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「政府、真相調査委の勧告を履行せず…なぜ作ったのか」

文在寅政府で作られた5つの調査委が声を揃える

キム・ハンジュ記者 2019.12.04 13:16

故キム・ヨンギュン、ソ・ジユン看護師、集配労働者死亡事件などで設置された 5つの重大災害事業場調査委員会が出した調査結果の勧告事項を履行しない 文在寅(ムン・ジェイン)政府を糾弾した。

重大災害事業場調査委員会調査委員と現場労働者、労働安全保健活動家は12月4日午前、 青瓦台の前で記者会見を行って 「(調査委の)勧告案に対する政府の応答がない」とし 「調査委員の勧告案の数が増える間、 すでに予告された労働者の死が現実になって積もっていった。 文在寅政府は 勧告案が寝かされている間にどんどん積み上げられる労働者の死に責任を取らなければならない」と明らかにした。

8月に「キム・ヨンギュン死亡事故真相究明と再発防止のための石炭火力発電所特別労働安全調査委員会」は、 事故の原因を「危険の外注化」と診断し、 △整備・運営業務の民営化と外注化撤回、 △重大災害企業処罰法制定など22の勧告事項を発表した。 だが特調委は今まできちんと履行されていないと指摘した。

調査に参加したイ・ユングン労働安全保健活動家は記者会見で 「特調委は国務総理訓令により、調査活動をした最初の事例だった」が、 「労働者の労務費着服、1級発ガン物質取り扱い、不適切な保護具など、 多くの問題を明らかにしたが、 現時点で労働現場は変わっていない。 国務総理は特調委勧告案を100%受け入れるといったが、 相変らず労働者たちは危険の外注化に追いやられ、 生命を担保にして働いている。 政府の勧告案の履行を要求する」と話した。

「ソウル医療院看護師死亡事件真相調査委員会」に参加した ミョンスク活動家(人権運動ネットワーク風)も 「(12月2日に)ソウル医療院が死亡事件に対する改革案を発表し、 真相調査結果報告書を無用のものにした」とし 「真相調査委が主張した職場内いじめが発生するしかない構造とは無関係な改革案が発表された。 政府は真相調査委を作り、労働者たちがこれからは安全に働けるだろうという錯覚効果を作った。 履行はせず、錯覚効果だけを残す政府は、労働者を二回泣かせている」と指摘した。

公共運輸労組集配労組のホ・ソヨン宣伝局長も 「昨年10月に『集配人労働条件改善企画推進団』が 土曜配達禁止、正規人員増員などの調査結果勧告事項を発表したが、 一つも守られなかった」とし 「無駄な歳月が経ち、2018年に25人、今年は15人の集配労働者が死亡した。 現場では私たちの闘争を揉み消すために調査委を設けたのではないかという声も上がっている。 こうした疑いが広がる前に、政府は一日も早く勧告案を履行しろ」とした。

九宜駅キム君死亡事件市民対策委員会真相調査団に参加した権英国(クォン・ヨングク)弁護士は 「さまざまな調査委員会が事故原因を究明したがこれを履行せず、 何のロードマップも提示しない政府を強く糾弾する」とし 「政府は調査された内容と勧告案をどう履行するのか、 国民と遺族、労働者の前で話せ」と声を高めた。

なお12月7日には鍾閣駅交差点でキム・ヨンギュン青年非正規職労働者死亡1周期をむかえ 追慕集会が開かれる予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-12-15 09:37:27 / Last modified on 2019-12-15 09:37:29 Copyright: Default

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