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人権委、ユソン企業が労働者を死に追いやった

人権委「精神健康実態調査」、2年間引出しの中

キム・ハンジュ記者 2019.01.04 14:24

昨年12月20日、また一人のユソン企業労働者が自殺したが、 事実上、国家人権委員会が労働者を死に追いやったという批判が続出している。 人権委が2017年にユソン企業精神健康実態調査を行ったが、 2年近く調査結果を出していないからだ。

8年間続いたユソン企業の労組破壊で現在、労働者たちの精神健康は深刻な状況だ。 忠南労働人権センターによれば、2017年の1年間、 自殺を考えた労働者が62人(24.3%)、自殺を計画した労働者は20人(7.8%)、 未遂までした労働者は5人(2%)にのぼる。 ユソン労働者の精神健康の悪化の程度は一般人の数十倍も高い。 人権委の調査結果を基礎とする労働者の精神健康治療が至急な状況だ。

金属労組関係者の話によれば、人権委は2017年初めに調査を終えた。 だが2年経った現在も調査の結果を出していない。 人権委は最近、また労働者が命を絶ち、 今月中に精神健康実態調査結果を発表すると労組側に伝えた。 だがこれさえも人権委は、調査の結果を別に出さず、 ユソン企業の差別陳情に対する決定文に「貼付」するという立場だ。

労組は1月4日、ソウル市中区の人権委の前で記者会見を行って、 労働者の死に対する人権委の謝罪を要求した。 同時に労働者精神健康実態調査を一足遅れて陳情の決定文に貼付するのでなく、 即刻公開しろと要求した。

労組は「人権委はこのくやしい死に対して謝罪しなければならない」とし 「オ○○労働者の死は8年間労組破壊を続け、容認し、幇助した者たちが犯した社会的他殺だ。 人権委はまた労働者が死んだ後に見解を表明すると言い、発表は労組が処理しろという。 われわれは死を止めるために人権委に死の責任を問う」と明らかにした。

ユソン企業牙山支会のト・ソンデ支会長は 「同僚の死に惨憺たる心境」だとし 「人権委が調査結果の発表を先送りしてきた2年間、労働者たちは倒れ続けた。 結局、一人の命を失った。 一番信じていた国家機関で人権が踏みにじられるとは思わなかった。 労働者たちは相変らず自殺を試みている。 人権委は人が死んでいく現実を無視してはいけない」と話した。

続いて曹渓宗社会労働委員会のヤン・ハヌン執行委員長は 「人権委は労組破壊と人権破壊が同時に起きたユソン企業で、何もしなかった」とし 「人権委は陳情が入ってくれば文書を切るだけの組織に転落した。 委員長は、労働、人権の現場でいい顔をしているだけの地位ではない。 人権問題に全身で立ち向かう所が人権だ。 人権委の看板を下ろしたくなければ、 直ちにユソン企業精神健康実態調査を発表しろ」と声を高めた。

合わせて人権運動ネットワーク・パラムのミョンスク活動家も 「人権委は企業の顔色を見て調査発表を先送りした」とし 「調査結果が発表されなければ、労働者たちは治療を受けて対策をたてることができない。 最近の労働者たちの偶発的暴行事故と自殺事故は、人権委が発表を先送りしたためだ。 人権委は調査結果をすぐに発表すると同時に、 ユソン企業労働者の死を防ぐ措置を取らなければならない」と伝えた。

人権委の精神健康実態調査に委員として参加した「仕事と健康」のハン・イニム事務局長も 「調査結果は非常に深刻な水準」とし 「人権委は今すぐ結果を発表して労働者たちを救済しろ」指摘した。

労組は記者会見の後、人権委の関係者に抗議書簡を渡した。 抗議書簡は人権委が労働者の死に対して謝罪し、 実態調査結果を早く公開しろという内容だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-01-07 18:16:37 / Last modified on 2019-01-07 18:16:38 Copyright: Default

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