本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:「ILOも認めた貨物連帯、農協中央会は労働弾圧を中断しろ」
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1556884505408St...
Status: published
View


「ILOも認めた貨物連帯、農協中央会は労働弾圧を中断しろ」

労働法団体が声明で貨物労働者を弾圧する農協中央会を糾弾

パク・タソル記者 2019.04.26 18:55

[出処:公共運輸労組]

農協の食品を運送してきたトラック特殊雇用労働者のストライキ闘争が 農協中央会議の強硬対応でさらに激しくなっている。 元請の農協中央会会長はストライキ労働者について 「不法デモをする人はこれから農協物流に入ることを認めるな」と発言するなど、超強気だ。 特殊雇用労働者の労働三権を否定する元請の態度に対し、労働法団体が農協中央会を糾弾している。

民主労総法律院など5つの労働法団体は4月26日に農協中央会を糾弾する声明を出し 「農協中央会と農協物流は貨物連帯の組合員に対する労働弾圧を即刻中断し、 貨物連帯との団体交渉に誠実に臨むことを要求する」と明らかにした。

労働法団体は 「農協物流は配車指示、運賃の一方的な決定等によりトラック労働者を実質的に支配しながらも、 最低限の人間らしい労働のために団体交渉を要請する貨物連帯の組合員を全員解約した」とし 「農協物流のような実質的な使用者が(配車の)指示から解約までの生死与奪権を握っている状況で、 特殊雇用労働者が最低の権利を守るためにすることができる最も現実的な方案が労働組合に加入することだった」と明らかにした。

続いて「国家人権委員会と大法院も特殊雇用労働者の労働三権を認めている」とし 「国際労働機構(ILO)も2009年以来数回にわたり、 貨物連帯組合員をはじめとする特殊雇用労働者は雇用関係の存在とは無関係に結社の自由を保障されるべきであり、 彼らが実効性ある団体交渉ができるように必要な措置を取ることを韓国政府に要求した」と付け加えた。

労働法団体は雇用労働部の役割も強調した。 彼らは「雇用労働部はILO結社の自由協約批准という国政課題に合わせて 農協中央会と農協物流の不当労働行為に対する指導・監督を即刻実施しろ」と要求した。

農協物流、労組脱退・解雇要求・損賠請求予告

農協物流と契約を結んで働く貨物労働者が貨物連帯本部に加入したのは2月だ。 彼らは毎年契約書を更新して深刻な雇用不安を感じており、 運送料は10年間凍結されている状況だった。 その間、農協物流は2004年の発足以後の10数年間、 40億ウォンから2610億ウォン(2013年基準)と売上額が急成長した。 これに農協安城食品物流センターで新鮮部門の運送を担当する労働者約140人のうち 3月末までに71人が労組に加入した。 彼らは農協物流に団体交渉を要求したが使用者側は逆に貨物連帯脱退確約書を要求し、 これを拒否した貨物労働者に解約を通知した。 労組設立から一か月後だった。 組合員たちは3月31日付でストライキに突入し、 運送阻止闘争を展開しながら農協物流に団体交渉を要求している。

一方、農協物流は貨物連帯の組合員に対して損害賠償請求を予告する一方、 妨害禁止仮処分申請を提起している。 安城センターを閉鎖して近隣の平沢センターを通じて代替輸送を行い、 代替要員を投入している。 代替勤労に反対しているストライキ中の労働者たちと代替運転手の間で物理的な衝突が発生したが、 農協物流は組合員に対して業務妨害禁止仮処分も申請した。

農協中央会のキム・ビョンウォン会長は4月16日、 農協中央会議の全国代議員大会で貨物連帯に対し 「何があっても容認できない団体」とし 「不法デモをする人はこれから農協物流に入ることを認めるな。 デモに参加する人は一切契約をできないように措置をしている」と発言し、 労働者たちの公憤を買った。

同日、農協物流は、すべての事業場を対象に強力な監査に突入する計画だと発表した。 農協物流貨物の労働者たちはストライキに突入し 「配車を口実に金品の上納や性接待を強要され、 人格的な冒涜をはじめあらゆるカプチル(パワハラ)横暴があった」という暴露を提起した。

農協物流は4月26日に報道資料で 「農協中央会監査委員会が主管する特別監査を25日から農協物流全事業場を対象に実施する」と明らかにし 「カプチルなどの問題が摘発されれば特別監査に転換し、 不公正な行為と違法行為を源泉封鎖する」と明らかにした。

また「2200人配送員全員を対象にアンケート調査を実施して、 処遇改善と共に経営陣との対話の窓口を作る」とし 「配車方式も現行の手記配車から自動配車方式に転換し、 客観的かつ公正な配車方式を運営する」を約束した。

貨物連帯ソウル京畿支部のキム・ヨンビン事務部長は 「主任、代理の個人的な逸脱として片付ける尻尾切りだ」と憂慮した。 キム事務部長は「昨年から資料を出して監査を要請したが、 刑事告発措置したといいながら実際には行われなかった」とし 「最近言論で注目されたのであわてて告発したが、 子供だましの監査になりかねない」と指摘した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-05-03 20:55:05 / Last modified on 2019-05-03 20:55:07 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について