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「正義の使徒? 現実にチョ・ジャンプンはいない」

職場パワハラ119が勤労監督官のパワハラを暴露

キム・ハンジュ記者 2019.06.05 16:17

[出処:MBC]

最近放映終了したMBCドラマ〈特別勤労監督官チョ・ジャンプン〉とは違い、 現実の勤労監督官は労働者に「カプチル(パワハラ)」をしてきたという証言が公開された。

職場パワハラ119は6月5日に「勤労監督官カプチル(パワハラ)事例」を発表した。 職場パワハラ119によれば、 KTの子会社のKTリンカーズ非正規職労働者たちは昨年10月、 労働庁に勤労者地位確認陳情をした。 すると勤労監督官たちは一方的に陳情処理期間を延長したり、 調査の時に携帯電話の録音をしないという覚書を強要した。 その上、勤労者地位証拠資料を紛失する事故や、 調査の途中に腹が立つと言って退場するとんでもないカプチル(パワハラ)もあった。

そればかりか勤労監督官はKTリンカーズの労働者たちに 「勤労者地位が認められると報告したが、上層部の線でだめだ」、 「KTという大企業との事項なので負担になる」、 「あなた方が勝てば他の勤労者に影響する」と話した。

また職場パワハラ119に情報を提供した労働者は 「雇用労働部に未払い賃金陳情をしたが、7か月間民願処理をしなかった」とし 「私が勤労監督官に(使用者を)検察に送検することを要請すると、 勤労監督官は無意味だといった」と話した。 また「陳述も出てきた不法下請けをについて、勤労監督官は労働部の所管ではないといった」、 「勤労監督官が会社に私の個人取り引きの内訳を渡した」、 「勤労監督官が(手当て不払いで)訴訟すれば誣告罪で告訴されるといった」、 「監督官は私をバカ扱いするかのように(使用者側の)書類は間誤っていないとし、 私のせいにした」という情報提供もあった。

職場パワハラ119は報道資料で 「2019年の大韓民国の労働者たちは会社でカプチル(パワハラ)をうけ、 くやしくて労働庁に行くと勤労監督官に2次カプチル(パワハラ)を受けている」とし 「大韓民国にチョ・ジャンプンという勤労監督官はいない。 勤労監督官制度を改善するには、 勤労監督請願制度の活性化、事件処理過程改善、強力な処罰の意志などが必要だ」と明らかにした。

一方、職場パワハラ119と労働人権実現のための労務士の会は、 勤労監督官を最も多く相手にする労務士61人に対して5月28日から3日間 「勤労監督官の信頼度および勤労監督制度改善方案アンケート調査」をした。 結果によれば、勤労監督官を信頼している労務士は1.6%に過ぎなかった。 「どちらかというと信頼しない」は65.6%、 「全く信頼しない」は9.8%だった。 労務士は勤労監督官の最大の問題として 「労働法に対する無知と非法理的判断」(65.6%)、 「事件処理遅延」(60.7%)、 「官僚的業務処理」(57.4%)をあげた。

また勤労監督官が陳情・告訴事件を公正に処理しているかという質問に 「そうだ」と答えた労務士は4.9%、 迅速に処理しているかという質問に「そうだ」と答えた労務士は1.6%に過ぎなかった。 韓国の職場が勤労基準法をはじめとする労働法を遵守していないと答えた労務士は91.8%に達した。 文在寅(ムン・ジェイン)政府発足以後、 勤労監督官に変化はなかったと明らかにした労務士は76.4%と集計された。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-06-10 14:53:00 / Last modified on 2019-06-10 14:53:02 Copyright: Default

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