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「キム・ヨンギュンという光」、62日ぶりに葬儀行った

故キム・ヨンギュン労働者民主社会葬告別式に3千人参加

パク・タソル記者 2019.02.09 15:12

泰安火力発電所で非正規職労働者として働いて死亡した24歳の青年、 故キム・ヨンギュン労働者の葬儀が死亡から62日後に行われた。 故キム・ヨンギュン労働者の死は産業安全保健法改正と発電所非正規職の正規職化などを触発し、 韓国社会の「危険の外注化」問題を話題にした。

2月9日12時、光化門広場で故キム・ヨンギュン労働者の告別式が開かれた。 民主社会葬で行われた今回の葬儀には、 社会元老、セウォル号、サムスン白血病などの労災および災難被害遺族をはじめ、 約3千人が故人の行く道を見送った。 青年非正規職故キム・ヨンギュン労働者民主社会葬葬儀委員会は2月9日朝、 故キム・ヨンギュン労働者の出棺を終えて泰安とソウルでそれぞれ路祭を行った後、 1時間ほど行進して光化門広場に到着した。

遺族のキム・ミスク氏は 「まだ私たちが解くべき宿題がたくさん残っている。 息子のくやしい死を究明して、殺人を犯した責任者を強力に処罰しなければならない。 その道は息子のような多くの非正規職を社会的他殺から助けることだ」とし 「今まで気持ちを一緒にして、息子ヨンギュンのために追慕のキャンドルを持って下さったすべての方に 心から感謝申し上げる」と話した。

故キム・ヨンギュン労働者の死の真相を明らかにして、 責任者処罰、再発防止対策を要求して2週間ハンストをした 「青年非正規職故キム・ヨンギュン市民対策委員会」代表団6人の弔辞も続いた。 公共運輸労組のチェ・ジュンシク委員長は 「故キム・ヨンギュン同志の死後、産業安全保健法が改正された。 職場と労働者安全に対する社会認識は驚くべきほど向上した。 明るい光を作った故人は、死んでさらに明るい光になって、 韓国社会を変えた。 われわれは故人に大きな借金をしている。 これから生き残った私たちが仲間の死が無駄にならなかったことを見せよう」と話した。

民主労総のキム・ミョンファン委員長は 「民主労総は故人の死を呼んだ非正規職を撤廃して、 公共部門の民営化を元通りにする闘争に立ち上がる。 誰かの犠牲と命を担保で作動する社会を変える闘争に立ち上がる」と明らかにした。

1100万非正規職共同闘争を始めたキム・スオク起亜車非正規職支会支会長は 「死と危険を非正規職労働者に押し付けず、 不法派遣使用者が法の通りに処罰される社会、楽に労組をすることができ、 非正規職を好きなように使い捨てしない国、 働いて死なず、働いただけ待遇を受けて、幸福を夢見られる世の中。 労働者が主人になる世の中のために毎日毎日キム・ヨンギュンを胸に抱いて戦う」と明らかにした。

非人間的な放送製作環境を告発して亡くなった故イ・ハンビッPDの母親のキム・ヘヨン氏も舞台に上がった。 キム氏は「今まで多くの遺族が社会を変えるために涙を飲み込みながら率先して戦ってきた。 ヨンギュンの家族がこれから味わう苦痛を慰めて共にする時、 この社会は尊厳を守ることができる」とし 「愛する息子ヨンギュンとハンビッ、死の労働現場で先に行った息子娘たちよ、 これ以上死なずに青年たちが夢を見られる世の中を作ることをお母さんが約束します」として涙を流した。

この日の告別式でソン・ギョンドン詩人は 「真相を究明しなくては」という詩を朗読し、 ソ・ジョンスク氏とイ・サモン氏は鎮魂巫を踊った。 チャン・ムニ名唱はキム・ヨンギュン労働者が聞いて育ったという 「良く眠れ、坊や」をはじめ弔歌を披露した。

告別式を終えた葬儀委員会は高陽市徳陽区碧蹄にあるソウル市立昇華院に移動して 故キム・ヨンギュン労働者の火葬を行う。 その後、磨石牡丹公園に移動して故キム・ヨンギュン労働者は 全泰壹(チョン・テイル)烈士の後に埋められる予定だ。

24歳の故キム・ヨンギュン労働者は1994年、慶尚北道亀尾市で一人息子として生まれ、 昨年9月韓国発電技術に入社した。 発電所の非正規職労働者になった彼は、4組2交替で昼夜働いて、 最低賃金より8万ウォン高い賃金を基本給として受けた。 西部発電泰安火力本部トランスパワーに配置されて働き、 入社から3か月目の12月11日、ベルトコンベアに狭まれて死亡した。 公共運輸労組韓国発電技術支部泰安火力支会の組合員だった彼は、 死亡直前の12月11日「文在寅(ムン・ジェイン)大統領、非正規職労働者と会いましょう」と書かれたプラカードを持って写真を撮ったが、 これは彼の遺言になってしまった。

一方、青年非正規職故キム・ヨンギュン労働者民主社会葬葬儀委員会は、 136人の顧問、94人の葬儀委員長、10人の執行委員長など、 社会各界各層が集まって構成された。 葬儀委員にはパノルリムのファン・サンギさん、 源進レーヨンのパク・ミノ委員長、 イ・ハンビッPD遺族など、 労働災害・社会的惨事の被害者と遺族、非正規職労働者、合計5151人が参加した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-02-11 23:05:40 / Last modified on 2019-02-11 23:05:41 Copyright: Default

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