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コロナ19で極限の労働に苦しむ宅配、スーパー労働者

「特殊雇用労働者という理由で安全の死角地帯に放置」

ウン・ヘジン記者 2020.03.11 18:36

コロナ19事態で宅配とスーパー配送労働者などの特殊雇用者が 極限の労働強度に苦しんでおり、彼らの安全対策を要求する声が高まっている。

大邱地域の宅配労働者の場合、一日の物量が3倍以上急増し、 800〜900個の宅配を消化しているという。 スーパーオンライン配送も急増しており、 ホームプラスのオンラインモール売り上げの場合、 前年度比127%上昇した。 イーマートとロッテスーパーも2〜3日分の注文がすでに埋め尽くされた状況だ。

スーパー配送労働者、239kg米も1件の手数料

民衆党は3月11日午前11時、 民主労総大会議室で 「コロナ19事態、差別される非正規職労働者証言大会」を開いた。

証言大会に参加した労働者によれば、 スーパーの配送員らは14時間以上働いていた。 実際にホームプラスのある店舗の労働者は、 通常午後6時に出発する最後の配送を夜10時になって出て行った。 それでも個人事業者だという理由で延長手当てと休日手当てを受けられずにいる。

スーパー産業労組のチョン・ミンジョン事務局長は 「重量物に対する制限がなく、1件の物量が数十kgになったりもする。 その上、合配送でもすれば配送員の負担は倍になる」とし 「合配送は注文した時に1〜2個の品物を追加すれば1件と計算する概念だが、 本注文より追加注文が何倍も多いこともある」と伝えた。 配送員は合配送の場合も1件の手数料を受けていた。

大型マートの配送には重量物の制限はない。 実際に配送現場ではミネラルウォーター2L 6口11個など、無制限に配送されていた。 ホームプラスでは2月29日に労組の問題提起でオンラインでミネラルウォーターを注文する時は、 2L 6口2個と2リットル バラ12個まで注文できるように措置が取られた。 2L 6口4個までの注文が可能だという意味だ。 239kgほどの米を配送することもあるが、配送員には1件として処理される。

▲配送姿、ミネラルウォーター2L 6口、総10個[出処:スーパー産業労組]

労組によれば、多くの店舗ではマスクと手指消毒剤が毎日支給されず、 非対面配送も大邱・慶北に限り実行されている。 チョン・ミンジョン事務局長は 「不特定多数と対面する業務特性上、 配送業務中に確診および隔離状況が発生しかねない」とし 「大型マートは配送労働者の生計を保障するべきで、 そのために対策を即刻用意しなければならない」と伝えた。

宅配労働者、配送量が二〜三倍に増加

全国宅配労組によれば、普段宅配労働者の一日の物量は300個程度だが、 大邱の場合は二〜三倍に増加しており、昌原の場合も違わなかった。

全国宅配連帯労組のキム・ジニル政策局長は 「配送量が急増したため感染の危険に露出している」とし 「労働者の担当区域に確診者と自宅隔離者を確認する方法もない」と伝えた。

また彼は「宅配労働者にとっては最も初歩的なマスクと手指消毒剤も きちんと支給されないなど、 宅配労働者は特殊雇用労働者だという理由で安全の死角地帯に放置されている」と話した。

現在、宅配連帯労組は対応チームを設置して状況把握に動いている。 キム・ジニル政策局長は「先月末だけでもマスクが支給されずにいたが、 労組の問題提起で現在はサブターミナルごとに支給されている。 また慶南地域のほとんどは支給されてはいるが、 京畿地域のほとんどは支給されておらず、 ソウル、京幾、江原などには支給されていないところがあった」と明らかにした。

これについて労組は政府に、 △自宅隔離状態労働者に対する生計保障対策用意、 △すべての宅配事業場に対する安全管理規則遵守を用意して監督すること、 △マスクおよび手指消毒剤などの供給を円満に保障できる対策を樹立することを要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2020-03-20 04:54:17 / Last modified on 2020-03-20 04:54:19 Copyright: Default

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