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「大法院は予知能力導師か?」

12日から14日まで労組破壊、整理解雇事業場が共同闘争

パク・チョンミ(金属労組) 2013.08.13 18:33

最高司法機関の大法院による使用者側に偏った判決が続き、整理解雇、労組破壊事業場労働者たちが怒りのために集まった。

▲8月12日大法院の前に集まった金属労組労組破壊、整理解雇事業場労働者たちが喚声をあげている。[出処:金属労組パク・チョンミ]

8月12日14時、ソウル市瑞草洞の大法院の前で労組が主催する「労組破壊使用主 拘束処罰要求と整理解雇乱用大法院糾弾共同闘争記者会見」が開かれた。この 日は熱い陽射しの下で、整理解雇、労組破壊事業場労働者たちがそれぞれの 事業場の使用者を拘束するよう要求する色とりどりのプラカードを持って全国 から集まった。トンソ工業、プレシア、ヴァレオマンド、ユソン企業、双竜自動車、 KEC、韓国3M、GMトボン整備、プンサンマイクロテック、程にも、ボッシュ電装、 コンチネンタルなどの闘争事業場が集まった。

▲8月12日14時大法院の前で労組主催で労組破壊使用主拘束処罰要求と整理解雇乱用大法院糾弾共同闘争記者会見が開かれた。[出処:金属労組パク・チョンミ]

労組のヤン・ドンギュ副委員長は記者会見で「軍事独裁時期のように使用者に 肩入れする大法院の破廉恥な判決にもう耐えられない」とし「資本に偏向する 大法院は目を覚まして判決を修正しなければ、金属労組15万組合員たちと共に 闘争で対抗する」と警告した。

「大法院は予知能力を持った導師なのか」

整理解雇事業場を代表して発言したトンソ工業支会のファン・ヨンス組合員は 「緊迫した経営上の理由というのが何なのかわからない。大法院が会社の将来 を把握する予知能力を持った導師なのか」と糾弾した。2009年整理解雇された 15人のトンソ工業の組合員たちに対し、大法院は去る6月に、不当解雇を認めた 高等法院判決を破棄した。

▲8月12日の記者会見でキム・テウク労組弁護士が大法院の整理解雇乱用、不当労働行為縮小判決のために熱い日差しの中で労働者たちが苦労していると指摘している。[出処:金属労組パク・チョンミ]

整理解雇の不当性についての大法院の判決を控え、プレシア支会のソン・ギウン 支会長は「2009年に私たちを整理解雇した後、会社はさらに多くの日雇いを採用 した。そして会社は霊泉に新しい工場をたてた」とし「会社は労務管理次元で 整理解雇をしたようだ。4年間、われわれ解雇組合員は、路上で疲弊し、家族の 不和が起きている。大法院は賢明な判決で私たちを現場に帰してくれ」と要求した。

▲8月12日バン・ジョンウン コルト楽器支会長が「緊迫した経営上の理由で整理解雇」という条項を乱用、拡大して越権を行う大法院に抗議することにデモをしている。[出処:金属労組パク・チョンミ]

ボッシュ電装を解雇されチョン・グノォン組合員は、労組の正当な主張を無視 してきた労働部と検察を糾弾した。「昨年12月、労働部と検察に外国の社長が 逃げそうだと知らせたがこれを無視した。結局12月末、ドイツ人社長は逃げた。 今年、会社の押収捜索を要求したが、会社はコンピュータのハードを交替して 証拠を隠滅した。労働部は1月16日に形だけの押収捜索をした。支会が2012年に 団体交渉代表訴訟で勝ったが、今年、会社は金属労組ではなく使用者労組との 賃金交渉に合意した。7月に労働部はわれわれが不当労働行為で告訴した26項目 の容疑のうち、半分以上に起訴意見を出した。しかし検察送検の前日、検察は 労働部に文書を送り、すべて容疑なしということにしろと指示したという」とし 労働部の無能と検察の使用者側偏向に怒った。

チョン・グノォン組合員は「検察は色検、ベンツ検事の事件で社会面を飾っている。 使用者に罪があれば罪をなくし、労働者には罪がなくても罪を作ってやるのが検察」 と糾弾した。

▲8月12日ヴァレオマンドのある解雇組合員が大検察庁前で浦項労働支庁が労組破壊容疑でヴァレオのカン・ギボン社長に起訴意見を出したがこれを無嫌疑処理した検察に抗議するデモをしている。[出処:金属労組パク・チョンミ]

ヴァレオマンドを解雇されたシン・シヨン組合員は「浦項地方労働庁が8か月間 の調査で使用者拘束捜査の意見を出したが、検察は無嫌疑処理した。労働部を バカにするのがまさに検察」と批判した。シン組合員は「資本偏向検察を立て直す 闘争が避けられない」と強調した。

▲8月12日大検察庁前でKEC支会のある組合員が整理解雇と労組破壊、脱税容疑まである韓国ホールディングス郭正昭会長の徹底的な調査を要求するデモをしている。[出処:金属労組パク・チョンミ]

大法院「整理解雇は乱用、不当労働行為は縮小」

キム・テウク労組弁護士は、法律で検察と大法院を細かく批判した。「韓国は 3権分立の国で、立法府が法を作れば司法府はこれによって判決する。司法府が 自分の権限に反する妙な判決をしている。整理解雇を乱用し、不当労働行為は 縮小する。整理解雇を拡大解釈すれば労組には何もできない」と話した。

▲8月12日、ユソン企業支会のある組合員が柳時英社長などの労組破壊使用者拘束を要求するデモをしている。[出処:金属労組パク・チョンミ]

「憲法は争議権を労働者に付与し、司法手続きにより救済手続きを取れることに なっている。ところが大法院はおかしな論理で整理解雇でストライキはできないと 判決している。だから使用者が整理解雇について交渉するだろうか」と指摘した。

▲8月12日大検察庁前で韓国スリーエムのある組合員が労組破壊と不当労働行為をしたチョン・ビョングク社長を拘束しろという一人デモをしている。[出処:金属労組パク・チョンミ]

キム弁護士は「その次の手続きは勤労基準法で、整理解雇事業場を規制するが、 緊迫した経営上の理由で整理解雇ができるという条項をいつも乱用している。 トンソ工業支会のように適正人員を整理解雇できるという使用者の判断を尊重 するという。司法府の越権解釈だ。どこまでこの条項を拡張するのか。金属労組 の多くの整理解雇事業場が長期闘争に行くほかはない」と悲しんだ。

▲8月12日、大検察庁前でチョン・グノォン ボッシュ電装解雇組合員がイ・マネン社長の拘束を要求するデモをしている。[出処:金属労組パク・チョンミ]

キム弁護士は「最近、検察が不当労働行為をした使用者を無嫌疑処理している。 起訴権乱用だ。大法院の責任もある。使用者の不当労働行為を厳格に解釈して いるためだ。行政事件で不当労働行為を認める判決はとても少ない。大法院の 越権行為がこれだから、この焼き付けるような陽射しの中で多くの労働者が 苦労している」と批判した。

労組破壊事業場と整理解雇事業場労働者たちは、8月12日から14日までの3日間、 大法院と大検察庁の前で宣伝戦と1人デモなど多様な方式で彼らに圧力をかける 予定だ。8月13日16時、大検察庁の前で「労組破壊使用主拘束要求と整理解雇 大法院糾弾決意大会」が開かれる。(記事提携=金属労働者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-08-14 07:22:59 / Last modified on 2013-08-14 07:22:59 Copyright: Default

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