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経社労委、議決霧散に「本会議パス」言及…非正規職が反発

非正規、青年、女性不参加で弾勤制の拡大防ぐ…経社労委、国会に議論経過を伝達

キム・ハンジュ記者 2019.03.11 13:42

経済社会労働委員会は3月11日に3次本委員会を開催したが、 非正規、女性、青年枠の委員3人が参加せず、 弾力勤労制拡大案を議決できなかった。 経社労委は近い将来、4次本委員会を開くと明らかにした。 また、本委員会ではなく業種別、議題別委員会の議決だけで 「社会的合意」の効力を発揮するのかを検討するとし、 労働者たちが激しく反発した。

[出処:非正規職もうやめろ共同闘争]

経社労委はこの日の午前7時、非公開の場所で3次本委員会を開催する予定だった。 しかし労働者委員4人のうち非正規、女性、青年側委員の3人が参加しなかった。 経社労委の案件議決は労働者、使用者単位別に過半数が参加しなければならない。 非正規、女性、青年委員は同日午前3時頃、 「弾力勤労制合意案に対する社会的憂慮が解消されなかった」、 「労働改悪案が新しい社会的対話機構である経社労委の初の合意内容になってはならない」という不参加の立場を明らかにした。

経社労委の文成賢(ムン・ソンヒョン)委員長は午前10時に経社労委でブリーフィングを開いて 「近い将来4次本委員会を開く」とし 「議決の手順を追う」と明らかにした。 続いて「経社労委の弾力勤労制の議論経過を国会に伝える」とし、 国会には「(弾力勤労制拡大は)韓国労総、経済人総連、雇用労働部間での労使政合意ができたので、 立法の過程で国会の尊重を望む」と伝えた。 共に民主党の韓貞愛(ハン・ジョンエ)議員は先週、弾力勤労制を拡大する勤労基準法改正案を発議した。

また文委員長は今回の本委員会に参加しない労働者委員に反感を示した。 文委員長は「本会議への出席を約束しながら、二回も参加しない状況について 非常に厳重に見ている」とし 「これを何事もなかったかのようにしていられないという経社労委内の多数意見がある」と伝えた。 「(非正規、女性、青年委員を)懲戒するという意味か」という取材陣の質問には 「そこ(懲戒)までは話していない」と答えた。

特に「業種別、議題別委員会の議決事案が本委員会の議決を経なくても効力を発揮するのかどうか法的に検討する」とし 「本委員会パス」に言及した。 本委員会で業種別、議題別委員会の議決事案を処理するのは慣例として行われていて、 法的に強制されていないというのが経社労委の判断だ。 議題別委員会は先月、弾力勤労制拡大に合意した。

「経社労委解体」の声高まる

経社労委が弾力勤労制拡大の合意をまた押し通そうとしたことについて、 非正規職労働者と市民社会は即刻反発した。 特に非正規職労働者を中心に、経社労委解体論が強く提起された。 61の労働・人権・市民・社会・宗教・法律団体は午前9時、経社労委の前で 「密室野合を社会的対話と言いくるむ政府と経社労委を糾弾する」として記者会見を行ない、 「非正規職もうやめろ共同闘争(以下共同闘争)」は午前11時に 「青年・女性・非正規職を脅迫して本会議を強行した経社労委を解体しろ」という記者会見を進めた。

民主労総法律院のキム・テウク弁護士は記者会見で 「これは社会的対話ではなく『かっぱらい』水準」とし 「経社労委は疎外階層3人の労働時間改善委員会への出席要請も拒否した。 今は彼らを『補助軸』だという。 また、政府は団体交渉権と団体行動権を制約する経済人総連の要求も考慮しているという。 こんなことならなぜ(経社労委を)作ったのか」と指摘した。

共同闘争のキム・スオク共同招集権者は 「弾力勤労制が拡大すれば労働時間がゴムひものように伸びる」とし 「週52時間労働時間の短縮は偽りだった。 文成賢経社労委委員長は、 今日(11日)、本会議議決は必要ないという良心告白をした。 社会的弱者の声を尊重するという話も偽りだった。 また、経社労委は経済人総連の要求である 『タダ夜勤法』、『植物労組法』を議題に上げようとしている。 労働改悪は絶望の決定だ。 経社労委は直ちに解体しろ」と主張した。

共同闘争は記者会見文で 「今日も経社労委は時間、場所を隠して非公開会議を開いた」とし 「社会的対話という名前で密室野合を推進し、 労組がない90%の労働者を苦痛に追いやる経社労委は 『労働改悪委員会』であり『財閥民願処理所』だ。 経社労委は解体が答だ」と明らかにした。

一方、ILAW(国際労働弁護士ネットワーク)理事会は3月7日、文大統領に 「韓国政府が長時間労働を惹起しかねない弾力勤労時間制を拡大しようとすると理解している。 韓国は労働者が最も長く働く国の一つだ」とし 「その上、労組法の規定をILO中核的協約第87条に合わせて改正するという約束は見られない。 ILO核心協約の批准は労働権の後退ではなく、拡大に帰結しなければならない」という書簡を送った。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-03-13 15:01:47 / Last modified on 2019-03-13 15:01:48 Copyright: Default

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