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ユソン企業労働者がまた死亡…「労組破壊で犠牲」

死因は脳出血…過去に精神健康相談を受ける

キム・ハンジュ記者 2019.04.29 16:48

ユソン企業労働者のパク・ムニョル氏が 4月29日午前3時40分頃、脳出血で死亡した。

パク・ムニョル氏は金属労組ユソン企業牙山支会の組合員だ。 金属労組は故人を労組破壊の犠牲者と規定した。

故人は4月27日に自宅で倒れているのが発見された。 倒れたパク氏を発見したのはユソン企業解雇者だ。 故人はすぐに檀国大病院に運ばれたが、 脳圧がとても高く、手術が難しい状態だった。 享年43歳。 膝下に4歳と6歳の子供二人がいる。

医療スタッフは当時、故人が一週間持たないと見た。 家族の同意の下で延命治療が中断され、 故人は4月29日未明にクモ膜下出血で息をひきとった。 臨終には遺族、労組の関係者が同席した。

金属労組は29日に声明で 「故人は労組で代議員として、闘争の先頭に立つことを拒まなかった。 過去に仁川工場で働いていた時は、 現場で民主労組の命脈を維持するために全身で抵抗した闘士」とし 「闘士を倒したのは会社の極悪な弾圧だ。 立ち上がれば立ち上がったと懲戒し、 座れば座ったと解雇する、 息もつかせない工場の雰囲気は、頑丈な組合員たちの精神健康を深刻に害した」と明らかにした。

労組は「ユソン企業組合員精神健康実態調査では、 対象者の30%が重症憂鬱障害高危険群と判定された。 昨年にはわずか30日間で組合員3人が工場と道路で倒れた。 精神的な危険が身体の危険に広がっている」と伝えた。 労組によれば労組破壊以後、組合員6人が脳心血管系疾患にかかった。

過去に故人の精神健康相談をした忠南労働人権センター・トゥリ共感の チャン・ギョンヒ活動家は 「(故人が働いていた)南東工場の労働者たちは、 使用者側の会社から深刻な圧迫を受けた」とし 「当時、民主労組の組合員が4人、御用労組組合員も4人だったが、 使用者側は民主労組組合員が休んだり食事に行く時もひどく監視した。 故人は南東工場の存廃についてもストレスでたくさん苦しんだ」と話した。

労組は会社に対し、 △労組破壊による死を確認して会社は謝罪すること、 △会社は労災処理に準じる費用として先に補償すること、 △会社は治療費と葬儀費用一切を支払うこと、 △団体協約に準じて子供の学資金を支払うこと、 △労災が承認されるように協力すること、 △ユソン企業労組破壊事態が終われるように積極的に交渉に出ることを要求した。

一方、 遺族は労組側に葬儀を委任すると 口頭で明らかにした。

国家人権委員会は去る1月 「ユソン企業が事業場内の複数労組間で異なる処遇をしたことは不合理な差別だと判断」し、 「また所属労働者たちの健康が悪化しており、これの解決が急がれる」という理由で ユソン企業代表理事と関係機関などに是正勧告と意見表明をした。

ユソン企業の関係者は 「会社の役職員誰もが哀悼している。 代表理事が今日(29日)中に弔問する予定」と明らかにした。 関係者は労組の立場について 「病院の専門医によれば、故人を死に至らせた大脳動脈出血は ほとんどが脳血管の動脈瘤が原因だ。 過労などで発生することはない」と話した。

また「勤労福祉公団が業務関連性を判断すれば、 会社はこれを最大限尊重して、それにしたがって措置する」とし 「過去にも同じように亡くなった方を支援した手続きがある。 この慣行と基準により、遺族にも補償をする」と明らかにした。

葬儀場は 天安にある星月葬儀文化院だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-05-03 20:56:00 / Last modified on 2019-05-05 12:43:58 Copyright: Default

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