本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:社会主義政治組織「解放連帯」無罪…「政府は謝罪を」
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1590286008709St...
Status: published
View


社会主義政治組織「解放連帯」無罪…「政府は謝罪を」

民主労総「社会主義タブー視されないように」

キム・ハンジュ記者 2020.05.15 09:50

[出処:労働解放実践連帯準備委員会]

5月14日、大法院が社会主義政治組織である 労働解放実践連帯(準)(解放連帯)の国家保安法事件で、 最終無罪を宣告した。

解放連帯は李明博(イ・ミョンバク)政権時期の2012年に国家保安法違反で起訴された。 2013年の1審判決と2015年の2審判決でも無罪が宣告され、 8年後に大法院で最終無罪判決を受けることになった。

解放連帯は2005年に社会主義路線、労働者政治運動を掲げて発足した。 解放連帯が明らかにした主要課題は、 ▲社会主義政党化、 ▲労働者政治運動全面化、 ▲社会主義労働運動の再構築および再跳躍実現、 ▲党員参加と党内民主主義強化、 ▲国際連帯強化だ。

民主労総は5月14日に声明を通じて 「遅い判決だが、常識的で当然の判決」とし 「政府に良心があるのなら、少なくとも彼らに謝罪でもすることを願う。 解放連帯は社会の二極化と不平等を促進する資本主義を批判して社会主義活動をしたが、国家保安法で起訴された。 しかし『ポスト コロナ』を予想しつつ社会主義など、多様な社会体制に対する話が 学界、言論界、法曹界、その上、政府関係者などが参加する討論会でも出てきている。 新しい社会を提示する活動は当然だが、 これまで『社会主義』だけがタブー視されてきた。 今回の判決で新しい社会体制に対する言葉がこれ以上タブー視されなくなることを望む」と明らかにした。

続いて「国家保安法はもう廃止されなければならない」とし 「70年以上、分断を口実に 民主主義の抹殺、人権弾圧、思想と良心の自由蹂躙、反統一の先頭に立ってきた 国家保安法だ。 民主主義、思想と良心の自由のために闘争し、国家保安法で犠牲になった無数の人々は 今も冷たい監獄で闘争している。 悪法中の悪法である国家保安法をいますぐ廃止する闘争に進まなければならない」と主張した。

民衆党も同日、報道担当者の論評を通じて 「大法院が解放連帯に無罪を判決した。 思想と表現の自由を争奪するための闘争を行った仲間に暖かい連帯の言葉を送る。 今後も聖域をはるかに超える進歩的な声をさらに力強く上げることを応援する。 何よりも国家保安法撤廃闘争の先頭で役割を果たすことを期待する」と伝えた。

しかし同日、国家保安法で起訴された民衆党の党員には有罪が宣告され、 これに対して民衆党は 「(民衆党員が)時局講演に呼応して民衆歌謡を歌ったという理由で有罪が確定した」とし 「『耳にかければイヤリング、鼻に歩けば鼻輪』でもなく、 政治的目的のために悪法を振り回す司法府の態度に怒る」と批判した。

当事者の解放連帯は5月14日午後12時に大法院の前で記者会見を行って 「社会主義活動の合法化という歴史的判決を歓迎する」とし 「資本主義の矛盾が極大化している時期に、 代案として社会主義を打ち出す組織を弾圧する国家保安法に重大な亀裂を入れる判決だ。 不平等の深化、青年失業の増加、非正規職の増加、気候危機などは資本主義の矛盾に起因する現象で、 労働者、民衆の人生は苦しくなっている。 今回の判決は代案不在の状態に陥った資本主義に対する代案としての 社会主義活動を活性化するための一つの大きな契機として作用するだろう」と主張した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2020-05-24 11:06:48 / Last modified on 2020-05-24 11:06:50 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について