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「障害者労働はいつも災害状況だった」

130周年世界メーデー、障害者労組『労働権』保障要求

ユン・ジヨン記者 2020.05.01 16:26

130周年世界メーデーをむかえて、障害者労働者たちが コロナ19災害状況をはじめとする労働現場での差別問題解決を要求した。 現在、障害者労働者たちは最低賃金法適用から除外されているだけでなく、 常時的な不安定労働と失業に露出している。

公共運輸労組障害者労働組合支部は5月1日午後2時、 ソウル地方雇用労働庁の前で記者会見を行って 「障害者労働の現実は韓国社会でそれそのものが災害」と声を高めた。

現在、最低賃金法(7条)には障害者労働者に対する最低賃金適用除外条項が明示されている。 障害者生産施設の事業主は、雇用労働部の認可を受けて障害者労働者に最低賃金未満の賃金を支払っている。 障害者勤労事業場は最低賃金の80%以上を、 障害者保護作業場は最低賃金の30〜50%しか支払われていない。 そのため障害者労働者たちは常時的な生活苦と貧困に苦しんでいる。

最近のコロナ19まで重なり、まったく休業手当てなしで事業場を閉鎖するケースも発生している。 大邱慶北地域で活動するアリ組合員は 「保護作業場で障害者労働者たちを無賃金で自宅隔離させている。 働きたくても賃金の補填なく家で休まなければならない」とし 「一般の職場なら勤労基準法によって休業手当てが払われるが、 障害者労働者は勤労基準法でさえ差別される。 現在、保護作業場の労働者たちは生計が難しい状況」と伝えた。

労組によれば、職業リハビリ協会から保護作業場を2週間閉鎖しろという文書が出された後、 多くの保護作業場が閉められた。 アリ組合員は「慶山地域で3〜5か所、慶北地域で10か所以上の保護作業場が閉鎖されたと把握していて、 全国的に被害が発生している」とし 「政府では何の対策もなく労働者だけにすべての責任を転嫁している」と批判した。

休業手当てを受けとっても、 最低賃金適用除外条項により月40万ウォンほどで頑張らなければならない。 労組は「慶北地域職業リハビリ施設労働者の場合、 紆余曲折の末に(休業手当てを)受けとっても 最低賃金適用除外で平均56万1千ウォンの賃金の70%しか支払われない」と指摘した。

障害者自立生活センターで働く労働者もコロナ19事態以後、 雇用不安と差別に苦しんでいる。 労組のペ・ジェヒョン組織連帯局長は 「センターには区庁が管轄する契約職雇用がある。 コロナ以後、区庁では契約職障害者労働者たちに出勤を中止してくれといった」とし 「休業手当ての70%を支払うというが、休業が長くなって契約終了の不安がある。 正規職は出勤しているが、契約職だけが働けないようにすることは平等ではないのではないか」と批判した。

故ソル・ヨハン氏を死に追いやった同僚支援家雇用の不当な労働条件も相変わらずだ。 故ソル・ヨハン氏は昨年4月障害者雇用事業に参加したが過度な実績圧迫に耐えられず、 その年の12月5日自ら命を絶った。 彼が担当した「同僚支援家」活動は障害者の就職相談業務で、1か月に4人ずつ5回、 合計20回以上の相談をしなければならない。 1か月の賃金はせいぜい60万ウォンほどだが、これさえ実績をあげられなければ賃金を返却しなければならなかった。

同僚支援活動家のパク・ジョンヒ氏は 「故ソル・ヨハン同僚の死に関して労働部は謝罪も、対策の用意もしなかった」とし 「私の場合も昨年5月から12月までに1か月に5回ずつ32人と相談しする殺人的な労働に苦しんだ。 昨年、一緒に働いた同僚支援家のほとんどが他の仕事を探してやめたが、 政府の蛮行と奴隷のような重症障害者の労働を知らせるために まだ残って働いている」と明らかにした。

労組は政府が障害者労働者にも労働者としての権利と仕事をする権利を保障するよう要求した。 彼らは記者会見文で 「私たちの切迫した要求を関係機関のやむを得ないばらまき恩恵授与政策で、 応対による実績で隠すな」とし 「受託に受託を経て、悪い雇用を作り出す政策をいますぐやめて 総合的な対策を用意しろ。 障害労働者も堂々とした労働者だということを雇用労働部がまず認め、 関係部署と積極的に調整していかなければならない」と要求した。

公共運輸労組のイ・テウィ副委員長は 「コロナ19事態とともに経済危機が発生し、 政府は企業に200兆ウォンという公的予算を解き、 脆弱な労働界層には13兆ウォンの予算で揉み消そうとする。 そして選別的支援、労働権を保障される労働者だけが支援されている」とし 「韓国社会では労働生産性をあげられない労働は労働者として認められない。 資本に注ぐ対策ほどに、脆弱な労働者に対する根本的な対策も用意されなければならない」と強調した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2020-05-03 17:18:29 / Last modified on 2020-05-03 17:18:31 Copyright: Default

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