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全泰壹没後50年「非正規職全泰壹のデモ行進」…警察と衝突

「全泰壹烈士が転がしていた塊、この時代の全泰壹が転がす」

ウン・ヘジン記者 2020.11.13 18:37

全泰壹(チョン・テイル)没後50年の当日に開かれた非正規職労働者決意大会で、 集会参加者と警察間での衝突が発生した。

非正規職もうやめろ1100万非正規職共同闘争(非正規職もうやめろ)は、 全泰壹烈士の命日だった13日午後2時、 清渓川の全泰壱橋で「人間らしく暮らしたい11.13全泰壹のデモ行進」イベントを開いた。 非正規職労働者300余人はデモ行進の前に全泰壱橋で非正規職労働者決意大会を開いた後、 3時頃に青瓦台へのデモ行進を準備していた。 だが警察がこれを妨害し、衝突が発生した。

警察はソウル市の基準による「100人以上の集会禁止」の方針を根拠として集会隊伍を阻止した。 主催側は自主的に99人ずつデモ行進をすると明らかにしたが、 警察が直接統制に固執したことで問題が発生した。 40分程のもみあいと対峙が発生した末に、結局デモ行進の時間に合わせて 99人ずつが清渓川橋を挟んで出発した。

この日の大会には特殊雇用、非正規職労働者をはじめ、政党、市民が参加した。 彼らはデモ行進で「勤労基準法拡大適用」、 「小規模事業場労働者の労働基本権保障」、「労働改悪反対」の声をあげた。

「自分のからだと勤労基準法を燃やして闘争しろ」

大会には最近、マスクをつけても口の周囲に黒い粉塵が付く劣悪な労働環境で問題になった 現代自動車全州工場の下請労働者が参加した。 金属労組現代自動車全州非正規職支会のイ・デウ組合員は 「このマスクがその証拠と痕跡」だとし、マスクを上げて見せた。 現代自動車下請のマスターシステムに所属する労働者たちは、 現在労働条件改善を要求して9日から5日間、7時間50分のストライキを行っている。

イ・デウ組合員は「現場で粉塵を除去する過程でたくさん塵が上がる。 作業者は口と鼻から塵を吸いながら働く。 会社は今年、コロナ事態が起きると、3月から既に使っていた3Mマスクでなく、 安モノの防塵マスクを支給した。 既に使っていたものより40%以上単価の違いが出る安い製品だった」と説明した。 続いて「現代自動車は不法派遣事業場」とし 「何十回も不法派遣という裁判所の判決が出ても、直接雇用しない。 現代自動車元請が、本当の社長が責任を取らなければ、われわれの労働条件は変わらない。 元請が出なければ換気装置もない粉塵に満ちた作業空間で働き続けなければならない。 私たちも人間らしく生きたい」と伝えた。

3日間ストライキをしているコレイルの子会社、 コレイルネットワークスの労働者も参加した。 鉄道労組コレイルネットワークス支部のソ・ジェユ支部長は 「50年前に朴正煕(パク・チョンヒ)がしたように、 非正規職を撤廃すると約束して子会社の無期契約職が直接雇用正規職だと労働者を欺瞞している 文在寅(ムン・ジェイン)大統領と民主党政府に問いたい」とし 「同じように働いても、20年働いても、最低賃金の私たちが正規職なのか」と声を高めた。 続いて「差別ない世の中を開きたい。 この時代の全泰壹になって、 烈士が残していった塊を転がしたい。 私が全泰壹で、 全泰壹が『私』だというその気持ちで…」と伝えた。

非正規職もうやめろのキム・スオク共同招集権者は 「解雇に正面から闘うイースター航空、アシアナケイオー、 現代重工ソジンエンジの非正規職労働者たちが、 ニセ正規職『子会社』の現実を知らせ、 ストライキ闘争に立ち上がったコレイル ネットワークス支部の仲間たちが、 コロナ災害の時に生計も担保できない特殊雇用労働者を代表して戦っている 全国代理運転労組、学習誌産業労組の仲間たちが、私たちの希望で一筋の光」だとし 「全泰壹烈士、 キム・ヨンギュン同志、ムン・ジュンウォン烈士の道に従う」と話した。

イースター航空支部のパク・イサム支部長、アシアナケイオー支部のキム・ゲウォル副支部長、 韓国GM富平非正規職支会のイム・グォンス支会長、 ライダーユニオンのパク・チョンフン委員長は闘争決議文を朗読した。 彼らは「全泰壹烈士は 前が見えない闇の中で自分のからだを燃やし、一筋の光になろうとした。 労働者が機械ではなく人間として尊重され、 利益よりも生命が優先する世の中の光の筋を開けようとした。 それを見てともに最後まで戦い、少しずつ穴を広げ、 労働者たちが自分がするべきことを、自分の権利を勝ち取るところを作らなければならないといった」と伝えた。 また「(全泰壹烈士は)唯一の希望だった勤労基準法が、 政府と企業に対する請願で夢見た模範企業が幻想だったことに気付いた瞬間、 自分のからだと勤労基準法を燃やし、闘争しろと、乗り越えろと、 労働者が進むべき道を明らかにした」と話した。

続いて「24歳のキム・ヨンギュンを葬り、われわれは約束した。 働いて死んで、差別されて、解雇されて生計も難しい非正規職労働者たちの苦痛を終わらせるために、 もうひとつの世の中を作るぞと約束した。 人間らしい人生を願った全泰壹烈士が 転がし残した塊をこの時代を生きる全泰壹が共に転がしていかなければならない」とし、 50年前に全泰壹烈士が散華したその場で叫んだ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2020-11-18 08:06:38 / Last modified on 2020-11-18 08:06:39 Copyright: Default

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