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高齢女性が介護する大韓民国…療養保護士は平均59.6歳

月平均賃金157万ウォン…劣悪な処遇で勤続期間3年未満が70%

パク・タソル記者 2020.10.06 16:15

高齢化が進み、介護労働を行う療養保護士が増加する中で、 療養保護士職種に高齢女性が押し寄せる現象も加重されている。 経歴断絶女性の再就職手段の一つに固まったためだが、 劣悪な処遇に対する指摘も続いている。

国会保健福祉委員会の印在謹(イン・ジェグン)議員(共に民主党)が 保健福祉部、韓国韓国保健社会研究院などから提出させた資料によれば、 療養保護士の高齢・女性偏重現象が明確になっていた。

2016年には32万7335人だった療養保護士は今年の6月には45万5693人と着実に増加した。 このような増加傾向は50代以上の療養保護士が大幅に増えたことに起因する。 同期間(2016〜2020.6.)50代の療養保護士は15.0%、 60代の療養保護士は84.0%増加した。 70歳以上は149.0%急増した。しかし40代以下は19.3%減少した。

これに伴い、療養保護士の平均年齢も2016年の57.1歳から今年6月は59.6歳まで上がった。 市道別にはソウル(61.1歳)が最も高く、これに続いて釜山(60.2歳)、京畿(60.0歳)の順だった。 済州は57.0歳で最も低かった。 性別をみると今年の6月を基準に 女性が94.9%、男性が5.1%を占め、女性偏重現象も高いことが明らかになった。

療養保護士が経歴断絶女性の再就職手段の一つとして固まり、 女性偏重現象が加速したと見られる。 問題は介護労働の価値がきちんと認められず、処遇の改善がなされない点だ。 これと共に長期療養機関の低い進入障壁により小規模零細機関が乱立し、 従事者の処遇とサービスの質が下がる問題も生まれた。

彼らの劣悪な処遇は短い勤続年数からも確認できる。 昨年12月、韓国韓国保健社会研究院が発行した 「人口構造の変化に対応した老人長期療養人員中長期確保方案」の研究報告書(以下『研究報告書』)によれば、 2018年基準、勤続年数が3年未満の療養保護士は70%に迫る。 しかし勤続年数が5年以上の割合は約17%に過ぎなかった。

また療養保護士の月平均税込み賃金は昨年約157万ウォンだったが、 月平均初任賃金(約149万ウォン)と大差なく、 経歴を通じた賃金上昇効果が不備だと分析された。 研究報告書は日本の療養保護士と韓国の療養保護士の労働環境を比較して、 処遇の改善が必要だと指摘した。

印在謹議員は 「政府は福祉政策を持続的に拡大し、 その業務と役割を高齢・女性療養保護士が担当してきた。 だが相変らず良質の勤労条件は保障されていない」と指摘し、 続いて 「介護労働の公共性を強化するなど、 療養保護士の処遇改善のための努力が必要だ」と強調した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2020-10-15 22:16:49 / Last modified on 2020-10-15 22:16:50 Copyright: Default

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