本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:希望バス、キム・ジンスクと会う
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1307913118605St...
Status: published
View


[2信]希望バス、キム・ジンスクと会う

キム・ジンスク、「99回倒れても、初心で耐え抜く」

合同取材チーム 2011.06.12 03:46

[2信]希望バス、キム・ジンスクに会う

キム・ジンスク、「99回倒れても、初心で耐え抜く」

1時50分頃、正門の中の団結の広場に集まった希望バスの参加者と韓進重工業の 組合員は、互いに挨拶をしながら短い感想を語る場を持った。

韓進重工業は、希望バス参加者の進入を防ぐコンテナを広場前に設置したが、 参加者はこのコンテナを集会の演壇に飾られ、多くの人がここに上がって発言した。

この席でペク・キワン民族問題研究所所長は「私たちの声と連帯がこん棒になり、 金のことだけを言う泥棒猫を追い出そう」と参加者を促した。

[出処:合同取材チーム]

共に席に上がったムン・ジョンヒョン神父は「キム・ジンスク労働闘士は、 われわれ非正規職労働者の戦いの最前線に立っている。この闘争の勝利で 非正規職労働者の解放が決定する」とし「絶対に退けない戦い」と語った。

続いて「われわれの労働者は政府をなくした」とし「大統領、長官皆が財閥側 だから、私たちの闘争は労働解放と同時に経済民主化を作る闘争でなければな らない」とこの闘争の意味を表明した。

この日の希望バスには20年前、韓進重工業労働者で烈士となったパク・チャンス 烈士の父親も参加して、参加者の熱い拍手を受けた。

故パク・チャンス烈士の父は「チャンスが20年前にここで死んだ。それでここ に来ると涙が出る」とし「韓進重工業の労働者が死なずに闘えば、希望の火種 は燃え続ける」と話した。

また「韓進重工業で命を失ったチャンスとジュイクを惜しみ、その痛みを胸に 抱いて闘争しよう」とし、参加者と韓進重工業労働者に要求した。

韓進重工業、「労組とは対話しない」

一方、希望バスの参加者が韓進重工業に到着する前に民主労働党の李正姫 (イ・ジョンヒ)、権永吉(クォン・ヨンギル)議員と進歩新党の趙承洙(チョ・スンス) 議員、民主党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)、イ・ジョンゴル議員は、韓進重工業の 社長と会い、長時間話をした。

この席で議員団は、△希望バスの参加者がキム・ジンスク指導委員と会えるよ うに工場進入を認めること、△韓進重工業労組代表団と交渉を実施することな どを提案した。しかし韓進重工業側は議員団の提案を頑強に拒否、1時間ほど の面談は何の成果もなく終わった。

民主労働党の李正姫議員は「もっと余裕を持って対処すれば良いと思うが、 とても残念」と短く所感を明らかにした。

平和パラム、「24時間煮た肉のクッパで夜を明かそう」

[出処:合同取材チーム]

この日の希望バスはソウルをはじめ、水原、全州、光州、平沢、順天など全国 各地から約700人の参加者が参加した。

彼らの朝食を準備した群山の平和パラムの活動家、タルギは「希望バスの準備を していた時、200人分で充分だと思って準備したが、こんなに多くの人々が正門 の前に集まったので、明日の朝はとても足りない」と述べ「しかし闘争する人々 とご飯を分けあうのが最大の連帯だ。明日の朝は24時間煮た肉汁で作ったクッパ を分けあっておいしく食べよう」と話し、参加者の大きな拍手を受けた。

この日は1895日の闘争を熱く進めたキリュン電子労働者と才能教育労働者たち が参加し、韓進重工業の整理解雇闘争に力を貸した。

キリュン電子のキム・ソヨン分会長は「この闘争は非正規職、正規職が区分で きない闘争だ」とし「会社は正常なのに労働者を解雇するこの世の中を安心し て働ける世の中に変えよう」と話した。

連帯の力で最後まで闘う

団結の広場での約50分間の略式集会を終え、参加者は労組事務室の下に移動し 短い報告大会を開いた。

この席で韓進重工業労働組合チェ・キルリョン支部長は「希望バスがここに来 るという知らせを聞いて眠れなかった」とし「不法整理解雇に抗議して孤独に 闘い、組合員の一部離脱もあったが最後まで闘う」と決意を明らかにした。

続いて「わが労組は3人の烈士が血で作った。この熱望を絶対に破らない」と述 べ、多くの参加者からの拍手を受けた。

韓進重工業のある組合員は「昨日、今日、用役が押しかけ、とても意気消沈し ていた。そして今日、希望バスの参加者がここに入れないと思い、午後中はずっ とはがゆい気持ちだった」とし「しかしこうして工場の中で参加者と会えて とても有難く、また力がわく」とこの日の感想を語った。

キム・ジンスクと会う、希望を伝える

[出処:合同取材チーム]

2時30分頃、希望バスの参加者と韓進重工業の労働者は短い報告大会の後すぐに キム・ジンスク指導委員が158日座り込みをしている85号クレーンに移動した。

参加者は移動しながら「牛乳色キム・ジンスク」、「キム・ジンスク同志、愛 して応援しています」、「人が優先だ。整理解雇粉砕しよう」等の応援とスロー ガンを叫んだ。これに対し、85号クレーンのキム・ジンスク指導委員も明りを つけて応え、参加者の足取りは一層軽く見えた。

俳優のキム・ヨジンは「昨日用役が侵奪したという知らせを聞いて、ずっと気 が重く、不安だった」とし「だがここで顔を見ることができて気が楽になった。 今日の出逢いで私も力がわいたが、キム・ジンスク指導委員も力が出ただろう」 と所感を語った。

158日間、85号クレーンを一人で守っているキム・ジンスク同志は「会社の退社 の圧力と家族のいらいらに耐えて、希望を探し、全ての力を入れている組合員 だ」とし「キム・ジュイク、クァク・ジェギュ烈士が守った組合員たちと汗の 臭い漂ってきて、暮してきた素朴な日常を守ろうとクレーンに上がってきた」 と伝えた。

続いて「今85号クレーンを考える時は、わが組合員のことを考えてくれ。整理 解雇で崩れ、用役チンピラに踏みにじられ、報道機関と政界に捨てられたわが 組合員を守ってくれ」とし「ここに集まってくれたすべての方にお辞儀をした いほど感謝している。これから1500日かかっても必ず頑張り、勝利する。99回 倒れても、初心で頑張り抜く」と参加者に所感を伝えた

4時現在、参加者たちは85号クレーンの下で文化祭を進めている。

[1信]希望バス「ついに85クレーンの下に到着」

工場と社会が出会い、新しい可能性を開く

▲85号クレーンの上で手を振るキム・ジンスク指導委員[出処:合同取材チーム]

希望バスは、キム・ヨジンと不良外部勢力がついに武装した兵士たちの暴力を 越え、民主労組運動の無気力と諦念を越え、85クレーンに集結した。

85クレーンに一番最初に上がった人は、キム・ジンスク組合員とツイッターで 毎日毎日安否を尋ね、頼りあい、励ましあって、希望のバスを提案し組織した 俳優のキム・ヨジンだった。

▲キム・ジンスク指導委員がいるクレーンの上を見る俳優のキム・ヨジン氏[出処:合同取材チーム]

ぜひキム・ジンスク先輩と会うというキム・ヨジン俳優は自分の約束を守り、 希望バスに参加したすべての人々の協力が作り出した驚くべき可能性だった。 キム・ヨジン俳優は、85クレーンに上がって一番最初に「姉さん大丈夫ですか」 と安否を尋ねた。キム・ジンスク組合員は明るい笑いで応えた。

韓進重工業の正門の前にはコンテナと武装した用役が恐れを生産していたが、 丸腰の労働者たちは午後5時、7時、9時、11時と連続的な集会で、友愛と連帯の 気持ちを続けた。

武装した用役に対抗する労働者の武器は、絵を描くことであり、歌を歌い共に 合唱して、ひとつになることだった。自分の気持ちを込めた発言は互いに励み になり、その気勢で希望バスを待った。

▲韓進重工業に行進する希望バスの参加者[出処:合同取材チーム]

[出処:合同取材チーム]

[出処:合同取材チーム]

夜12時に、ソウル、水原、光州、平沢、全州、順天など全国各地から出発した 希望バスは、釜山影島大橋を渡り、峰来交差点で止まった。約1000人の参加者 は、韓進重工業までデモ行進を始めた。午前1時、ついに希望のバス参加者は、 韓進重工業正門の前に到着した。彼らは用役と警察の虚を突く奇襲作戦に突入 した。85クレーンの周囲のフェンスに梯子が設置され、ためらいなく梯子を 越えて、工場の中に入り始めた。

用役と警官は消火器を噴射して暴力をふるったがキム・ジンスクを守るという 韓進重工業組合員は、ぜひ勝利するという意志を諦めなかった。希望バスの 労働者たちは用役と警官の暴力をしっかり防衛し抜いて工場への進入に成功した。

▲消火器を噴射する用役[出処:合同取材チーム]

[出処:合同取材チーム]

「私たちがやり遂げたんだな、私たちもできるんだな」という自信が、友愛と 連帯が、皆を取り巻いていた。

用役に工場が蹂躙されても、民主労総は、金属労組は、何の指針もなかった。 希望バスに乗った労働者たちは、民主労総と金属労組の指針がなくてもキム・ ジンスク組合員に、韓進重工業労働者に希望を持ってきた。

希望バスは、用役と救社隊、警察公権力を遮っていた工場のフェンスを越えた。 工場と社会が出会った。正規職と非正規職が出会った。解雇者と保障労働者が 出会った。女性と男性が出会った。障害者と非障害者が出会った。その暖かい 体と体の連帯、互いに違う位置、差の中で作り出した協力は、ついに85クレーンを 死ではなく、絶望ではなく、希望のクレーンにした。(釜山=メディア忠清、 蔚山労働ニュース、チャムセサン、チャムソリ合同取材チーム)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-06-13 06:11:59 / Last modified on 2011-06-13 06:12:12 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について