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プンサンマイクロテック支会、整理解雇に抵抗し3か月闘争

「プンサングループは企画売却を中断して整理解雇を撤回しろ」

ヨン・ソンノク蔚山労働ニュース現場記者 2012.01.26 16:46

プンサングループの企画売却とPSMC(プンサンマイクロテック)資本の整理解雇 に反対するプンサン労働者のストライキ闘争が86日目をむかえているなかで、 金属労組プンサンマイクロテック支会は1月26日、宣伝ビラ100万枚配布などの 大々的な対市民宣伝戦とテント闘争を始めた。

労組は1月26日、釜山市庁前広場で「9日行動」突入宣布式を開き、「釜山市 海雲台区盤如洞工場土地投機のためにわざわざ工場を売却し労働者を整理解雇 したプンサングループとPSMC資本の意図を知らせるために、宣伝戦とテント 座り込みに入る」と明らかにした。

▲26日釜山市庁前広場で「9日行動」突入宣布式を開いた金属労組プンサンマイクロテック支会と労働市民社会団体[出処:プンサンマイクロテック支会]

プンサンマイクロテックは1991年、プンサン金属東莱工場生産部から プンサン精密が分社、2000年にプンサンマイクロテックと商号を変更した会社だ。

この会社は1985年にリードフレーム事業を始めて以来、非鉄金属のうち銅を主力 事業とするプンサングループの一員として、グループの半導体部品産業を担当 してきた。

そのうちに、プンサングループは生産物量がないと言って労働者に年次・月次 休暇を使わせ、2010年12月29日に支会と協議もせずプンサンマイクロテックの 株式57.2%を240億ウォンで売却した。当時の買収者は(株)ハイディスであった。

その後、雇用不安と退職金精算などで危機を感じた非組合員が、金属労組に 大挙加入して、組合員が23人から186人になった。

支会はこの時から、△雇用継承、△労組と団体協約継承、△70億ウォンの退職 金の中間精算確保を要求してきた。支会の関係者は「昨年3月、プンサンマイク ロテックは株主総会で社名前を(株)PSMCに変え、3月22日の交渉で支会の主な 要求事項の△雇用および勤労条件、団体協約継承、△退職金中間精算の受け入れ、 さらに、支会の経営参加までも要求した」と明らかにした。

しかし4月になると会社は態度を変え、有償増資を理由に交渉で消極的な態度を 見せ始めた。これに対し支会は部分ストで闘争を展開し、会社は6月から『3年 赤字続きなのに、来年も赤字なら上場が廃止され、会社が潰れる。賃金を削減 して黒字にして、有償増資で会社を救おう」と主張したと支会関係者は説明した。

これについてプンサンマイクロテック支会は「労働者の賃金カットで黒字にし て有償増資をしようとする資本は初めて見た」と会社の経営態度を非難した。

労使整理解雇撤回の合意書を書いたが会社側が合意を翻意

会社と支会は昨年8月23日に、△会社は進行中の整理解雇を直ちに撤回する、△ 組合員の控訴を8月24日に撤回する、△労使は信義誠実の中で8月26日までにす べての懸案(営業利益達成、2010年、2011年賃金団体協議)を解決するという3つ の条項に合意した。

しかし会社は交渉で、基本給の15%削減、賞与金の200%削減、年次休暇全て消尽、 循環休職20〜30%』を実施し、それができなければ苦痛分担を加えるという案を 提示した。支会は50%の循環休職と賞与金の支給時期を2012年に延ばしてもいい と提案したが、8月31日に交渉が決裂した。

PSMCは昨年の9月2日、プンサンマイクロテック支会に「11月7日に総員の30%を 整理解雇する」という文書を送り、10月6日に釜山地方労働庁に77人を解雇する と申告した。そして翌10月7日、慰労金3か月分を提示して希望退職者募集公告 をした。だが希望退職申請者が殆どなく、会社は結局11月5日に58人を11月7日 付で整理解雇するという通信文を各家庭に送った。

プンサングループのもうひとつのトリック

プンサングループは釜山市に海雲台区盤如洞プンサングループの土地に対する 開発制限区域解除をすれば、ドーム球場を作り、釜山市に寄贈すると発表した が、支会の関係者は「2万坪のドーム球場を建て、19万坪はアパートなどの開発 に使おうという意図」と主張した。

釜山市はドーム球場が年間200〜300億ウォン以上の管理費がかかり、釜山市が 50%の株式参加をするという条件を問題としてプンサングループの提案を拒否し ている。

プンサンマイクロテック支会は「プンサングループが盤如洞敷地43万坪中21万坪 のグリーンベルトを解除するために、全経連副会長であるプンサングループの リュ・ジン会長が肩書を使って再び釜山、盤如洞敷地開発とグリーンベルトの 解除を試みていることが確認された」とし「会社は釜山市盤如洞の土地の開発 制限解除による差益の障害になるプンサンマイクロテック(PSMC)と金属労組 プンサンマイクロテック支会を投機資本に売り、国内工場を解体し、労働者の 整理解雇を誘導している」と明らかにした。

▲2次双竜車包囲の日に参加したプンサンマイクロテック支会組合員。この組合員は双竜車と韓進重工業に続いてプンサンも整理解雇と戦っているが、労働者を路上に追いやる整理解雇法は労働悪法の中の悪法だと骨身に凍みて感じているとし、「共に」生きるには整理解雇と非正規職をなくせと話した。

プンサンマイクロテック支会労働者110人、闘争3ケ月

プンサンマイクロテック支会は昨年11月2日から全面ストに入り、プンサングループ の企画売却疑惑とPSMC資本の整理解雇の不当性を知らせるため、数回上京闘争、 市内宣伝戦、デモ行進などを行った。

支会のユ・ハス事務局長は「一部の希望退職者と工場に復帰した組合員以外の 約110人の組合員が3か月近く闘争し、解雇者に年次やボーナスが支給されれば 非解雇者に活動費を支援し、非解雇者が失業給付を受け取れば解雇者に活動費 を支援した」とし「喉が詰まるような同僚の愛を見て、必ず整理解雇を撤回し 共に現場に戻れることを願う」と話した。

支会は釜山市庁前での闘争宣布式に続き、100万部宣伝ビラ配布、釜山市庁前 野宿、2月3日の希望キャンドルなどを計画しており、労働・市民社会団体と 労働者、市民の連帯を訴えた。

プンサンマイクロテック支会は昨年11月2日から全面ストに入り、全労働者数は 約250人、支会の組合員数は希望退職などを除けば現在166人で、事務職を中心に 32人の別の労組がある。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-01-26 23:06:23 / Last modified on 2012-01-26 23:06:26 Copyright: Default

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