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「ILO中核的協約は労組を越えて社会構成員すべてに必要」

[討論会] ILO基本協約と社会構成員の権利行動はどう繋がっているか

キム・ハンジュ記者 2019.06.05 22:27

これまで国際労働機構(ILO)中核的協約批准は、 労働組合、特に全教組、公務員労組、特殊雇用労働者だけの問題として扱われてきた。 ILO中核的協約条項が結社の自由、団結権、団体交渉権、強制労働禁止に関する協約だからだ。 「労組する権利」を侵害された労働者がILO中核的協約批准を強く要求し、 言論がこれに焦点を当てた影響もある。

だがILO中核的協約が窮極的に語る「結社の自由」は、 すべての社会構成員が話す権利、集まる権利、行動する権利と相対している。 ILO中核的協約が労働者だけでなく、 青年、学生、性少数者、女性、芸術家などすべての市民の権利を保障することにつながるということだ。

このような趣旨で 「ILO基本協約と社会構成員の権利行動はどう繋がっているか」 という主題で開かれた討論会が6月5日、 ソウルNPO支援センター大講堂で開かれた。 討論会は、 全国不安定労働撤廃連帯、メディアオヌル、平等と連帯でもっと人権運動が主催した。

「大学入試拒否に人生は変える透明鞄ベルト」のタイル運営委員はこの日の討論会で、 ILO中核的協約批准を要求する問題は、結社ができる人だけの権利ではなく、 すべての人の結社の自由を保障する意味に拡張されなければならないと話した。 彼は「結社の自由は労組だけの問題として受け止める傾向が強い。 だが市民団体をはじめ、サークル一つを作ることも結社の自由の領域だ。 透明鞄ベルトも大学入試を拒否した人々が既存社会の 『順応の論理』を拒否して共に声を上げている。 ILO中核的協約を批准すれば結社の自由を経験することが増えて、 社会に良い影響を及ぼすだろう」と話した。

パックム世の中を変える夢のホン・ミョングン事務局長は 「パックムが『2030青年』公論の場を作ると、 参加した青年たちは『とても良い場所だ』、『こうした場所が多ければ良い』という反応を示す。 青年たちが話し討論する欲求が多いという意味だ。 だがこれを解決できるような公論の場は不足している。 結社の自由が保障されないという問題である。 共同体とコミュニティに直接参加して人々と絶えずつながれば、 結社の自由に近づいたと言える」と述べた。

「行動する性少数者人権連帯」のオ・スンジェ性少数者労働権チーム長も 「ILO中核的協約批准の問題は労組に従属する問題ではなく、 労働の代価を受ける人へとその意味が拡張されなければならない」とし 「特に状況によって『カミングアウト』まで覚悟しなければならない性少数者労働者が感じる萎縮の強度は、 他の労働者と比べて決して弱くない。 ここでILO基本協約批准を要求し、それによって権利を得る主体として 『すべての労働者』という表現を使っている点に注目する必要がある」と説明した。

非正規職ないソウル大作り共同行動のユン・ミンジョン活動家は 「最近、ソウル大で教授性暴力事件に対抗した学生総会が2千人規模で開かれた。 総会という共同体の中で自分の意見を出す経験を共有した。 民主主義に対する感覚を表出することは、 学生運動、労働運動など多様な領域で起きる。 学生運動で体験した結社の自由は今後、労組ができるという考えまで続くだろう」と話した。

主催側はILO中核的協約批准要求運動が すべての権利の主体とともに、 韓国社会人権基準の変化を作る運動に進むことを望むと伝えた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-06-10 14:55:09 / Last modified on 2019-06-10 14:55:10 Copyright: Default

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