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イーランド会社側、なぜ分離交渉を要求したか

会社側「一か所でも座り込み解くように」 vs 労組「同時妥結」

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2007年07月19日1時19分

問題の原因はグループ全体にあるのに、なぜ分離交渉?

イーランド会社側は今日(18日)の交渉でも分離交渉を主張した。会社側は交渉 が始まった16日から分離交渉を主張していた。会社側はなぜ分離交渉を労組に 要求するのか。

イーランド労組側は当初法人を分離せず交渉をすることを要求した。なぜなら ば、現在労使の争点は法人別に分けられていないためだ。

交渉で争点になっている外注化問題はひとつの法人の問題ではなく、イーラン ドグループ全体の政策で施行されている。ニューコアの場合、4月からレジ係 の業務全体を外注化し始めた。ホームエバーも新しい店舗の職員を数人の管理 職員を除き、全員外注委託で採用している。また非正規職労働者の解雇もニュー コア、ホームエバーが同時に進められている。ニューコアは外注化を理由とし て141人を解雇し、ホームエバーは21か月になる労働者32人を解雇した。

もちろん、法人別に異なる争点もあるが、結局イーランドグループ全体が非正 規法施行を控えて推進している外注化と、それによる非正規職労働者の雇用不 安が根本的原因だ。そのため労組側は同時交渉と一括妥結を要求している。

しかし労組がひとまず分離交渉を受け入れた理由は、会社側が「分離交渉をす れば進展した案を持ってくる」といって、交渉の効率性のための選択だという。 これに対して今日の午後に開かれた記者会見でサービス連盟のキム・ヒョング ン委員長は、「会社側が進展した案を約束したが、これを破って欺瞞的に交渉 を進めている」と指摘した。

会社側、共同闘争の勢いをくじいて世論反転の機会を狙うか

こうした会社側の分離交渉の主張は、現在進行しているニューコア労組とイー ランド一般労組の共同闘争の気勢をくじく意図ではないかという指摘が出てい る。会社側は「最大限一か所でも、すぐ座り込みを解くようにするのが目的だ」 と述べており、この指摘には説得力がある。

現在進行中の交渉でも会社側はニューコア側には条件を付けたが、外注化を中 断するという前向きな案を提出した。しかしホームエバー側には『18か月以上 の労働者に対する雇用保障』という立場を固守している。こうした状況が続く と、ニューコア労使だけが妥結することもできる状況だ。

もし一か所でも先に妥結すると、妥結していない労組の座込み場は大きな打撃 を受けるものと見られる。組合員の心的負担が高まるのはもちろん、労組に対 する世論が「一方は妥結したのに、なぜもう一方はそのままか」という方向に 流れて悪影響を及ぼすこともできるためだ。

会社側が分離交渉で、一方を最大限妥結させようとする意図も、こうした効果 を狙った交渉戦術を駆使していると分析される。

だが労組側は「同時妥結」の意志を曲げていない。今日開かれた記者会見で、 労組側は「会社側は分離交渉をすれば進展した案を出すといったが、これを守 らないでいる」とし「労組は明確に、妥結時には一つに集めてするという立場 だ」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-07-21 03:11:41 / Last modified on 2007-07-21 03:11:41 Copyright: Default

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