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路上で暮らすには…?

ワーカーズ9号 戦いの技術 - 子豚も泣いて行く丈夫な座込場を作る

パク・タソル記者 2016.05.13 14:19

ソウル地方警察庁によれば、ソウル市内だけでも12か所の座込場がある。 多様な人々が似たような理由で座込場を作る。 問題を公論化するために、じっとしていることができずに、歴史を正すために、などの理由だ。 路上で生活する人々にとって座込場はまさに家だ。 雨が降っても風が吹いてもびくともしない丈夫な座込場、 どのように作ればいいのだろうか?

寒さと雨は座込場の生活を威嚇する恐ろしい存在だ。 少々のことでは寒さを防ぐのは難しく、雨が降れば壊れてつぶれてしまう。 地面から冷気が伝わってくるので、床にリフト車のパレットのようなプラスチック箱をできるだけ厚く敷くことが重要だ。 その上に保温のためのスチロール、毛布、ゴザなどを何重にもかける。 冬はいくらたくさんふとんをかけて、寝袋に入っても寒い。 電気カーペットをつければ少しの間眠ることも出来る。 ほとんどは周辺から引いてくる電気がなく、キャンプなどで使う発電機で電気カーペットをつける。 雨が降って、焼き付ける陽射しを防ぐための屋根も必要だ。 屋根はテントや透明ビニールで作る。 テントは安定感を与え、透明ビニールは設置して片づけるのに便利だ。 座込場に訪ねてきた人にお茶の一杯でも接待したいのは、座込場の主人として当然の気持ちだ。

水、ヤカン、携帯用バーナーなども必須だ。 これ以外の必要な物は状況に合わせて一つずつ持ってくれば良い。 座り込みをする人は、小さな物一つがどれほど貴重なのかを感じられる。 コルト楽器支会のパン・ジョンウン支会長は、一番重要な物として、ある歌手がくれた耳掻をあげる。 「悪口を聞くので耳が汚くなる、耳掻を持ってきたが、これなかったらどうなっていたかと思う。」

とても孤独な座込場生活で、一番力になるのは訪問だ。 だから座込場は人々が集まれるように飾られる。 座込場テントに絵を描くのは基本だ。 江南駅8番出口にあるパノルリム座込場は、ゴム靴を利用して作った植木鉢と竿が通る人の視線を引き付ける。 サムスンに職業病問題謝罪と補償を要求して野宿座り込みを始めてから、いつしか200日。 まわりを豪華に飾ってトークコンサートと似た形式の「リレートーク」のようなイベントを着実にしているので、立ち寄る人も増えた。

警察は野宿座り込みを「24時間集会」と見る。 集会申告をしなければならず、集会に必要な物品以外は持てないと主張する。 汝矣島セヌリ党舎の前で200日以上野宿座り込みをしているコルトコルテックの労働者たちは、有料駐車場を選んだ。 座込場の駐車費は一日2万ウォン。 警察もどうすることもできない。 治安が心配なら、ほとんどの座込場は警察が周囲を24時間守っている。 問題は、警察が急変して「行政代執行」という峻厳な命令(?)で、座込場を壊すこともあるということだ。 色々な技術で座込場を作っても、家ほど丈夫で楽なものはない。 弱者が選べる抵抗の方式はあまりないので、路上に出てきただけだ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2016-05-20 02:42:09 / Last modified on 2016-05-20 02:42:09 Copyright: Default

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