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キム・ヨンギュン追慕祭に1万人… 「対政府闘争本格化する」

闘争の水位を上げる市民対策委…代表者団ハンストに突入、ソウルに拠点を移して対政府闘争へ

パク・タソル記者 2019.01.19 19:16

故キム・ヨンギュンを追慕するために全国から1万人の労働者と市民が集まった。 24歳の青年労働者、キム・ヨンギュンが死んでから41日になる日だった。

[出処:キム・ハンジュ記者]

1月19日午後、ソウル市の光化門広場で 「24歳青年非正規職故キム・ヨンギュン5次汎国民追慕祭」が開かれた。 故キム・ヨンギュンの遺族と市民対策委は、 最大の規模で集まった今回の汎国民追慕祭で 「徹底した真相究明と責任者処罰、発電所非正規職労働者の正規職転換のために戦い抜く」と明らかにした。

市民対策委は文在寅(ムン・ジェイン)政府が前日に発表した対策を責任逃れだと規定して強力な闘争を予告した。 彼らは「昨日、産業通商資源部と雇用労働部が発表した回答は、 真相究明のために努力するということだけ」とし 「多くの労働者が死の危険の前に置かれているのに死の下請構造を放棄しない。 まさに今、多くの労働者たちの頭の上に死の影が垂れていても、 政府が語る再発防止対策と直接雇用正規職転換の回答さえ先送りしている」と批判した。

市民対策委のキム・ヘジン共同執行委員長は 「政府の報道資料を見ると正規職転換に関して議論するとなっている。 正規職に転換するから議論しようというわけでもなく、 正規職に転換するかしないか話してみようということだ。 今まで政府が公共部門非正規職を正規職化するという約束も後退した」と批判した。

キム共同執行委員長は 「発電所を分割して民営化し、競争体制を作った産業通商資源部は、 非正規職の正規職転換に反対してきた。 彼らはキム・ヨンギュンが死亡した今も正規職転換に反対している。 最後の文章で正規職転換について議論すると書き、 まるでみんなが正規職転換されたかのように誤解させたが、 キム・ヨンギュン同志の死を考えて二度とこのようなことをなくそうという気持ちではなく、 単にこの状況を免れようとしか考えていないのだろう」と批判した。

続いて「政府が遺族と市民社会の要求を聞き、 これはやる、これはやらない、これは適当にするという状況が腹立たしく恨めしい。 死をかけて交渉でもするかのようにふるまう政府が恨めしい」とし 「キム・ヨンギュンの死を政府が厳重に受け止めるように、 労働者の職場が安全になる第一歩を共にしてくれ」と訴えた。

政府から明確な答を受けられなければ大統領に対して強力な闘争に突入すると宣言した市民対策委は、 旧正月前に葬儀ができるように、さらに強力な闘争に立ち上がると明らかにした。 そのため焼香所をソウルに移して市民対策委に所属する代表者たちは来週中にハンストに突入する計画だ。 平日の集会と追慕祭を青瓦台前に配置して、 故キム・ヨンギュンの死を哀悼する各界各層の声を政府にさらに近く伝える計画だ。

[出処:キム・ハンジュ記者]

故キム・ヨンギュン氏のお母さんキム・ミスク氏は、きちんとした真相究明を訴えた。 キム氏は「真相究明だけは遺族が望む人でしっかり組まれて、 徹底的になされなければならない。 労働部さえ西部発電所の問題点が1029件で、監督官は総体的な難局とまで言った」とし 「今でも大統領が息子のヨンギュンが働いていた所に行ってくれるよう要請する。 その後、私と会ってほしい。 なぜ私たちが真相究明を要求して正規職を主張するのか、 そこに行った人なら正規職転換以外にはヨンギュンの死を防ぐ方法はないということが分かる」と強調した。

[出処:キム・ハンジュ記者]

近くで家族の死を目撃した人々も 舞台に上がった。

竜山惨事究明委員会のチョン・ジェスク氏は 「2009年1月20日、本当に生活を守りたくて、追い出されることはできずに上がった櫓で、 24時間も経たないうちに家族が冷たい遺体になって降りてきた。 足を伸ばして暮らせる根拠地がほしいと言っただけなのに、 李明博政権は殺人虐殺を行った」とし 「兵力動員の責任者、金碩基(キム・ソッキ)は世論をごまかすことに汲々として、 私たちの仲間をむしろ殺人者に追い立てて、 30人もの検事を付けて調査して重刑をおろして服役させた」と怒った。 チョン氏は「竜山惨事の真相究明はまだ終わっていない。 今も死んでいく労働者がいるが、私たちは退かない。 キム・ヨンギュンさんの葬儀も一緒に力をあわせて行おう」と話した。

[出処:キム・ハンジュ記者]

この日、416合唱団と平和の木合唱団は追慕公演をした。 公演前、檀園高校の故イ・チャンヒョン君(2学年5組)のお母さんチェ・スナ氏は 「文在寅の息子、 李在鎔(イ・ジェヨン)の息子、 鄭義宣(チョン・ウィソン)の息子の命も、うちのチャンヒョンの命、ヨンギュンの命、 みんな同じように貴重だ」とし 「誰かの子供は死の近くにも行かないのに、 誰かの子供は死の近くでさまよわなければならないという現実はおかしい。 ここに集まった私たちは、それではいけないと言うために集まった」と話した。 チェ氏は「セウォル号の304人の犠牲者と故キム・ヨンギュンを思いきり追慕することができるように、 私たちが声を合わせて非正規職を殺すなと言わなければならない」と強調した。

汎国民追慕祭の参加者は、追慕祭の後に青瓦台に近い孝子治安センターまでデモ行進をした後、整理集会を開いた。 1月26日には6次汎国民追慕祭が開かれる。 翌27日は故キム・ヨンギュン氏が命を落として49日になる日だ。 49日に合わせて各界各層の力を集め、追慕祭が開かれる計画だ。

全国労働者大会1万人、故キム・ヨンギュン死亡事故真相究明と責任者処罰要求

今日の5次汎国民追慕祭の直前、民主労総は全国労働者大会を開いて、 △非正規職撤廃、危険の外注化禁止、 △故キム・ヨンギュン労働者死亡事故真相究明と責任者処罰、 △安全人員拡充などの主要要求を発表した。 全国の労働者1万人が集まった。

民主労総は発電所非正規職(燃料環境設備運転、経常整備)の発電5社直接雇用など、 民間と公共領域の常雇非正規職の正規職転換と、 事故再発防止のための構造的-根本的対策、 責任者厳重処罰のための政府-遺族-市民対策委の共同真相調査、 発電所非正規職作業安全確保と週52時間上限遵守のために今すぐ人員を補充しなければならないと要求した。

民主労総のキム・ミョンファン委員長は大会発言で 「絶えず繰り返される危険の外注化問題には根本的手術が必要だ。 産安法全部改正だけでは解決できない。 資本家が法の網をくぐって非正規職を悪用し、量産することを繰り返す限り、 韓国社会が必ず解決すべき課題」だとし 「文在寅大統領と政府は公共部門非正規職から正規職に転換するという約束を徹底的に調べ、 計画を点検しなければならない。 遺族と労働組合の要求に対する明快な回答を先送りして、 あれこれ理由をつけて火力発電所の下請労働者がひとり積んで倒れる墓のような落炭の山から、 韓国社会はたった一歩も抜け出せないことを警告する」と声を高めた。

一方、18日に青瓦台の前で故キム・ヨンギュン労働者の死に対する真相究明を要求して連行された非正規職労働者に 拘束令状が請求される可能性があるという知らせが伝えられ、論議がおきた。 連行された非正規職労働者6人のうち5人は釈放されたが、 起亜車非正規職支会のキム・スオク支会長はまだ釈放されていない。

全国労働者大会で現場発言が予定されたが取り消され、 金属労組旭非正規職支会のチャ・ホノ支会長が代わりにマイクを持った。 チャ支会長は「本当の犯罪者である財閥大企業は青瓦台に呼んで晩餐をして処罰しないが、 非正規職当該には令状を請求するという。 もし文在寅政府が令状を請求して拘束すれば、 執権3年目の政権がこれから労働をどうしようとしているのかを知らせるものだ」とし 「キム・ヨンギュンのお母さんが言うように、 われわれがキム・ヨンギュンになって非正規職問題に対して共に戦わなければならない」と述べた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-01-22 02:38:13 / Last modified on 2019-01-22 02:38:14 Copyright: Default

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