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[3信6:30]アシアナ操縦士ストライキに緊急調停権発動

飛行時間と休日数などに合意失敗、 終盤の交渉決裂

チェイニ記者 flyhigh@jinbo.net

アシアナ航空労使が終盤の交渉妥結に失敗したことで、労働部のキムデファン 長官が午後6時に記者会見を開き、緊急調停権が発動されると発表した。

労組は当初、移動時間を含む飛行時間1000時間制限を要求する「年間1150時間 に制限するが2年後には1000時間にする」と譲歩したが、使用側は 「年間1100時間まで」の主張を曲げなかった。これ以外にも、毎月の有給休暇 日数、妊娠操縦士に対する飛行休暇問題、定年問題など、核心の争点に対する 意見の差が狭まらず、労働部がこのような決定を下した。

キムデファン長官は記者会見で「政府は最後まで忍耐し、自主的な妥結を祈っ たが、残念なことに核心の争点についての労使間の意見の差が狭まらず、早急 な自主的妥結は期待できない状況」と背景を説明して「労使は今回の決定が、 一方の利益ではなく国民全体と公益の観点で下されたという点を理解して直ち に業務に復帰して運航を正常化し、早期解決に努めてほしい」と注文した。

緊急調停権が発動されると、30日間争議行為が禁止され、15日間の再交渉を実 施しても妥結しなければ、政府が強制的に仲裁することになり、政府の仲裁案 が妥協と同じ効力を持つことになる。1969年と1993年の二回の緊急調整時には、 政府の強制仲裁の前に労使間交渉で事態が解決された。

アシアナ航空操縦士労組は、交渉委員がストライキ集結地に戻り次第、緊急争 対委会議で今後の対策を用意し、明日記者会見をして発表する予定だ。

イ・サンジュン労組副報道担当者は「緊急調停権発動にともなう散開闘争など は現在ではむずかしい」と述べ、ストライキ隊伍が自主的に復帰する可能性が 高い。一方、民主労総は現在まで緊急中執会議を続け、具体的な闘争計画の 用意に腐心している。

[2信3:30]緊急調停権発動時間午後4時に延期

妥結の可能性配慮なのか労組譲歩圧迫なのか

労働部が10日に発動する予定のアシアナ操縦士労組ストライキに対する緊急調 停権が、当初の午前11時から午後2時、また再び午後4時に延期になった。

これは現在、忠北で終盤の交渉を行っているアシアナ労使交渉が急進展を見せ たことで「妥結の可能性が高まっているので交渉期間を延長する」と労働部は 説明した。

実際に、現在までの交渉で13項目の中心的な争点のうち、いくつかの項目に対 してかなり意見が接近したと知らされた。しかし妥結の可能性の背景には、使 用側ではなく労組側での譲歩が決定的な役割をすると見られる。

労組はすでに使用側が人事経営権侵害と主張し、絶対に受け入れられないとい う立場を見せてきた「操縦士資格審議委員会と懲戒人事委員会で労組側2人に 議決権を付与」する要求案を、使用側の最終案のとおりに「発表権だけ付与」 に譲歩するなど、これまでの交渉で堅持してきた最終案のかなりの部分を撤回 した。当初、15日を要求していた短期病暇実施の要求も、使用側の主張のとお り放棄する一方、免状喪失保険に関しても「1人当り月3万ウォンを保険会社支 給」することで使用側との意見の一致を見た。

このように、労組の積極的な姿勢で妥結する可能性があるため、緊急調整期間 は再び延期されたため、今日中に緊急調停権が発動される可能性は次第に薄く なっている。これに伴い、一部では政府が緊急調停権発動を武器にストライキ 集結地に警察兵力を配置するなどで労組に圧力をかけ、労組の譲歩で交渉を妥 結させようとしているのではないかという疑惑が提起されている状況だ。

[1信1:00]緊急調整午後に延期になった中で終盤の交渉中

警察、アシアナ ストライキ集結地に15中隊兵力配置

10日午前11時に予告されたアシアナ操縦士労組ストライキに対する緊急調停権 発動は、午前6時に労使交渉が再開されたことで午後2時で遅れた。

労働部は当初午前11時に緊急調停権発動を公表するとしていたがアシアナ労使 が本交渉を再開し、終盤の妥結の機会を与えるため午後に延期すると発表した。 交渉場にはチョンビョンソク労働部次官が交渉推移を見守って待機しており、 「緊急調整をこれ以上留保できないので、午後までに妥結することを期待する」 と話したと伝えられた。

この交渉で、労組は使用側が人士経営権侵害として、絶対に受け入れられない としていた「操縦士資格審議委員会議決権付与」に関し、使用側の最終案を受 け入れて「2人が参加して、発表権だけ持つ」に修正、事実上、使用案を全面 的に受け入れた。免状喪失保険と病暇項目に対しても使用側の案を受け入れる など、労組側で積極的に妥結の意志を見せている状況だ。

13項目の重要争点全体を一括妥結しようと主張してきた使用側は、労組側がい くつかの項目に対する電撃譲歩を敢行したことで拒否する名分がなくなったも のとみられる。労使は会議の中断を繰り返して12時から終盤の議論に入った。

なおストライキ中の操縦士400余人がいる忠北俗離山シンジョンユースタウン の周辺には、15中隊1,300余人の警察兵力が配置されている。

2005年08月10日13時05分

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2005-08-10 20:40:42 / Last modified on 2005-09-05 08:17:02 Copyright: Default

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