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クーパンで苦しむ労働者…今度はクーパンライダーが安全対策を要求

クーパンライダー「安全保健に対する無関心がコロナ集団感染で爆発した」

パク・タソル記者 2020.06.16 13:00

物流センターでのコロナ集団感染と相次ぐ労災死で問題になったクーパンが 今度は配達労働者の安全保健を無視しているという指摘があがった。 彼ら配達労働者はクーパンの子会社クーパンイーツと契約を結び、 1件当たりの手数料で働く特殊雇用労働者だ。 クーパンはナビゲーション上の予想時間より短い配達時間を設定し、 配達労働者の事故の危険を高めている。 特殊雇用労働者を対象とする労災保険もなく、 事故が起きた時はすべての責任を配達労働者個人が負うという問題も俎上に上がった。

ライダーユニオン(委員長パク・チョンフン)をはじめとするクーパンライダーは 6月16日午前、ソウル市松坡区のクーパン本社前でこのような問題を暴露する 初めての記者会見を進めた。

彼らは「クーパンライダーを危険の中に放置しているように、 クーパンは配送、物流労働者の安全保健にも何の努力も傾けなかった」とし 「現在、クーパンは物流センターに対する一種のつぎはぎ処方を出している状態で、 登録者2万を越えるクーパンライダーに対して即刻 安全保健措置を出すべきだ」と要求した。

ライダーユニオンによれば、ライダーが集まったオンラインコミュニティには ナビゲーション上の予想時間よりもクーパンが決めた配達完了時間が短く、 相当な圧迫を受けているという情報提供が多数書き込まれている。 この過程でクーパンライダーは交通法規を違反したり、 無理な運転をするようになると話している。

クーパンは「ライダー評点システム」で一定基準に達しないライダーに配車していないが、 先日までは「約束時刻内到着率」という評点項目で配達完了時間を強制してきたと彼らは主張する。 現在はこの項目が削除されたが、顧客評価の項目があって、 ライダーは時間と評点の圧迫を感じると訴える。 クーパンイーツで注文した顧客はライダーの到着予想時間が表示され、 予想時間を超過した場合は顧客の評点が下がる可能性が高い。

実際、クーパンライダーとして働くライダーユニオンのパク・チョンフン委員長は 「私たちを配達事業者と呼ぶが、実はクーパンイーツが配分する配達を必ず遂行しなければならない。 配分された配達を受諾しなければ評点が削られて、 後で働きたくても配車されず、その上アプリの接続ができなくなる」とし 「評点が良ければ緑、中間は黄、悪ければ赤になるが、 赤はいわゆる『永久停止』から見れば良くて、黄になっただけでも配車されなくなるか恐ろしい。 どんなアルゴリズムシステムが作動するのか分からず途方に暮れる」と話した。

パク委員長は「今日の記者会見はクーパンを非難するためだけに集まったのではなく、 クーパンに私たちの意見を伝える方法と手段がないため、 こうして出てきた」とし 「クーパンイーツが労組との面談でプラットフォーム労働問題を話し、 配達システムの標準を作ってほしい」と期待した。

この日の記者会見では配送中に発生する事故についてのすべての責任をライダーだけに転嫁するという問題も扱われた。 特に交通事故が発生した時に、クーパンは何の責任も負担しないという内容を契約書に明示していて、 クーパンライダーの不満は相当だ。 コミュニティと労組を通じ、交通事故がおきて食事代金と治療費をすべてライダーが負担したという事例が集まっている。 他の配達プラットフォーム業者は配達労働者が特殊雇用労働自用労災保険に入るようにしているのと比較される。

昨年からクーパンライダーとして働くA氏は直接マイクを持って、 クーパンイーツの事故処理方式を批判した。 A氏は「クーパンが配達時間を短く設定するのでラッシュアワーにはやむを得ず車間走行をするしかない。 そうすると事故が起きてクーパンカスタマーセンターに報告したが まず『それで食事の配達は完了したか』と聞かれた。 人の安全と危機は重要ではないのかと思った」と批判した。

A氏は配達中に起きるすべての事故の責任をクーパンライダーが取るのも不合理だと声を高めた。 A氏は「汁がある食べ物の包装を飲食店でしっかりしなければ食べ物が溢れるが、 ライダーがこの食べ物の値段を支払っている」とし 「現場のこうしたボトルネック事項について仲裁するべきクーパンが 無条件にライダーの責任として処理するのはカプチル(パワハラ)」と話した。

こうした過度な配達時間制限などが産業安全保健法に違反する行為という指摘もあった。 産安法には配達従事者に対する安全措置義務が規定されていて、 これを土台にした安全保健規則には 「労災を誘発する程に配達時間を制限してはいけない」という規定がある。 2021年1月16日から施行されているこの規定によれば、 これに違反すれば1千万ウォン以下の過怠金が賦課される。

韓国労働安全保健研究所のイ・ナレ活動家は 「クーパンは配送中に発生するすべての事故をライダーに転嫁している。 労働者が生き生きとこれを証言していて、 彼らはすでに身体的、精神的に健康ではない状態に見える」とし 「安全保健の義務と責任がある事業主が責任を放棄して不当に利益をあげている。 プラットフォーム事業だからといって安全保健の責任から逃げてはいけない。 最近、法案発議運動が起きている重大災害企業処罰法によれば、 クーパンも処罰対象になる」と強調した。

一方、この日、ライダーユニオン労組は記者会見直後にクーパン関係者に対話要請書を伝えた。 ライダーユニオンは来週までに対話要請書に対する答を求めて要請し、 クーパン関係者は「伝える」と話した。 ライダーニオン労組はクーパンに対する問題提起をはじめ、 配達労働者を危険にする配達システムへの問題提起を本格化する予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2020-06-26 08:05:15 / Last modified on 2020-06-26 08:05:17 Copyright: Default

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