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「重大災害法を妨害する者を必ず審判する」

酷寒の中、1か月ハンストを続ける労災遺族、「つぎはぎ」を越えた「雑巾」法案に憤怒

パク・タソル記者 2021.01.07 15:35

重大災害企業処罰法が国会法制司法委員会法案審査小委員会を通過し、 1月8日の本会議での処理を控えている。 該当法案は労災被害遺族および労働・市民社会界が要求した法案よりも大幅に 縮小、削除され、失望感を抱かせた。 5人未満の事業場が法適用対象から除外されたり、 50人未満の事業場への法適用が延期されるなどの内容が法司委を通過したのだ。 まともな重大災害企業処罰法の制定を要求して1か月以上ハンストを込みを続けている 労災被害遺族らは「ゴミ法案」と命名し、 国会に「この法がそのまま通過すれば、死さえも差別する共に民主党と国民の力は国民の審判を受け取る」と警告した。

1月7日午前、国会議事堂の前で開かれた重大災害企業処罰法制定運動本部の緊急記者会見で、 ハンスト中の遺族と労働組合の活動家らは法司委の法案に対して強い批判を吐き出した。 零下16.5度、体感気温零下26度で今年の冬で一番寒い日として記録されたこの日、 遺族らは寒波の中でマイクを持ち、法案の問題を指摘した。

ハンスト28日になるハンビットメディア労働人権センターのイ・ヨングァン理事長(故イ・ハンビッPDの父親)と キム・ヨンギュン財団のキム・ミスク理事長(発電所青年非正規職労働者故キム・ヨンギュンの母親)は、 法案を大幅に後退させた国会を批判して、激しい感情を爆発させた。

長時間労働と職場内いじめで死亡した故イ・ハンビッPDの父親でハンビットメディア労働人権センターのイ・ヨングァン理事長は、 「職場内いじめで命を絶つ人は1年に500人を越える。 今日の午前からペク・ヘリョン法司委員長に携帯メッセージも送り、電話もかけて、 なぜ集団いじめを除外したのか、なぜ死にも差別があるのかを聞きたかったが 連絡がつかなかった。 これほど叫んでも目ばたき一つしないのがとてもくやしい。 頼むからこのくやしい叫びを伝えてほしい」と訴えた。 イ理事長は再度ハンストを始めるという決意を明らかにして、一歩も退かないと叫んだ。

キム・ミスク理事長は「惨憺たる心情」として涙を流し続けた。 キム理事長は「遺族がどれほどつらく感じているのか、苦しんでいるのか、 一生胸に恨を持って暮らさなければならない心情を、 国会議員にもはっきり体験させたい。 私はいますぐ死んでもかまわない。 一人しかない息子がめちゃくちゃに死んだので、その深くしみる恨が爆発しそうだ。 しかし他の人たちを生かそうとして、その家族を守ろうと私たちが立ち上がった。 この法を邪魔する者をはっきり記憶して、次の選挙の時に審判する」と警告した。

イ・ヨングァン-キム・ミスク理事長と共に28日間ハンストをしている 全国代理運転労働組合のキム・ジュファン委員長も、 やつれていた顔で記者会見に参加した。 キム委員長は10kg以上痩せたが、遺族と共に座り込みをやめないと明らかにした。 キム委員長は「今、財界では青年・中小事業場が苦しい、 企業がつぶれると話しているが、企業より苦しいのが労働者だ。 中小零細事業場をまさに苦しめているのは誰なのか聞きたい。 多段階の元下請構造で腹を肥やした大企業ではないのか。 こうした深刻な責任を低賃金と差別に苦しむ 非正規職と小規模零細事業場労働者に転嫁しているのは本当に破廉恥だ」と指摘した。

ハンスト12日目のキム・ドヒョン(青年建設労働者故キム・テギュ姉)氏は 「議員さんの家族が死んでも(労災被害者の保護を厚くする方向で決定したという)そんなことを言えるのか」とし 「あなたの家族の命の値段が432万ウォンだと考えてみなさい」と声を高めた。

キム氏は法司委法案で建設工事などを発注した発注処の安全、保健措置義務の責任が削除されたことについて、該当法案は 「つぎはぎでもない雑巾の切れ端になった」と糾弾した。 キム氏は「多くの建設労災が発注処によって起きる。 ハン・エクスプレスのように無理に工期短縮を要求し、建設費用を削り、 安全が守られないようにする。 発注処はまた、危険な設計と工法を要求したりもするのに、 国会法案はテギュ事件の以前に戻る法案で、法と呼びたくもない」と批判した。

この日の午前、民主労総も国会前で記者会見を行って、 法司委法案審査小委での議論を糾弾して完全な法制定を要求した。

ハンスト10日目になる民主労総のヤン・ギョンス委員長は 「法司委の決定は、5人未満の事業場は死んでもいいということだ。 毎年2400人の労働者が死んでいくのに、1800人程度が死ぬのはかまわないという意味か? 労働者の半分は死んでもいいという意味か?」とし 「5人未満の事業場は相変らず勤労基準法の適用を受けられない。 休業手当ても、残業手当て、深夜手当ても同じだ。 傲慢カプチル(パワハラ)と解雇の危険におかれる彼らに対し、 死と安全まで差別するということだ」と批判した。

ヤン委員長は「労働者を助けるために法案を発議したのに、 誰かは死んでもよく、誰かは生きてもいいのなら、これは誤った法」とし 「事業場が5人未満であれ、50人未満であれ、 または100人未満であれ労働者が働いて死ぬことがあってはならない」と要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2021-01-12 07:12:18 / Last modified on 2021-01-12 07:12:20 Copyright: Default

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