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500日を前にした空前絶後の高空籠城

[寄稿](1)全額管理制施行の合意を守らない全州市庁

キム・クムィ(公共運輸労組タクシー支部前総務局長) 2019.01.08 17:39

[編集者注] 2017年9月4日、キム・ジェジュ前公共運輸労組タクシー支部長が全額管理制施行を要求して全州市庁近くの照明塔で高空籠城に突入した。 そして1月8日現在、492日という最長期の高空籠城を続けている。 1月16日にキム・ジェジュ氏の高空籠城は500日をむかえる。 空前絶後の極限闘争が続いているが、 全州市庁は2016年に約束した全額管理制履行の合意を守らないでいる。 チャムセサンはキム・ジェジュ氏の高空籠城500日を前にして 公共運輸労組タクシー支部の闘争と経過、争点と計画などに対する寄稿文を 4回にわけて連載する。

2014年3月24日から全州市庁全額管理制施行要求出勤宣伝戦を始め、 2015年12月29日からテント座り込みを併行してきた。 そして出勤宣伝戦684日、座り込み403日になった2016年2月5日。 労労社政全額管理制履行確約書(用役案-全北大、釜山経済大産学協力団)により、 2017年1月から全額管理制を施行することに合意して全額管理制闘争が終わった。

2017年4月には最終用役案が提出された。 だが全州市庁はタクシー事業主が拒否しているという理由で用役案を受け取らなかった。 これにより2017年5月8日からまた全州市庁出勤宣伝戦に出るほかはなかった。 全州市庁の事業主肩入れが露骨になり、 同年9月4日には当時タクシー支部長だったキム・ジェジュ同志が全州市庁近くの照明塔で高空籠城に突入した。 2019年1月8日現在、彼は492日という最長期高空籠城を維持している。

[出処:キム・ハンジュ記者]

高空籠城という極限闘争が続いたが、全州市庁の親資本的な態度は変わらなかった。 高空籠城300日が経過して全州市管内の19の事業場(2つの事業場は無関係)に 全額管理制違反1次行政処分(以下1次行政処分)をしただけだった。 管内の全事業場に対する1次行政処分は、 すでに2012年清州市で公共運輸労組タクシー支部(以下タクシー支部)忠北支会の闘争で執行されたことがあり、 当時、清州市管内のタクシー事業主の異議申請は大法院で最終的に棄却された。

全州市庁の1次行政処分は親資本的態度を示しているだけだった。 なぜなら全州市の1次行政処分はわずかな事業主に限られたものではあるものの以前に執行したことがあり、 事業主の異議申請に対して負け覚悟の訴訟を続けた事例もあるためだ。 高空籠城300日が経過して、やっと1次行政処分を執行したもので、 タクシー支部との約束の全額管理制施行の確約が解消されたのでは絶対にない。 すでに経験したこと、1次行政処分に対する事業主の異議申請に対し、 全州市庁が積極的に対応するという期待はゼロに近い。

その上、全州市庁は2次行政処分を先送りし続けた。 結局、2018年8月31日にタクシー支部のキム・ヨンマン支部長他5人が全州市庁休憩室の占拠座り込みに入った。 座り込み49日目に2次行政処分を確約し、2018年12月19日まで全額管理制施行確約書を提出しない7つの事業場に2次行政処分が執行された状態だ。 1次行政処分に対する異議申請は現在、全州地方法院に係留中だ。 「安全で親切なタクシー作り全北市民、社会対策委員会」は、全州地方法院の前で毎日1人デモを行っている。

[出処:キム・ハンジュ記者]

タクシー支部の要求は全額管理制の早急な施行であって、 その違反に対する行政処分ではない。 行政処分は施行を強制するための手段でしかない。 また支部は一歩譲歩して「希望するタクシー労働者に限り」全額管理制を施行しろと要求している。 2次行政処分を受けた7つの事業場はタクシー支部全北支会の核心事業場だ。 現在、全額管理制を施行している事業場は全州市内の2つの事業場だけだ。 タクシー支部は全北支会全州組合員全員が全額管理制による完全月給制に転換されるまではこの闘争を止められない。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-01-15 03:25:32 / Last modified on 2019-01-15 03:25:32 Copyright: Default

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