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キム・ヨンギュンの遺体安置所を訪れた李洛淵総理…失望だけ残した歩み

「同語反復…正規職転換の問題は後まわしか?」

パク・タソル記者 2019.01.23 16:52

李洛淵(イ・ナギョン)国務総理がソウル大病院に運ばれた故キム・ヨンギュンの 遺体安置所を訪問し、弔問した。 李総理はこの日、故キム・ヨンギュン氏の遺族、 「青年非正規職故キム・ヨンギュン市民対策委員会」の関係者と会い、 政府の対策に対する批判的な声を傾聴したが、進展した対策を出していない。

故キム・ヨンギュン氏の遺体安置所が設置されたソウル市鍾路区の ソウル大病院葬儀場に李総理が姿を表わしたのは、午後1時15分頃だ。 李総理はチョン・スンイル産業通商資源部次官とイム・ソジョン雇用労働部次官を同行して遺体安置所を訪れた。 市民対策委も一時間前に知らせを聞いた程、突然な訪問だった。 他の非正規職労働者と会っていたキム・ヨンギュンの遺族と 昨日からハンストを始めた市民対策委代表者は、 緊急に遺体安置所に行き李総理に会うことができた。

弔問を終えた李総理は遺族のキム・ミスク氏の手を取って慰労した。 その後、遺体安置所で市民対策委の関係者、 故キム・ヨンギュン氏の同僚などから話を聞き、政府の立場を説明した。

李総理は今回の事態の3種類の解決方法を提示して、対話を続けると話した。 李総理は「事故そのものの処理と再発防止、産業安全法改正案後続措置、 発電社非正規職の正規職転換問題という三つの再発防止対策をお約束する」とし 「各部署で検討が続けられている。 だが(非正規職正規職転換の問題は)地方自治体、公共機関の同意を得る問題もあるので そのような対話を促進させるようにする」と明らかにした。

市民対策委は故キム・ヨンギュン氏の葬儀を旧正月前に行いたいという立場を表明した。 そしてそのための前提は、政府の発電社非正規職の正規職転換決断だと明らかにした。 市民対策委はまた再発防止対策の核心は非正規職の正規職転換だと強調した。

公共運輸労組のチェ・ジュンシク委員長は 「公共部門で正規職に転換される所もあって、されない所もあるが、 唯一産業通商資源部の傘下では直接雇用される事例が低調だ」とし 「外注化問題がこのように深刻なのに、 なぜ産業通商資源部の傘下だけでは正規職転換が難しいのか」と指摘した。

韓国進歩連帯のパク・ソグン代表は 「文大統領が就任するとすぐに仁川空港に訪問し、 非正規職の正規職転換を宣言してからもう20か月が過ぎたのに、 これまで発電社非正規職5400人のうちせいぜい30人しか正規職になれなかった」とし 「公共機関がこのように言うことを聞かないのは反抗ではないのか。 産業通商資源部と企画財政部も入れて、一時間の面談を要請する。 その場で迅速に解決しよう」と提案した。

だが李総理は発電社非正規職の正規職化問題をすぐに解決するのは難しいという立場を伝えた。 李総理は「民間と公共が競争している派遣形態について、 誤って扱うと民間側に被害が出かねず、 そのような問題も考えなければならない」とし 「正規職転換も重要だが、会社が倒産して職場を失う被害が生じるかもしれない。 (正規職転換を要求する)労働者たちもそれは望まないだろう」と話した。

また「公共-民間競争体制になっている問題があり、 民間に対して勧告はできるが、強制はできないの。 公共だけ特別扱いはできない」という言葉も付け加えた。

社会変革労働者党のキム・テヨン代表は 「正規職化を段階的な問題という言葉で留保して葬儀を行うことは、 もうひとつの死を残すこと」だとし 「公共機関さえ費用を惜しんで危険業務を外注化している問題が広がっているとし、 この構造を破るためにぜひ非正規職の正規職化をしなければならない」と強調した。

李総理との短い対話を終えた市民対策委の代表者らは、惜しみを吐露した。 責任逃れと批判された既存の政府の立場から進展した部分が全くないということだ。

キム・テヨン代表は 「昨日、キム・ヨンギュンの遺体安置所を泰安からソウルに移し、 代表者たちがハンストを始めており、 もっと進展した話を期待していたが同じ話を繰り返したことは残念だ」とし 「李総理は今日、発電社の業務が民間に渡った部分について話しながら、 企業の事情を考慮しないわけにはいかないとも言ったが、 それでは正規職転換の問題を後回しにして葬儀をしようということか」と批判した。

李総理は約25分間話を交わして遺体安置所を離れた。 その後、残った次官たちが遺族、市民対策委関係者と話をした。

民主労総のイ・サンジン副委員長は 「この場でも産業通商部の次官は経常整備業務の非正規職労働者の正規職転換は、 一気に解決するのは難しいと話した」とし 「進展した話は全くなかった」と話した。

市民対策委は発電所で燃料環境設備運転(2400人)、 経常整備(3000人)業務を遂行する非正規職労働者約5400人程度を 正規職に転換すべきだと要求している。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-02-01 10:46:36 / Last modified on 2019-02-01 10:46:39 Copyright: Default

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