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人権委「コロナ19確診者過度な私生活公開、2次被害憂慮」

非難と嫌悪、嘲弄など人権侵害...「個人特定せず訪問場所だけ公開を」

ユン・ジヨン記者 2020.03.11 14:22

国家人権委員会(人権委)がコロナ19確診者の過度な私生活の露出で人権侵害が相次いでいるとし、 彼らの私生活保護方案を用意しろと強調した。

人権委の崔永愛(チェ・ヨンエ)委員長は3月9日に声明を発表して 「政府および地方自治体が確診患者の移動経路を知らせる過程で、 内密な私生活情報が必要以上に過度に露出する事例が発生していることに憂慮を表わす」と明らかにした。

感染病の予防および管理に関する法律によれば、 感染病予防のために確診患者の移動経路および移動手段、 接触者の現況などを公開することになっている。 現在、市・道・地方自治体などは確診判定を受ける前の確診患者の 具体的行跡を時間帯別に公開している。 だがこの過程で過度な私生活などが露出し、 確診患者に対する人身攻撃や嫌悪攻撃などが続いている。

崔永愛委員長は 「確診患者の個人ごとに必要以上に私生活情報が具体的に公開されているため、 確診患者の内密な私生活が望まないのに露出するという人権侵害事例が現れている」とし 「さらにインターネットで該当確診患者が非難や嘲弄、嫌悪の対象になるなどの 2次的な被害まで広がっている状況に対して憂慮を禁じ得ない」と指摘した。

確診患者に対する非難と嫌悪が、疑わしい症状の検査忌避につながりかねないという憂慮も明らかにした。 ソウル大学校保健大学院が今年2月に発表したアンケート調査の結果によれば、 回答者は自分が感染するより確診患者になって周辺から非難されることを恐れているということだ。 崔委員長は「現在のように、すべての確診患者の詳細な移動経路を公開するのは、 むしろ疑わしい症状の人が私生活露出を敬遠するようになり、 自主的な申告をためらったり検査を忌避させる恐れがあるという指摘も見過ごせない」と強調した。

これと共に人権委は現在の個人別訪問時間と場所を公開する方式ではなく、 個人を特定せず時間別に訪問場所だけを公開する方案などを考慮するよう注文した。 合わせて「確診患者が立ち寄った施設や店舗に対する保健当局の消毒と防疫現況などを共に公開し、 国民の不安を解消する一方、確診患者の内密な私生活も保護する方案を講じるべき」と付け加えた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2020-03-17 20:32:16 / Last modified on 2020-03-17 20:32:16 Copyright: Default

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