本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:国家権力は相変らず労組破壊を容認、幇助しています
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1553010428862St...
Status: published
View


国家権力は相変らず労組破壊を容認、幇助しています

[ハン・グァンホ烈士3周期寄稿]苦痛に耐える時間...それでも最後まで行く!

キム・ソンミン(ユソン企業支会) 2019.03.14 11:14

「私たちが正しい」というその信念一つで

2010年から始まって、今も続く資本の労組破壊は、 国家が労使関係に介入する時に、どれほど均衡を失うかを見せる事件だ。 特に国家権力は物理的暴力だけでなく、 すべての面で労働者に不利に作動する一種のシステムのようなものだった。 国家権力は資本の暴力を幇助し、その上に擁護した。 労働部はもちろん、警察、検察、裁判所までが 資本が犯した労組破壊を断罪できなかった。 もし2011年のユソン企業による職場閉鎖は不法だという労働部の判断さえあったら、 それでユソン企業使用者側の不当労働行為を当初から厳罰できていれば、 われわれはここまでこなかった。 少なくとも法と正義は生きていると思っていた素朴な労働者たちが 「誰もあなた方を保護してくれない」という事実を知った時に体験する絶望は、 言葉では表現できない一種の「恐怖」のようなものだ。 私はそれでグァンホが死んだと考える。

[出処:チャムセサン資料写真]

ユソン企業が御用労組を作って賃上げと成果給をエサに、労働組合を壊そうとした時、 組合員たちは「御用労組に行けば楽に暮らせて、 金属労組にいるとつらくてとても疲れる。 こうしている私たちがバカ」だといいながら金属労組を守った。 実際にユソン企業支会は2011年と2014〜2018年まで、まともな交渉ができなかった。 当然、賃金は8年前の賃金だ。 団体協約も一方的に奪われたまま、今まで暮らしている。 組合員たちにとって民主労組はとても疲れることで、 暮らしも疲れるものだった。 それでもこの8年間で300人余りの組合員たちがあらゆる差別と困難を味わいながら、 民主労組を守ることができたのは、 会社が間違っていて、私たちが正しいというその一つ命題のためだった。 もちろん、互いを守ろうとする義理、申し訳ない思い。 先導的な闘争を拒まなかった解雇者たち、 組合員を守るために東奔西走した労組執行部に対する有り難みもあるだろう。 だが組合員たちは「私たちが正しい」という信念で戦った。 それが崩れれば労働者たちは国家権力から保護されるほど力が強い会社側に立っただろう。

労組破壊の不法行為を立証、しかし...

ユソン企業使用者側は労組破壊による不法行為が否定できるものではないことも明らかに知っているだろう。 長い闘いをしなければならなかったが、それでも労組は 職場閉鎖、賃金未払い、解雇と懲戒すべて「労組が正しい」という判決を受けた。 使用者側はたった一つも労組破壊行為の法的正当性を立証することができなかった。 これに加えて柳時英(ユ・シヨン)会長は労組法違反と背任横領容疑でまた裁判を受けている。

今、ユソン企業の現場は静かだ。 支会の抵抗が激しいので使用者側は以前のように乱暴なことはできない。 しかし労組破壊をあきらめたわけではない。 今でも使用者側はユソン企業の労働者たちの闘争を報道した進歩的なマスコミを対象に 数百ページもの会社資料を送って反論報道を要求しており、 国家人権委員会の勧告決定まで訴訟を提起している。 労組破壊の先頭に立って陣頭指揮した経営陣の責任を問う労組の要求を一言の下に拒否している。 会社が作った御用労組への措置も、すでに過半数を越した金属労組に対する 「多数労組地位認定」も拒否する。 むしろ事務職課長まで御用労組の組合員に加入させている状況だ。

ユソン企業支会が切実な心情で要求した終末交渉も 責任転嫁と時間稼ぎで対応している。 労使関係を本来の形に戻そうとするよりは、 ただ裁判に有利な状況を作るために没頭する姿だ。

終わらない苦痛...しかし最後まで行く!

2017年12月、政府が検察過去事委員会を発足させてユソン企業労組破壊事件を再調査の対象に決定した時、 2018年の初めから労働部が改革委員会を構成して改革方案を用意するといった時、 われわれは「これで終わらせられる」と喜んだ。 ハン・グァンホ烈士2周期参拝の時は「近い将来、良い知らせを伝えられるだろう」とも話した。 だが検察の過去事委員会はユソン労組破壊事件を調査の対象から除外し、 労働部が発表した不当労働行為の厳罰処罰をはじめとする改革勧告案はどこに行ったのか見つからない。 相変らず全教組は法外労組状態で、 現代起亜車労働者たちは不法派遣判決を受けたのに座り込みをしている。 ユソン企業も同じだ。 ユソン企業労組破壊事件の再調査は始まる兆しもない。 不当労働行為を厳罰するための関連条項の改正どころか、 不当労働行為処罰条項を削除してくれという資本家の「請願」が議論されている局面だ。

[出処:ユソン氾国民対策委]

それだ。 ユソン企業使用者側が行った労組破壊行為が天下に知られて判決まで受けたのに、 労組破壊事態が終わらないのは国家(政府)のためだ。 政権の序盤、しばらく労働者たちの話を聞くふりをしたが、 結局ユソン労組破壊が行われた2011年、 労組破壊を容認、幇助した国家権力の姿は何も変わらなかった。 労働者の血の涙で立証されたこの悪質的な資本の犯罪をきちんと断罪しなかったためだ。 だから相変らずユソン企業使用者側は労組破壊を中断せずにいる。

3月17日はハン・グァンホ烈士が亡くなってから3年になる日だ。 43歳...人生を止めるにはとても若い歳だ。 昨年12月には牙山工場組合員がまた命を絶った。 私たちにとってはとても大きな苦痛だ。 この8年間をしつこく粘って戦ったことは誇らしいが、 これはそのまま苦痛に耐えた時間でもある。 それでも3月17日にハン・グァンホ烈士墓の前でわれわれはまた決意するだろう。 ユソン企業使用者側が労組破壊欲望を捨てなければ、 国家権力が労組破壊を容認、幇助する態度をそのまま維持すれば、 われわれは最後まで行くと、 それが烈士精神を継承することだと。 なぜなら「私たちが正しい」のはあまりにも明らかだからだ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-03-20 00:47:08 / Last modified on 2019-03-20 00:47:09 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について