本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:張学Sunで現れる性搾取カルテル、「検察」が核心
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1558595943787St...
Status: published
View


張学Sunで現れる性搾取カルテル、「検察」が核心

故チャン・ジャヨン氏事件、金学義などによる性暴力事件、バーニングサン事件であらわれた性搾取・性暴力カルテル粉砕のための集談会

パク・タソル記者 2019.05.10 13:57

別名「チャンハクサン(張ジャヨン・金学義・Burning Sun)」と呼ばれる事件は、 特権層が主軸になった性搾取・性暴力カルテルだった。 男性特権層が享受した(性)接待と(性)上納はビジネスで包装され、 女性は道具として搾取された。 そしてこうしたカルテルの中心には「検察」が最大の積弊勢力だと指定された。

#MeToo運動と共にする市民行動は5月9日午後、 光化門弁護士会館チョヨンネホールで 「故チャン・ジャヨン氏事件、金学義(キム・ハグィ)などによる性暴力事件、 バーニングサン事件であらわれた性搾取・性暴力カルテル粉砕のための集談会」を開催した。

集談会のパネルとして参加したクォンギム・ヒョニョン女性主義活動家は、 女性搾取問題の核心で状況を主導した人たちにしっかり責任を問うべきだと主張した。 そして性積弊の核心として検察を指摘した。

韓国で問題になった大規模性接待事件の「主人公」は検事たちだったのに、 彼らはすべて無嫌疑処分された事実を例にあげた。

2010年のMBC PD手帳で釜山地域の建設業者が釜山・慶南地域の検事に対し およそ25年にわたり金品や酒宴を提供した事件を扱った。 釜山地検長、最高検察庁監察府長などをはじめとする検事たちが ルームサロンでの性接待や遠征性売買をしたという報道であった。 検察は真相究明委を設置し、一部に人事措置をしたりもしたが、 「代価性が確認できなかった」という理由で大法院で全員が無罪確定判決を受けた。

金学義性暴力事件であらわれた検察の捜査の問題点

金学義前法務部次官などによる性暴力事件」でも、 検察の捜査の問題があらわれた。 事件の被害者であるイ某氏は2006年7月から2008年2月まで、 ユン・ジュンチョン、金学義などから強姦、暴行、脅迫、性上納強要などの被害を受けた。 2013年に金学義動画が発見され、警察の認知による捜査が進められたが、 検察は不起訴処分にした。 その後2014年、被害者が金学義、ユン・ジュンチョンを特殊強姦などで告訴したが、再び不起訴になった。 他の被害女性の事件もすべてが不起訴処分になった。

該当の事件は昨年、 検察過去事委員会本調査の対象に選ばれたが、 再調査の過程でも問題が発生した。

集談会パネル参加者のソン・ラニ事務局長によれば、 真相調査チームは被害者調査の過程で性暴力被害者の権利を保障せず、 被害者に2次被害を発生させた当時の検察の調査を 「一般的な捜査」だと弁護した。 また被害者弁護団が公式に提出した被害者意見書が脱落し、 主な加害者の直接調査も行われなかった。 そのため被害者と女性団体は調査チームの交替を要求し、 新しい調査チームに変わった。

韓国女性の電話のソン・ラニ事務局長は 「当時、検察は事件の真実を明らかにする方向ではなく、 被害者の陳述を弾劾する方式で捜査が進められた。 被害者の陳述はすべて反論され、 検察は信頼関係の同席を拒否するなど、性暴力被害者としての権利を保障せず、 性暴力被害場面の再現を要求するなどの人権侵害も行った」と批判した。

続いてソン・ラニ事務局長は 「現在、事件をめぐる調査が検察の捜査団と過去事委真相調査団の ツートラックで進んでいるが、 真相調査団がまず検察の権力乱用と人権侵害をはっきり明らかにしなければならない」と主張した。

クォンギム・ヒョニョン活動家は 「賄賂として提供されたものの中には、別荘での性接待などが含まれていると言うが、 それは金学義などと同じ地位にいる男性と会いたがる女性たちの自発的な意志かもしれないので、 暴力も搾取でもないと考える」とし 「このように性取引が『慣行』になる理由は、 権力、金、地位などを持つ男性を女性が欲望するのは当然だという前提があるため」と話した。

クォンギム・ヒョニョン活動家は 「女性のからだを接待の媒介にし、上納して取り引きする慣行が、 世代と業種を問わず権力を持つ男性の主流文化に根を張っている」とし 「チャン・ジャヨン、金学義、バーニングサン事件の核心はここにある」と明らかにした。 続いて「この点が重要なのは、 今まで女性を対象とする暴力、差別、嫌悪問題の中心に、 挫折したり失敗した男性がいるという仮説を正面から否定するため」と話した。

平凡な男性にまで及ぶカルテルの影響

クォンギム・ヒョニョン活動家によれば、 権力を持つ男性には、彼らが享有する文化も慣行にする権力があった。 そして最近では「有毒な男性性」が男性の間で新しく自分の存在感を表わしているという。

「有毒な男性性」とは、女子との性関係をした回数で自分の価値を同年代に証明し、 拒絶をすれば実存を威嚇すると考えて即刻に暴力、 あるいは薬品などの道具を使い、 女性と結ぶ他の種類の人格的な関係に関心がないふりをする行動をいう。 オックスフォード事典は2018年の単語として 「有害(toxic)」を選んだが、 この単語と一緒に使われた単語は「chemical(化学物質)」の次に 「masculinity(男性性)」が多かった。

クォンギム・ヒョニョン活動家は 「一部特権層の男性は、女性に対するフリーパス権を持っていると考える。 そしてこうした行動が他の男のに羨望の対象になるが、 これに挫折して暴力的に変わった男性は、 一部の男性が女子を独占したことに憤激を放ち、何と組織を作っている」とし 「彼らは特権層の男性を憎悪するのではなく女性を嫌悪し、 誰もが自由な世の中を望むのではなく自分にも女性が配給されるべきだと信じている人々」と説明した。

韓国サイバー性暴力対応センターのイ・ヒョリは代表は 「チャンハクサン」事件などを例にあげて 「性暴力が発生することで維持される産業が存在するのなら、それは当然解体されるべきだ」とし 「性を媒介に産業を作る者を処罰できるような規制方案を作り、 女性搾取を庇護する捜査機関の繰り返される不正は、 性認知的な観点から調査しなければならない」と強調した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-05-23 16:19:03 / Last modified on 2019-05-23 16:19:06 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について