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水産協同組合の不法強制執行、ソウル市と国会は傍観するのか

[寄稿]見せかけの現代化事業、さらに多くの連帯を

チェ・インギ(貧民解放実践連帯首席副委員長) 2019.04.26 14:03

[出処:チェ・インギ]

4月25日、水産協同組合が旧市場に対する5回目の明け渡し訴訟の強制執行を始めた。 国会で「一緒に暮らそう! 鷺梁津水産市場市民対策委」が市場内の対立を解消し、 代案を作るために公聴会を開催したのと同日だった。 それでも水産協同組合側と警察9中隊350余人は、 ソウル市銅雀区旧鷺梁津市場に残っている店舗に明け渡し訴訟強制執行を行った。

旧市場の商人と連帯単位は朝から旧市場に出てきて強制執行に備えた。 高齢の商人は長靴と前かけを巻いたまま腕を組み、「人間の帯」を作って激しく対応した。 裁判所の執行官300余人と水産協同組合が雇用した用役職員などは午前10時から旧市場への進入を試みた。

商人は進入路ごとに市場に入ろうとする執行官ともみあいになった。 商人は「水産市場は私の人生の全てだ。 家族を食わせるために数十年間商った」と泣き叫んだ。 水産協同組合の強制執行は活魚保管場に最後に残った店舗一か所を整理して、 五回目の明け渡しは終わった。

水産協同組合は国会公聴会のような日に旧市場明け渡し執行をした。 水産協同組合新任会長は就任後、言論とのインタビューで旧市場の商人と対話するといったが、 それどころかすぐに強制執行をした。 その上、この日水産協同組合は明け渡し執行官ではなく直接用役職員を雇用して執行し、 不法もいとわなかった。 明け渡し執行は執行官しか執行業務ができないが、これを破って無理に執行を強行したのだ。 そして一部の執行官はマスクをつけて執行し、 女性商人のからだをみだりに触ったり暴行した。 公権力の役割を代行する執行官が身分を確認できないようにマスクで顔を隠してはいけないのにである。

水産協同組合にこの問題を解決しろと要求することはもう限界のようだ。 政界が直接動き、この問題を解決しなければならない。 まずソウル市が解決の主体になるべきだ。 現行法によれば、ソウル市は鷺梁津水産市場に対する管理監督の義務がある。

国会と政界も関心を持って解決方案を探さなければならない。 現在、水産協同組合中央会に投入された公的資金負債は1兆ウォンに達する。 鷺梁津現代化事業の推進過程にも国民の税金から多くの予算が投与された。 そのため水産協同組合が国政監査の対象になるのだ。 だから予算を審議して承認した国会が、 透明で正しく水産協同組合が運営されているのかを監視する義務があるのだ。

鷺梁津水産市場をめぐる対立は3年以上続いている。 水産協同組合は2005年の九市場老朽化と衛生を理由に現代化事業を始め、 2015年に新市場ビルを完工した。 水産協同組合は事業の過程が透明ではなく、 特に合意の過程に問題が発生すれば再検討するという約束を破った。 小さな店舗面積と上がった賃貸料により、商売がとても難しくなった環境と条件を考えてみれば、 どれほど鷺梁津水産市場がめちゃくちゃに進められたのかがよくわかる。

旧市場の商人の主張は、自分の生活の基盤と生存権を守るという名目を越え、 韓国社会の現代化事業という名分で進められる資本の利益創出に警鐘を鳴らす。 昨年11月に断水・断電措置に反対して商人は発電機と水タンクを設置し、営業を続けている。 多くの支援団体と進歩的な政党が連帯しているが、 さらに多くの連帯で一緒にしなければならない時点だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-05-03 07:20:10 / Last modified on 2019-05-03 07:20:12 Copyright: Default

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