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鉄塔座り込みの夜を送りながら

[寄稿] 『不法派遣正規職転換』のために最後まで闘う

チェ・ビョンスン(現代車非正規職支会組合員) 2013.07.17 15:42

気持ちは風と同じで、「すべての社内下請の正規職転換」の要求を、ゴリアテのような現代車に対抗して10年も守るのは難しい。あるいは、自分のすべてを賭けなければならないかもしれない、果てしない戦いを続けるのは面倒なことだ。最も美しい青春をこの闘争に捧げた仲間たちが、7月12日もストライキ集会の後に鉄塔に集まった。疲れてはいても、喚声と拍手に勢いがある。

7月10日、11日、12日の3日間、ストライキを行った。労組の役員と常執の出入 封鎖の緊急報告大会として行われた11日のストライキを除く二日間、支会は第1 工場、第3工場、第4工場、変速機3部の生産を止めた。今回のストライキで、 現代車の生産の主体には非正規職もいることを世の中に再確認させた。しかし 現代車だけはこの現実を否定する。16回の不法派遣特別交渉と8回の実務交渉にも かかわらず、交渉は進展しない。

雇用労働部、労働委員会、裁判所などの行政機関と司法機関はすでに「現代車 の社内下請は不法派遣」と何回も確認した。しかし現代車は憲法裁判所の判決 が残っている、私チェ・ビョンスン以外は大法院で判決が確定していないとし、 主要機関の不法派遣認定を無視している。

そのため、世の中の人々は現代車を法の上に君臨していると言う。韓国社会で 法の上に君臨する現代車は、工場の中では帝王のような権力をふるい、さらに 深刻な違法を行う。8次不法派遣実務交渉で、10日の支会長拉致未遂に抗議する と、現代車は「スターレックスに乗せたが、それは拉致ではなくて工場の外に 引きずり出せないので、乗せて出そうとした」と答えた。委託警備隊を動員し、 暴力で支会長をスターレックスに強制的に乗せることが「拉致」ででなければ 何だろうか? それでも交渉混乱の責任を現代車非正規職支会に転化するあつか ましさに驚きを禁じえない。

そのような自信で、現代車は1年と2か月続く不法派遣特別交渉では不法派遣を 否定して、3500人の新規採用に固執している。その上7次実務交渉では「規模は 増やせず、転換は受け入れない」と明確に答えた。いったい、なぜこんな交渉 を再開しようと言うのか、続けようというのか、理解できない。特に現代車は 3500人の人員補填では、定年退職者と生産物量増加による新規工程の補充人員 だと明らかにした。では、これは不法派遣とは無関係に、現代車団体協約44条 (人員補充)の1項と2項により、正規職として新規採用すべき人員だ。当然する べき人員を、まるで不法派遣問題を解決するための提示案だと言うのだから、 誰が真面目に交渉しようとしていると思うだろうか? だから不法派遣特別交渉 が混乱した原因は、この交渉の出発点である大法院判決を否定する現代車にある。

むしろ現代車非正規職支会は、現代車のせこいやり方が予想されても骨を削る 気持ちで要求案を修正し、交渉の議決方式も譲歩して、常に交渉妥結のために 努力した。しかし現代車は新規採用を強行し、嘱託職を投入するなど不法派遣 の証拠隠しばかりしている。この状況で、現代車非正規職支会が憲法と労働法 が保障する団体行動権(ストライキ)を行使しないのなら、われわれは10年前に 労組を作ることもなかっただろうし、鉄塔での座り込みも始めなかっただろう。 労働組合に団結したのだから、現代車非正規職支会はどんな困難の中でも拘束、 手配、損賠仮差押えに屈することなく10年間闘ってきたし、最も美しい青春を 捧げた。その10年を認めさせるためにも、われわれは「不法派遣の正規職転換」 の闘争は放棄しない。

汗が流れる拳が空に向かう。「ストライキ闘争に勝利して、正規職転換を勝ち 取ろう」という大きな叫び声が響きわたる。また力が出てくる。興奮する269日 を知らせる闇がおりる。静かな土地をぼんやりとながめる。そこを離れて明日で ちょうど9か月だ。雨が降るのだろうか? 湿度が高い。久しぶりに歌を口ずさむ。

「死んでも退くことはできない。バリケード死守する」

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-07-18 14:28:21 / Last modified on 2013-07-18 14:28:21 Copyright: Default

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