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民主労総中央執行委員「経社労委参加不可」の声

「政府、労働改悪攻勢…対話する時点ではない」

キム・ハンジュ記者 2019.01.20 15:28

1月28日の民主労総代議員大会を前にして、 民主労総中央執行委員の一部が経済社会労働委員会に参加するなと声を揃えた。

1月19日、 「社会的対話、どう見るか? 民主労総活動家討論会」が竜山鉄道会館大会議室で開かれた。 この日の討論会には150人もの活動家、組合員が席を埋め尽くした。 この討論会はキム・ホギュ金属労組委員長、イム・スングァン非正規教授労組委員長、キム・ドクチョン済州本部本部長など、 中執委員10人の提案で開かれた。

金属労組、「条件付き参加」の修正案用意

この日、金属労組のキム・ホギュ委員長は 「弾力勤労時間制、最低賃金決定制度改悪など、 資本偏向的に進む経社労委に民主労総が参加するのは不適切だ」とし 「金属労組中央執行委員会は意見を集約して、 経社労委への参加に対する修正案を用意した。 次の代議員大会で金属労組立場に同意する代議員がいれば現場で発議されるだろう」と明らかにした。

金属労組が発表した修正案は「条件付き参加」だ。 修正案は「経社労委に参加するためには、民主労総の当面の課題である △弾力勤労制改悪撤回、 △最低賃金制度改悪撤回、 △労組法改悪撤回およびILO中核的協約批准、 △労政交渉定例化の要求を受け入れる決断を先行させる」という内容が含まれている。

キム委員長はまた現民主労総執行部の交渉と闘争戦略のうち、闘争戦略を批判した。 「民主労総の闘争計画を見ると、2月のゼネストにつながるのか疑問に感じる」とし 「ゼネストは内容、組織、準備の程度によって重みが変わる。 もしゼネストが組織されなければ、民主労総が経社労委でどんな力を持ているのかわからない。 社会的交渉は多様な面からなされなければならない。 経社労委だけを社会的交渉と見るのは適切ではない。 これからの多様な攻勢に対する闘争を組織する民主労総指導部になってほしいと個人的には期待している」と伝えた。

民主労総のイ・サンジン副委員長も 「経社労委は必ず民主労総が参加すべき神聖不可侵の領域ではない」とし 「社会的対話は与えられた状況と脈絡によって、民主労総が参加することもでき、 また参加しないこともあると考える。 今、文在寅政府は 規制フリーゾーン、済州営利病院など朴槿恵(パク・クネ)政権にもできないかったことを一気に進めている。 社会的対話機構に参加する条件を文在寅大統領が自ら壊している」と明らかにした。

続いてイ副委員長は 「今、民主労総委員長の『とにかく参加』の態度は非常に危険だと思う」とし 「委員長は最近マスコミとのインタビューで『プランBはない』と言った。 また、代議員大会以後の韓国社会のバラ色の展望を提示した。 ここにはどんな科学的根拠もなかった。 民主労総が戦略と戦術がない中で、議題の主導性は持てない。 現在はやむをえず戦わなければならない時期」と主張した。

「戦線撹乱…『交渉と闘争』両立戦術の廃棄を」

経社労委「条件付き参加論」とは別に、 社会的対話機構そのものに民主労総が参加すべきではないという声も高かった。 民主労総のキム・ドクチョン済州本部長は問題提起で 「政府が推進する社会的対話は、労働柔軟化、日常的搾取構造を作るための社会的名分作りでしかない」とし 「民主労総が経社労委に参加すれば、政府は美しく包摂するだろう。 これを拒否すればイデオロギー攻勢を展開して民主労総を孤立させ、 労働改悪を強行する名分を打ち出すだろう」と明らかにした。

したがってキム本部長は 「戦線を撹乱する交渉と闘争の両立戦術は今すぐ廃棄しなければならない」とし 「両立戦術は経社労委参加の名分に使われている。 今は労働者殺しに血眼になっている資本と文在寅政府に対抗し、 威力的な闘争を組織する時だ」と話した。

聴衆からも同じような意見があがった。 現代重工のある労働者は 「事業場で構造調整問題が起きたが、大衆闘争にならなかった」とし 「闘争と交渉を並行したためだ。 交渉そのものが問題だという意味ではない。 ただ交渉で労組が勝利したければ、使用者との勢力関係で優位になければならない。 そのためには強力な闘争が前提にならなければならない」と伝えた。

ある活動家も 「条件付き修正案で民主労総執行部の暴走を防げるのか心配」とし 「経社労委は総資本が総労働をイデオロギー的に抱き込む過程だ。 私たちが交渉か闘争かをめぐって論争している間に闘争を組織する時間も失う。 今は経社労委に対する政治・イデオロギー的な規定を出し、 大衆闘争を作っていくべき時期」と主張した。

非正規教授労組のある組合員も 「ハンギョレは『民主労総の大衆闘争で傾いた運動場が平になるという信頼は、精神勝利に近いようだ』とした。 民主労総に対する親文勢力の嘲弄は度を越している。 しかし政権に対して闘争に立ち上がるべきだという雰囲気が労働者の間で広がっている。 民主労総は代議員大会を社会的対話機構不参加、闘争を宣言する場にしなければならない」と強調した。

経社労委参加に反対する民主労総の活動家は、28日に開かれる代議員大会当日、 「民主労総は経社労委不参加と対政府闘争を決議しろ」という共同声明を発表する予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-01-22 02:39:22 / Last modified on 2019-01-22 02:39:22 Copyright: Default

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