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韓進重労使交渉、会社「立場の変化はない」

李在鎔社長の一方的な退場後、10日ぶりに中労委和解勧告を受けて交渉再開

ウ・ヨンヘ記者 2011.11.01 11:00

韓進重工業労使が交渉を再開して11月2日午後2時に再交渉を行うが、会社の 立場に変化がなく、韓進重整理解雇事態解決の交渉が進んでいない。

▲31日、韓進重影島造船所本館1階で向き合った労使

キム・ジンスク指導委員の85号クレーン高空籠城299日目になる10月31日、韓進 重工業の労使が整理解雇事態解決のために、影島造船所本館で午後2時に交渉を 始め、午後4時20分頃、11月2日に再開することに決めて終わった。交渉には、 会社側から李在鎔(イ・ジェヨン)社長をはじめ5人が、労組側からはチャ・ヘド 金属労組韓進重工業支会長、イ・シウク金属労組副委員長など4人が参加した。

交渉の後、金属労組のキム・ヨノン事務局長は電話インタビューで「進展して いない」とし、「2日の午後2時にまた交渉をすることにした」と伝えた。

キム・ヨノン事務局長は『交渉持続の意味』についての質問に「双方とも交渉 再開に同意はした状況だ。特別な意味はない」と明らかにした。

和解勧告による交渉、本気で解いて行くのか?

▲キム・ジンスク指導委員高空籠城299日目をむかえた85号クレーン

10月21日、韓進重の李在鎔社長が交渉場から一方的に退場した後、10日ぶりに 労使交渉が再開された。今回の労使交渉は、中央労働委員会の『和解勧告案』 を会社側が受け、交渉が実現した。しかし、交渉の席は中労委の和解勧告によ るもので、その解釈をめぐり議論が予想されていた。

中労委は10月26日、韓進重の解雇者が提起した『不当解雇』審判を保留して、 当時、韓進重『不当解雇』審判の議長が一方的に『和解勧告』をして会議を 終わらせた。

そのため審判会議に参加した韓進重解雇者は当惑し、審判会場に二日間滞留し た。滞留を続けた韓進重解雇者は、「中労委が会社側の一方的な退場で交渉が 混乱しているのを知りながら、会社側にこれといった強制もせず『和解勧告』 を投げて行ってしまうのは職務遺棄だ」と指摘した。また韓進重解雇者らは、 「すでに国会聴聞会と国政監査で不当解雇は確認された。中労委は不当解雇を 審判しろ」と要求した。

審判室に留まっていた韓進重解雇者は中労委に、△一方的和解勧告案に対する 謝罪、△会社側の交渉参加強制、△不当解雇審判を提起した。

韓進重解雇者の滞留にあわてた中労委は、会社側に交渉再開を要請したが、 10月26日、金属労組が会社側に交渉の意思を確認した結果は『交渉の意思ない』 だった。

翌27日、会社側の交渉参加に対する確認が午前、午後に続いた。当時の状況に ついて韓進重のムン・ヨンボク主席副支会長は、「中労委が会社側の交渉参加 を要請する文書を送った。会社側の回答文書には、21日の立場から変わってい ないので、それ以外の問題は提起するなという内容だった」とし、「結局交渉 しないという文書を送ってきたので送りかえした」と興奮して話した。

27日午後8時になって、会社側は『誠実交渉に臨む』という内容の文書を送って きて、31日に労使交渉が確定した。

だが、労使交渉は中労委の『和解勧告案』を受けて進める交渉になり、 名目的な交渉になっている。

31日の労使交渉の結果を聞いた韓進重解雇者は、「2日まで、中労委がしろとい うからやるという、名分かせぎの交渉ではないか」と、冷笑的に見ている。

このように、韓進重工業整理解雇事態解決のための労使交渉で、会社側の立場 を一方的に貫徹させようとする状況が演出され、交渉は混乱と足踏みを繰り返 している。

キム・ジンスク指導委員の高空籠城が300日を越える時点で、会社側は果たして 今後の交渉の場でどんな『真正性』を見せるのかの帰趨が注目される。

一方、中央労働委員会は、韓進重解雇者が提起した『不当解雇』審判に対して、 11月2日から3日頃に審判を行う計画だ。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-11-02 02:00:48 / Last modified on 2011-11-02 02:00:49 Copyright: Default

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