンチャンの対立を終わらせよう。 最後に、法は直せといっているのだ。 冒頭で明らかにしたように、今回の事件は個別の芸能人と商人の紛争を越え、 社会的に賃貸商人たちが処している状況を象徴的に示す大変重要な事件だということを明らかにした。 爆発的に増えた韓国の零細商人と賃借の問題は、韓国の社会が責任を取るべき問題だ。 これをめぐる誤った法は直さなければならない。 さらに一歩進んで人々が寝て食べる所が利益を創出する空間に逆転した根本的な社会構造もぜひ変えなければならない。 ソ・ユンス氏の暑い夏は、こうした現実を克服する長い旅程だと思う。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2016-07-19 00:20:00 / Last modified on 2016-07-19 00:20:01 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |