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「コロナ休館」の韓国ジョブワールド、子会社労働者は発熱しても出勤

発熱者に「不安なら無給休暇を使え」

キム・ハンジュ記者 2020.02.26 12:13

[出処:公共運輸労組]

雇用労働部傘下機関の韓国ジョブワールドがコロナ19拡散防止のために休館しているが、 韓国ジョブワールドの子会社(韓国ジョブワールド・パートナーズ)の労働者は 発熱があっても出勤を続けていて論議がおきている。 発熱症状を示す労働者が子会社に有給休暇と在宅勤務などを要求したが 「使用者側が(元請なしで)独断的に決められない」、 「不安なら無給休暇を使え」と無視したからだ。

先立って韓国ジョブワールド側は2月25日 「どんな状況でも韓国ジョブワールドの最優先の価値は顧客の健康と安全」とし 「顧客の大多数が子供・青少年である点を考慮して休館を決定した」と明らかにした。 臨時休館期間は2月25日から3月3日までだ。 韓国ジョブワールドは1日3千人が訪問する職業体験空間だ。

だが子会社の労働者たちは、発熱などの症状があっても出勤を強要された。 公共運輸労組韓国ジョブワールド分会(以下労組)によれば、 子会社の労働者3人が2月23日に発熱症状があり、早退した。 労組は彼らの検査結果が出るまで有給休暇などの使用者側の対応を望んだが、 子会社の代表理事は「独断的に決める事項ではない」とし 「出勤が難しい人は年次を使えるので、 会社に有給(休暇)を決めろというのは行き過ぎ」と話した。

[出処:公共運輸労組韓国ジョブワールド分会]

子会社の労働者たちは最低賃金水準の賃金で働いている。 彼らが1週間年次を使うと約40万ウォンの賃金損失が発生する。 したがって発熱がある労働者たちが検診と経過を見守るために、 何日も年次休暇を使うと生計に大きな負担になる。

また労組は元請にも対処を要求したが、 元請の職員は「(子会社の)経営管理部に状況を知らせろ」とだけ答えた。 労組が確認したことによれば、元請と子会社間で症状に関する協議はなかった。 現在、労働者3人の発熱は消えたが、 このうち1人が痰の症状を示しており、彼らは全員現在も業務を続けている。

労組は「韓国ジョブワールドは対外的に出す報道資料とは正反対に放漫な措置をしていて、 これにより子会社も実際に働いている職員の安全には全く気を遣わず安易に対処している」とし 「元請の韓国ジョブワールドのコロナ19措置水準を見れば、 元請の責任放棄を十分に察することができる」と25日に報道資料で明らかにした。

労組のパク・ヨンヒ分会長はチャムセサンとの通話で 「韓国ジョブワールドは典型的な展示行政だ」とし 「もし症状が子会社ではなく元請の職員にあれば、 (早退以後に)後続措置があっただろう。 だが元請が子会社の問題は子会社の責任にするだけで、まともな処置がなかった。 権限がない子会社と別会社だと考える元請が、労働者の要求に知らんふりをしている」と指摘した。

しかし韓国ジョブワールドの広報チームは 「在宅勤務を要求する子会社労働者は37度内外の発熱症状しか見せていない」とし 「雇用労働部や疾病管理本部の指針では37.5度以上の場合、 該当者(有症状)に分類するので、(労組の要求によって)処理しなかった。 マニュアルに該当しなかったので、元請と子会社間の協議の対象ではない」と答えた。

韓国ジョブワールドは労働者のストライキ闘争にもかかわらず、 2018年9月に子会社を設立して今も運営している。 子会社には職業体験講師など労働者330人が属している。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2020-02-29 00:16:20 / Last modified on 2020-02-29 00:16:22 Copyright: Default

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